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    ハブ

    so_annn

    MOURNING失恋する勇気のないキースの話。
    【https://poipiku.com/535307/6169917.html】の続き?です。
    ・先天性女体化のキス→ブラ♀です。
    ・一部キスディノ♀をにおわせる描写を含む可能性があります。
    ・ブラッドのほかにも何人か(ディノなど)女性になっていますが、直接描写があるのはブラッドとディノだけです。
    10年醸造 #9
     10年以上初恋を引きずっている、なんて人が聞いたら笑うだろうか。笑うんだろうな。
     けれどオレは、もう10年以上、煮詰めすぎた恋心を捨てきれずに生きている。
     オレが知る他の誰より高潔で、清く、美しい女への片恋を。
     
     
     あれは確か、17の年の初春のことであったと思っている。彼女と一緒に、クラスメイトの女友達へのプレゼントを買いに行っていたのだから間違いない。
     女友達……ディノへ何を買うか、いつまでも考えあぐねていたオレとは違って既に何を購入するのか見当をつけていたらしい彼女は、さっさとショッピングモールのなかにあるアクセサリーショップへと進んでいった。
     アクセサリーショップ、なんていっても高級店じゃない。店の左手にはショーケースに入ったそれなりに高そうな品も売られていたが、彼女が用があったのは、その手前、比較的入りやすいエリアにあるコーナーのようだった。
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    ミクシゲ

    MAIKING人外宮×町の人間浦の出会いとくっつくまでのお話です。
    楽しくてたくさん伏線張ったらわかりづらくなっちゃってます、すみません。
    後日修正した後に、後日談と申し訳程度のすけべを加筆して支部に投稿予定です。
    SEや家族についての捏造や、未遂にすらなっていない程度の自死表現があります。苦手な方はブラウザバックをお願いいたします。
    優しく溶かして飲み干してはあ、と息を吐けば、それはあっという間に真っ白な雪の中に紛れていった。
    山を登れば登るほど、しんしんと降っていた雪は表情を変えて、びゅうびゅうと頬に刺さる。呼吸をすると気管さえ凍る気がして、少年はつい着物で口元を覆った。

    少年は生来、変わった力を持っていた。人間から向けられる感情を、肌で感じることが出来たのである。
    一見便利なそれだが、本人が被る負担は大きく、また人間離れした特性のせいで村の人々からは嫌煙されていた。
    少年の実家は町の食事処である。しかしその食事処が気味の悪い少年を抱えていると知れれば、きっと経営が傾いてしまう。
    また少年には兄がいた。その兄は勤勉で、食事処を継ぐために日々勉学に励んでいた。誰にでも優しく朗らかな兄は、無論少年にも優しく、友人も多かった。しかしそんな兄の弟が"これ"では、きっと兄の交友関係に支障が出る。
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