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    一気に

    ゆき📚

    DONE【血界】【その手を掴む、】
    ある日に何の気なしに見てみたら一気に見てハマりました。
    めっちゃ雰囲気小説です。なんかこういうの書きたくなる。自分の気持ちを昇華するような感じで書きたいように書きました。
    大丈夫、どんなものでもどんとこい!という心の拾い方がいらっしゃたらよかったら読んでやってください。
    【その手を掴む、】 見えないものを見ようとするのは、きっと貴方の本音を聞き出すより簡単だ。

     【その手を掴む、】
     
     「君は強いな、少年」
     不意に、本当に不意に言われた言葉だった。

     その日は朝から雨が降っていて目が覚めて外から聞こえるくぐもったザーッという音が耳に届けばまだ逃げてくれない眠気の中で憂鬱な気持ちが降り積もる。されど雨だから、雨だったからという安易な理由でバイトを休むわけにもいかない。こちとら金欠、稼がねばならない。
     自分自身に気合を入れるとレオナルド・ウォッチは簡素なベッドから半身を勢いよく起こし立ち上がった。
     
     出かける少し前に降っていた雨は止んでいた。レオナルドはラッキーと内心思いながらバイトへと出かけて行った。雨に湿ったコンクリートから特有の匂いが鼻に届くのを感じながら異常が日常の一日が今日も始まった。
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    kusatta_ri

    DONEパピコルの花吐き病ネタです。
    なかなか自分では気に入っているかも?なお話です。バーッと一気に2、3時間で書いたので誤字脱字や日本語の間違いがあるかもしれませんがすみません。
    花を吐く男。一つテーブルを挟んで、僕は窓側の椅子に。そして、ドラコルルはドア側の椅子。

    窓側は午後だと日が当たって眠くなる。だからといってドア側は人の足音や話し声が響くし隙間風が不快に感じることも。でも、そんなことはもう慣れっこになった。向かい合って話し合ういつもの光景。

    「…ですから、資料にあります通り、この度はAIの搭載をして従来の無人戦闘機による空中戦を更に強化させたいと存じます。これまでの戦闘によるデータを分析して学習機能に…ごほっ、ごほっ…」
    「大丈夫かい?」
    「失礼…それでその予算がっ……ごほっ」

    端正な顔を歪めて苦しそうに何度もせき込むドラコルルの様子は今まで見たことがないほど体調不良を感じさせる。
    いつも部下たちには健康管理をしろだとか言って、自分は平気で二徹三徹、食事抜きが習慣化している。たまに食べている所を見ても、栄養補助食品やレトルト、いわゆる缶飯のようなもので生きているからだと思った僕は顔を顰めた。
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