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    厄介

    カニせんべい

    DONEお題が出たから書いた
    「一番厄介な存在」
    https://shindanmaker.com/375517
    厄介な存在「天体観測センターか、ちょっと遠いなあ……」
     スマホの通話を切り、時間を確認する。現在22時。良い子はぐっすり眠る時間だ。良い子のオレも寝る支度の最中だったが、さっきの電話でしばらくの夜更かしが決定してしまった。
     Q町上空に謎の発光体が現れたのだ。
     ごく当たり前のことだが、こんな時間でも変異体は出現する。昼に比べると圧倒的に目撃数は少ないが、数年に1度の頻度で「謎の発光体が現れた!」「車で山道を走っていたら、何か変な生き物に衝突してしまった!」なんて情報が入ってくる。今夜のこれも、おそらくは夜行性生物の変異体だろう。
     目撃者はQ町の山奥にある天体観測センターの職員さんだ。南の空に複数の発光体が不規則に飛んでいるのを見つけ、急いでオレに電話をしたそうだ。真っ先にオレの資料館に連絡をくれるなんて良い人だ! なんて喜んだが、実は日没後の目撃情報は手放しで喜べるようなものでもない。夜行性の変異体調査はかなり厄介で、姿を綺麗に撮影できるだけで万々歳、捕獲はほぼ不可能──ドクトーレが「深海生物研究者の気持ちが分かる」と小言を言うほど難しいのだ。まあ、小言を言いつつ嬉しそうに調査するけどな。
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    tamagobourodane

    DOODLEお互いのチャンネルに日参してるVtuberのフィガ晶♂の話
    ※Vtuberパロ注意/リバの気配というか左右曖昧注意

    なりゆきで弱小センシティブめ企業Vやってる晶くんが、厄介リスナーの「がるしあさん」に悩まされつつ「フィガロちゃん」の配信に通う話
    文字通りほんとに悪ふざけの産物です
     手にはワセリン、傍らにはティッシュペーパー。ジェル、コットン、ブラシだ耳かきだのが並ぶ脇には、更に行程表が見える。『耳かき左右五分ずつ、ジェルボール五分、ここで耳ふーを挟む。数分おきに全肯定、“よしよし”』。アドリブに弱い晶が、慌てないようにと自分の為に用意したものだ。
     成人男性が普通なら机の上に並べないようなそれらのアイテムの真ん中に鎮座しているのは、奇妙な形をしたマイクだった。四角く黒い躯体の両側に、二つの耳がついており、その奥に小さなマイクが設置されている――最近流行りのバイノーラルマイクというやつで、このタイプは手軽に耳かきをされているような音声を録音することができる。
     そしてその奥にあるのはモニターとオーディオインターフェース――画面に流れるのは、大手配信サイトの管理画面と、コメント欄だ。配信のタイトルが目に入るといつもげんなりするので、いつもその画面は閉じているのだけれど、今日はその手順を忘れていた。――「ぐっすり眠れる耳かきとジェルボール――入眠用ASMR♡」。
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    白久黒音

    MEMOまほポプ男女カプ
    アルポプ
    恋は厄介的なメモ
    書いてはいないが朝チュン的な部分あるのでちょっと注意
    付き合ったアルポプも書いてみたいかも
    アルの理性ががしがし削られて「あー、くそっ。こっちの気も知らないでアイツは……」ってなってるアルと「ゆ、誘惑してみたけど、アルの態度普通だったような……? もしかして、わたしに魅力がないってこと? そういえば前に先生も、ウィルのおとりとして使うにはわたしはまだ幼すぎるって言ってたような……。で、でも! 恋人みたいにいちゃいちゃしてみたい、し……アルは付き合う前と全然変わらないから、わたしたち本当に付き合ったかどうかわからないもん。ちゃんと、恋人らしくなりたい」とかポプルが決意しちゃうからアルは大変です。押し倒しちゃえ。たぶん一回くらい男を見せて怖がらせて「これに懲りたら、もうおれの理性を試すような真似はするな」とか言ってポプルは「ちゃんと、恋人として見てくれてたんだ」って謎に感動してほしい。ポプルが変わらんので終いには口にキスして「これ以上されたくなければもうやめろ」とか言ってまだポプル直らないからだんだんエスカレートして最後までいったあと一緒に寝てた布団の中(一応服着てる)でポプルに「ふふん。わたしの魅力に、クラクラしちゃった?」とかいたずらっ子の笑み見せられるから「生意気だ。この、小悪魔め」って言ってもう一回キスするアルは見たい
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    ダァリヤ

    MAIKING五夏夢小説(うっかり五夏という真理に触れてしまうモブになる小説)第3弾の予定でした。
    廉直女学院高等部に五が教育実習に行っていたら面白いな〜と思って書き始めたところで五は無免許と知り敢えなく断念。
    思い込み強めJDニコイチとか、JDカップルが生涯を誓うのを見て青い春を共に過ごした誰かを思い出す五の予定でした。
    高専五のわくわくクソガキ→教師五の厄介な大人クソガキ の変遷への解釈がしたかった
    教育実習

     その人は、五条先生と言った。
     教育実習の先生がどうやら美男子らしいという噂は、彼がやってくる数日前から学校中の噂になっていた。長身で、スラリとして猫のようにしなやかで、何よりも顔がいいらしい。女の子の噂は驚くほど早く広まる。季節外れの教育実習生を受け入れる私たちのクラスは、他のクラスからの剥き出しの好奇心に晒されていた。
     彼についての噂は、数日前に彼が実習前の挨拶に来たはいいものの約束の時間に遅れ、規則に厳しい教頭先生を初対面から激昂させたことに所以する。神経質そうな銀縁の眼鏡から垂れたグラスコードは怒りに揺れ、「教育者たるものっ」と怒った時の癖で語尾を跳ね上げさせながら教頭先生は彼に説教をした。
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    hypnorittun

    INFO・α×αの地獄のオメガバースです。
    ・幻太郎と自我の強い厄介モブ女ががっつり絡みますので、幻モブ♀が苦手な方はご注意ください。(幻からの恋愛感情はありません)
    ・全年齢レベルですが性行為を匂わせる描写が多々あります。
    ・ハピエンです。
    Strive Against the Fate(無配サンプル) 脈絡なくはじまった関係は、終わりもまた前触れなく訪れるのだろう。瞼をひらけば高く陽が昇っているように、睦み合う夜は知らず過ぎ去っていくのかもしれない。すこし日に焼けた厚い胸がしずかに上下するのを見つめるたび、そんなことを考える。
     ずいぶん無茶をさせられたせいか下肢には痺れるような怠さが残っていて、半分起こした身体をふたたび布団に沈めた。もう半日ほど何も食べておらず空腹はとっくに限界を迎えている。けれど、このやわらかなぬくもりから這い出る気には到底なれず、肩まで布団をかけなおした。隣を見遣ればいかにも幸せそうな寝顔が目に入る。
     夜が更けるまでじっとりと熱く肌を重ねて、幾度も絶頂を迎えて、最後に俺のなかで果てたあと、帝統は溶け落ちるようにこてんと眠ってしまった。ピロートークに興じる間もなく寝息が聞こえて、つい笑ってしまったっけ。真っ暗な夜においていかれたような寂しさと、尽き果てるほど夢中で求められた充足感のなかで眠りに落ちたあの心地よさ。身体の芯まで沁み入るような満ち足りた時間に、いつまでも浸っていたくなるのは贅沢だろうか。
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