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    しいな

    PROGRESS8/20インテ新刊「ドラマティックな恋じゃない」

    ⚠ 真一郎が非童貞
    ※直接描写なし

    あらすじ
    真一郎は十二年こじらせたワカへの片思いに決着をつけようとするも、幼馴染みの武臣に「無理だから諦めろ」と一蹴されてしまう。それでも今のままではいけないと悪あがきをしながら、ある日酒の勢いでワカを抱いてしまい――……。

    真一郎→→→→→(?)ワカの話。
    推敲・校正前なのでサンプル未満の尻叩き進捗。
    ドラマティックな恋じゃない 恋とは、きらきらと輝いて、そっと触れなければ壊れてしまうほど、うつくしくて尊い思い。――なんて、そんな言葉とは到底無縁だった。
     自分自身でも抑えきれなくて、おぞましい色で蠢いて、直視することが嫌になる。そのくせ手放そうと思えば思うほど、強くて太い根が張って心から離れない。ほんとうに、簡単に捨て去ることができればどれほど楽になるのだろうか。
     もう、十二年。
     まだ十代の青臭さが残る少年が見つけた宝物は、今となっては手に負えない呪物になっていた。
    「あー……」
     ぼんやりと眺めた夜空は相変わらずで、東京のあちこちにそびえ立つビルで切り取られている。
     決して綺麗なものではないのに、見慣れているからこそ落ち着けるのか、気がつくといつからか夜空を見上げるクセがついたらしい。仕事終わりに店の裏で煙草を吸いながら、ゆっくりこの十二年間抱えた片思いに別れを告げた。
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    kawatany_san

    PROGRESSオーカイ R18小説導入部分。
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    「熱砂のオアシスに勇者の歌を」のセトの楽園が舞台です。ネタバレは無いはずですが、気になる方は回避してください。
    8/6オーカイ オンラインイベント原稿火照った肌が少しづつ冷やされていく感覚にほっと息を漏らす。
     任務で赴いた砂の街の太陽に容赦なく肌を焼かれ続け、湖から宿に辿り着いた頃には触れると熱を持っているのが分かる程になっていた。
     やや赤くなった肌に気付いたラスティカが魔法をかけてくれようとしたものの、今更のように持て余す。時間が経てば落ち着くだろうと断ったそれは、そろそろ寝ようかと思ったカインを中々寝付かせてくれなかった。
     素直に仲間の厚意を受け取っておけばよかったと後悔したところですでに遅く、他の仲間たちもすでに部屋に戻ってしまっている。声をかけるには遅い時間に、カインが考えた対処法は至ってシンプルだった。
     一人部屋のとれた今回は、更に運のよいことに小さな浴室が備え付けられていた。聞けば砂漠を越えてきた旅人にとって、何よりの労いは冷えた果実水と、水浴びだから、というこの街ならではの気遣いなのだという。
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    gosai01

    SPUR ME尻叩き用。キラ嬢誕生日おめでとうございました。
    アルナがキラに色々な話をする話。
    捏造、考察、推測による表現過多。
    まだあと1000文字は残ってるし、これから表現バンバン変えてくのでまだまだ変わってく予定。
    縦書き用に書いたので縦書きのまま公開します。
    キラは、警察庁の地下へと向かう階段をゆっくりと降りていった。この空間には、キラが階段を下りる足音だけが響いている。わずかに、水滴がしたたる音がした。床のシミが少し濃く感じた。
     キラが初めて「ここ」に来たのは、警察官になって、ノエルのそばにいられるようになってからだ。ノエルから特別な場所に案内する、そう言われたときの胸の高まりを、今でも鮮明に覚えている。
     あのとき、ノエルが囚人の前で静かに、ゆっくりとノエル自身の思想を話したとき、たしかに、あの人に神のような気配を感じた。ノエルに出会ってからキラの日々は輝いていたが、その中でもより輝いていた日だった、と思う。そのように、覚えている。
     キラが地下牢の前を歩くと、囚人たちが牢屋の中から手を伸ばしてきた。キラはそれをうまく避け、奥の部屋へと進んでいく。この地下には表向きには囚人用の地下牢しかないのだが、この奥に、少しだけ開けた場所がある。キラはそこに、用事があった。
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