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    外の世界

    Umi1115Tkso

    DOODLEUTAちゃんを幸せにしたい…。
    ワンピにわか初心者なんですが、どうしてもUTAちゃんを幸せにしたくて…

    UTAちゃん夢の中で生存説
    +
    ウタウタの実は超人(パラミジア)系
    +
    超人(パラミジア)系の覚醒は「能力者以外にも影響を与える」

    という情報だけで、これならUTAちゃん外の世界にちょっとは干渉できるのでは!!ねぇ!!となって書いた。
    多分間違ってるとこあると思いますが、お目溢しください。
    夢の世界からどこまでも続く青空を写す水面。

    ここには私の歩く音しかしない。

    それでもこの声は、まだ誰かに届くから。

    「目覚めたまま見る夢、」

    伸びゆく音が風に流れて、広がってゆく。
    空が一段と高くなった。

    ----------

    『ねぇ、UTAって知ってる?』

    小学校で流れる噂話。

    辛い時、苦しい時、UTAの歌を歌うとUTAが迎えに来てくれる。
    辛い事も、悲しい事も、苦しい事も何にもない世界で、幸せになれる。

    そんなおとぎ話。

    がしゃん!と鳴る音に頭を抱えて小さなクローゼットで震えた。
    外で大人が何人も何人も走り回って、お母さんの泣く声が聞こえて。
    それでもわたしは、ここから出られない。

    『お願いします!もう、うちには何にも…』

    言い終わらないうちにはお母さんの悲鳴が聞こえて、お父さんが呻く。
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    ネオン(どシコりシコ太郎)

    PROGRESS・パイロンとデッドローンのアレから豊かな妄想を膨らませた、イマジナリ香港マフィアパロ?話
    ・九龍城塞が世界で唯一都市となった微小特異点という世界設定
    ・九龍城塞をモチーフにしている以外の世界感がかなり捏造ばかりなのでご留意を
    ・パイデの衆人環視スケベを書くために書き始めたネタなのに…
    ・ラストまでストーリーラインできてしまったから8月後とかにできれば最後まで書きたい
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・






    「……ツボ」

    血の色の長袍(チャンパオ)を纏った、老翁というには精悍な白髪の短髪が、低く小さく呟く。白々しく光る蛍光灯を受けても、小さな正円のサングラスに隠れた瞳は覗かれることを良しとしていないようだった。

    「任された! アンタたち、しっかり目ん玉開いて見ておきな! 壺をかぶるよ」

    中盆の翁の進行を受け、場を挟んでその真正面に座っていた女の、張艶のある声が響く。後頭部の高い位置で一括りにされたマゼンタのロングヘアがしなやかに揺れる。
    ここはこのエリア――少し前までは九龍(カオルーン)と呼ばれていた、とある国の半島地区であり、今となっては世界に唯一存在する都市――の中で数少ない、公認されている賭場のうちのひとつである。
    いま執り行われているのは「丁半」というダイスを使った賭け事だ。世界が矮小化される前に存在していた「二ホン」という国の古い賭博で、それに合わせてなのかこの賭場の内装もその二ホンの伝統的な造りを模したものになっていた。床材は畳――板に藺草(いぐさ)と呼ばれる植物を織り上げた、目の細かい、微かに青みがかった色のもの――が何枚 5619