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    大団円

    suzumi_cuke

    TRAINING20240530鯉月。大団円後くらい。かわいこぶって口説いたのに不発に終わった話。何日もしてない!っていっても「先週しましたよね」「もう4、5日経つが!?」って感じ。天然ボケみたいだけど軍曹は本気で少尉が病気なのかと心配していたし、ちゃんと休んでほしいと思っている。
    口説き文句は明解であれ もう何日も、鯉登は月島とまともに触れ合えていなかった。
     別に喧嘩をしているだとか、気持ちが冷めただとか、特段の理由があるわけではない。ただただここ最近、課業が忙しすぎるだけである。
     これで全然会えないというならばいっそ諦めもつく。そうでなく、書類の受け渡しで手が当たったり、振り返った拍子に肩をぶつけたり、そんな触れ合いと言えないような接触を毎日するくらいには、常に近くにいるのだ。
     それだから、課業に没頭している時はともかく、ちょっとした休憩時や、少し気が逸れた時に月島が目に入ると、途端に恋しさが募る。
     ところが、月島のほうはいたって平静なのである。鯉登が次々差し込まれる課業を捌き、珍しく少し早く片付いたという日でも、「早く帰って休みましょう」と諭して解散する、そんな感じであった。休むよりは、二人で熱く濃密な夜を過ごしたいという気持ちのほうが鯉登はずっと強かったが、疲れているのは自分だけではないのだからと己に言い聞かせ、見苦しく駄々をこねることはしなかった。
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    える仔(Eruko)

    TRAINING金カムは沼だよとあれだけ周りから言われていたのに転がり落ちたら早かった…だって杉元もアシㇼパさんも可愛すぎだろうて…そんな感じの妄想です。

    !attention!
    もう何万回煎じられているネタです。
    そんなに設定背景気にしない方向け。
    大団円後、両片思い。主にアシㇼパさん視点。
    まだまだ勉強不足です。
    カリンパニの咲く頃カリンパニの花が、頭上に愛らしく咲いていた。時折、風がそよいで木々や若葉を揺らし、まるで小さな波の音のように繰り返す。この花が咲くと鹿の毛も生え変わり、肉も美味くなる頃合だと教えてくれる。長い冬を終え、次の季節への喜びを感じるはずなのに…少しだけ心がざわざわする。

    『金塊が見つかったら、どうするんだ…?故郷に戻って、好きだった人と暮らすのか…?』

    私が杉元にそんな質問をしたのも、この花が咲いた頃だった。金塊争奪戦の最中、自分の気持ちには薄々と気がついていたがとてもそんな事を口には出来なかった。私には私の、杉元には杉元の『やらなければならないこと』があったからだ。杉元本人はさておいて、周囲の一部の人間には勘づかれていたらしく、それとない助言や遠回しに内心どう想っているのかと聞かれたこともあった…それも、今となっては良い思い出だ。
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