Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    女子会

    破色のぽいぽい

    DONEイサルイ短編小説本『water finds its own level.』収録

    テーマ:よく食べる女子会と迎えに来る甲斐性あるパートナーと気の利く我が子
    『小麦に甘さと酸味とたっぷりのクリームと深煎りを添えて』「あ、来た来た。遅かったねぇスミス」
     今回のブレイブナイツの集会場所は、東向きに設けられたオープンテラスのあるレストランで、建物でハワイの眩しい日差しを遮り、涼むことができる絶好のスポットだ。
     店内に入ると、中からヒビキが呼んでくれた。
    「おせーぞ、のろまスミス」
    「私たちもさっき集まったばかりよ」
     ヒビキに次いで、アキラとシェリーが声をかけてきた。
     スミスはテーブルに向かいながら、ウェイターにドリンクを注文した。
    「すまない。朝になってからルルが今日は行かないって言い出して」
     席に着き、スミスは朝起きた一連のごたごたを遅れた言い訳に話をし始めた。

     3人分の軽めの朝食を用意しながら突然言われた同行キャンセル。曰く、ルル今日やることあるとのことだったが、スミスが部屋を出るときになっても特に何かをしてる様子はなく、ただごろっとソファでぐだついていた。冷蔵庫や食糧庫には特に食べられるものは用意してないぞっと伝えても、やる気のない返事と手だけ振っていってらっしゃいを言うばかりだった。
    3063

    ケミカル飲料(塩見 久遠)

    DONEノスとクラ♀。ノスクラ♀成立済み。お化粧してあげたら誰にも見せたくなくなったノス。女子会の続きですが、色の見分けが付きにくいクラ♀さんがお化粧に挑戦するということだけおさえてもらえばOKです。
    2023/1/22にTwitterにアップしたものの再掲です。
    どうか、ガラスケースに収まっていて 「というわけで、この中から私に合う色を選んでほしい」
     帰宅するなり、大量の化粧品が入った手提げ袋を突き付けてきた我が子は真剣な面持ちだった。全く流れについていけないが、望むことであれば叶えてやりたいと思うのが親心であり、とりあえず話を聞くことにした。

     「つまり、化粧をしたいが、色の見分けがつかないから、私に色を選んでほしい。そういうことで合っているか?」
     「そうだ。面倒事を押し付けて申し訳ないが、協力してほしい」
     「それは構わないが…」
     思いもよらぬ申し出に驚きと困惑が同時に押し寄せてきた。今までに、彼女に化粧の必要性について尋ねたことがあったが、それとなくはぐらかされてきた。その時は、化粧を贅沢や娯楽の一種と思って敬遠しているのだと思っていたが、まさかこんな理由だったとは。しかし、それを踏まえると解決する疑問もある。
    3621