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    Enuuu

    MEMO雨彦、玄武、朱雀で朱玄で雨玄の3人交際が見たい。
     ※ 後半に全員女体化時の戯言がある。
    3人交際が見たい。・玄武…幼い頃に両親が死去し、使用人に家財道具を持って逃げられた没落貴族。
    ・雨彦…朱雀が認める玄武の執事。
    ・朱雀…玄武の幼馴染で、海賊をしている。幼い頃は執事や騎士の真似事をして、玄武のそばにいた。


    朱雀は玄武の両親が死ぬ前から彼と仲良しだった。玄武の両親が身分の違う朱雀と玄武が遊んでいることを咎めることはなく、近くに同じくらいの年代の貴族もいなかったことで朱雀と玄武は唯一無二の友人になる。騎士道物語を模したごっこ遊びや読書をして過ごした。
    玄武が8つの頃に両親が他の領地から戻ってくる途中で事故に遭い死んでしまう。訃報を聞き呆然としている玄武を置いて、使用人たちの殆どが家財道具を持って屋敷から出て行ってしまう。そのとき朱雀は海賊になりたいと言い出した頃で、玄武の両親が死んだ夜も親と喧嘩をして港に停泊していた海賊船に泊めてもらっていた。それから数日後に玄武の屋敷を訪ねた朱雀は初めてことの次第を知る。朱雀は誰も信じられないと言う玄武の代わりに残っていた使用人にヒマを出し、玄武が立ち直るまで側にいた。しばらくして玄武は立ち直ったように見え、朱雀にも何度も大丈夫だと言うようになり、朱雀は彼のことを心配しながらも海賊船の船員として海に出ることを決意する。
    1907

    Enuuu

    MOURNING狐の雨彦×人魚の玄武
     ※ 人魚の玄武。仲間たち(ペンギン)のために冷たい地域のなんかえらい人間のとこに嫁ぐ。
     ※ 狐の神様もどきの雨彦。倉庫の中で大事に人形みたいに扱われていた玄武を救う。あめひこ狐の一目惚れ。
    波間 扉の向こうが騒がしくなり、誰かの話し声や数人の足音が響く。また面倒が始まったと、水槽の中で身体を横たえていた人魚は目を開いた。
     彼は名前をゲンブと言った。大柄で、澄んだ深い青色の魚の下半身を持つ北の海で生まれた人魚だ。ゲンブは住処の魚が激減したことで仲間たちが痩せていくのを見ていられず、住処での漁を禁止することと引き換えに網元であり豪商の家へ嫁いできた。「嫁いだ」と言っても、人間と人魚の婚姻が対等に受け入れられることはなく、ゲンブは商家の新しい商品として見せ物のように扱われている。
     鍵が回される音がし、ゲンブは身体を起こした。扉が開くのを、疲労感と底の知れない恐怖を押し殺しながら待つ。しかし扉はいつまで経っても開かない。ゲンブは水槽の縁から身を乗り出し、耳を澄ませた。先ほどよりも人数は少なくなったようだが、廊下を歩く足音は聞こえる。ゲンブはしばらく耳を澄ませ、どうやら客人が来たわけではないと息を吐いた。
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