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    彼女

    ひらい

    DOODLEれんげの友達になれたかもしれなかった少女の話。
    100%捏造。
    若干文章の繋がりが雑だけど読めるはず……。

    この彼女は、あくまでもれんげの思考への最後の一打にはなったし、友人になれるかもしれなかったという点で大事な思い出でもあったけれど、割り切った以上、もう思い出すことはない。
     霊の視える少女に打算込みで声を掛ける、ずっと前のこと。心から友人になれるかもしれないと思えた少女がいた。

     堕魔死神高校に入学して、何をすれば良いのだろう、と疑問に思っていたのも数日の話。現世の高校に行って男子生徒の魂を集めるように指示が与えられるまで、そう長くはなかった。
     命じられたのは、男子の魂を根こそぎ奪うだけの簡単な仕事。自分の顔が整っていることは紛うことなき事実であるし、それを利用するだけでタダで仕事がこなせて学習の機会も得られるのならば、それを断る理由なんてない。カンパニー本社に籠ってくだらない世間話に興じている同級生を横目に、単身現世に発った。

     やり口がやり口であったので、当然女子には疎まれて、友人の一人もできやしなかったけれど、図書室も自習室も無料で好きなだけ使えるのだから、プラマイゼロどころか大幅にプラス寄りである。
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    misa

    DONE《現パロ》宇←煉←宇弟《宇煉》《弟煉》

    ⚠宇に彼女いる描写あり。
    ⚠宇の大方の出番は後半になります。 
    ⚠ちょっと煉が女々しい。
    ⚠今回は弟目線と煉目線です。

    ちょっと妄想が肥大し過ぎたので性懲りもなくまた△関係書き始めました…。突発的でもないんだけれどとりあえずはポイの方で連載していこうかなー?と考えてます。が、ある程度溜まったら支部にも載せるやも…。
    1 照らしてよ、ペリドット自分が欲しいものなんて、この世のどこにも無いと思っていた。




    照らしてよ、ペリドット




    何が欲しい?何が好き?クマのお人形よ。このミニカーはどう?とってもかっこいいでしょう?
    物心ついた頃だ。自分のような感情を表に出さない子供を持つ親は大変だろうと、あの手この手で自分を喜ばせようと必死な両親を哀れに思った。愛嬌があって愛され上手である兄がいるから余計にそうだったのだろう。兄と分け隔てなく自分のことも愛そうと躍起になる両親は、自分の目には滑稽にすら映ったものだ。
    別に何も欲しくなかった。無いからといって不満だったわけではない。それが彼らには理解できないようだった。強いていうなら、自分も兄のようであれば―――少し何かが違っていただろうかと思った。
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