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    ○⚪︎○(ワッカ)

    MEMO年末のせいやら仕事から帰って夕餉と風呂を済ませた後に🔥さんぬいを腹の上に置いてその頭を撫でながらぼんやりするなどして忙しいせいか余り時間がなく新作も書く余裕もない為、煉獄兄弟の鬼ごっこシリーズの続きを置いていきます。
    以前公開していたものと少し内容を変えてあります。
    寒い、眠い、時間が欲しい、🔥さんも欲しい、千じゅろも…💥😇外は雪
    胡蝶と鬼退治の狭間先日の話ではありますが俺は兄上が日帰りの任務に出て行く時はいつも手製の弁当を持たせております。兄上は大食漢なので普通の弁当箱では事足りず、紅葉の蒔絵が描かれた三段の重箱におにぎりやら鯛の塩焼きやら甘辛く煮た牛肉やら薩摩芋の甘露煮など兄上の好物をこれでもかと言う位詰め込んで渡しているのですが、ある日、兄上が同じ鬼殺隊の仲間である胡蝶しのぶさんと一緒に任務についた時がありました。鬼殺隊の任務は鬼が出現する宵のうちにあるのですが兄上は人一倍行動力があり鬼を殲滅する力は柱と呼ばれる精鋭達にも見劣らず、周囲の俗人からは精明強幹、一人当千、千軍万馬の強者と称される程ですが日が変わる頃にはえらく体力を消耗して空腹を覚え、更に時間が経過すると飢餓状態に陥って昏倒しかけるのでそれでは兄上がお辛いだろうと正にその時こそ俺が用意した弁当の出番となるのですがその日は丁度しのぶさんと並んで弁当箱を広げる事になった様です。兄上は俺の作った弁当を並べ、片っ端からうまい!うまい!と一口毎に声を上げ、最終的に何回うまい!と言ったのかも謎な位言い過ぎて隣に並んだしのぶさんが落ち着いて弁当を食べる余裕も無く挙げ句の果てにうるさいと言われたそうなのですが問題は其処ではなくその日しのぶさんが広げていた弁当の方にあった訳でして、しのぶさんはとても可愛らしい、正に彼女が持つに相応しい綺麗な蝶の蒔絵が描かれた素晴らしい弁当箱だったのですが何故か中身が、女性らしい一口程度の小さなおにぎり二つは良いとして、蝶の蒔絵にそぐわない主張の激しいでかさの焼き芋が丸々一本詰められていたそうです。しのぶさんはその弁当箱の中身を見て顔を引き攣らせ身体を小刻みに震わせていた様で、きっと年頃の若い娘の弁当箱に彼の逸物を連想させる様なおにぎりと巨大な焼き芋が入っている事が彼女を恥ずかしめているのだと俺は思いましたが兄上はそんなしのぶさんの弁当を一目見て何を言うかと思いきや其れに向かって「かっこいい弁当だな!」と言い放ったそうです。兄上は女子の弁当に堂々とした尺の芋が入っている事に潔さを感じ、純粋に心から褒め称えた言葉だった様でして別にしのぶさんをからかったつもりは毛頭無かったのです。かたや俺特製の重箱弁当、かたや巨大焼き芋弁当、焼き芋弁当はしのぶさんのお姉さんが暇を頂いている葵さんの代わりに作ったもので、きっとにこにこと笑いながら『しの
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