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    故に

    penpen91420

    DONE蛍火が示す旅情【2巡目】開催おめでとうございます!
    元々は本のオマケにペーパーでつける予定だったのですが
    印刷等が厳しい状況なため展示という形になりました。
    故に短いお話です。
    現パロ/ディル蛍/付き合ってない
    【ディル蛍】夏の日差しが強かったから、「海だーーーーー!!!」
    「こら、クレー、まずは準備運動をしような」
    「はーい!」

    元気よく返事をして準備運動を始めたクレーを、眩しくてつい閉じてしまいそうになる目を頑張って開けて見つめる。今日は、近くに住む小さな友人クレーに誘われ、近所の人達と共に海に来ている。日差しが強い。先に日焼け止めを塗ってくればよかったな、と溜息を吐いて自身の体を見下ろした。少し気合を入れすぎたかもしれない。露出が多い水着を選んだのは、隣で黙々とパラソルを立てている男──ディルックに少しでも意識してもらいたかったから。蛍は近所のお兄さんであるディルックに幼い頃から恋をしている。初恋だ。他の人たちは皆褒めてくれたのに、肝心の彼は「どう?」と聞いてもああ、と一言だけ素っ気ない返事で終わってしまった。幼い頃から知っているからか子供扱いする彼に少しでも女として意識して欲しくて背伸びをしたデザインを選んだというのに、ディルックの表情は何一つ変わらなかった。完敗だ。
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    v426h

    DONE良家に生まれた🐑♀が👹の誕生により不安になる話
    今のところ👹🐑♀の描写のみ(ただの家族の関係)
    今後👹🐑♀と🎭🐑♀の描写あり
    (最終どちらになるかはまだ未定)
    ⚠️パロディ、🐑女体化、🐑が姉👹が弟⚠️
    ⚠️途中🐑が事故に遭い手足を失います⚠️
    本当に何でもありな人向け
    至らない点あればご指摘頂けますと幸いです。
    何か問題があればすぐに消します
    とある良家の第一子として生まれたのがファルガーだった。女の子とは言え、やはり一番目に生まれた子供なだけあり、蝶よ花よと育てられた。ファルガーは家族に大切にされているということを自覚していた分、それを返せる人間になりたいと思っていた。自分は男ではないがいつの日かこの家を継ぎ、既に立派なこの家をさらに盛り立てるのだと意気込んで厳しい勉学や習い事に励んでいた。だがそれは、ファルガーが十歳を迎えると大きく変わった。



    弟が生まれた。自分を産んでからいうもの母は具合を悪くしがちになり、男の子はもはや望めぬものという認識だった。だから皆、自分に期待を寄せていた。それがどうだ。母の十年ぶりの懐妊に父も召使いも大喜び。自分ももちろん嬉しかった。弟だろうか妹だろうかと母のお腹をさすりながらその日をずっと待っていた。
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    とうか

    MOURNING事故にあって入院してる瀬名が月永に会いたくなるはなし、を書こうとして起承転結の「承転」が浮かばずに結局書かずに終わった文章が出てきたので置いておきます🥲
    月永出てきません。ゆうくんさんが瀬名の仕事を肩代わりしてくれたり、色んな子が瀬名の様子を見にきてくれることで、自分がどう思われてるのかを理解していくはなし(の予定だった)
    確か最後に病院でエッチしてるの書きたいな…とうっすら思ってました
    レオいず(書き途中供養) 目を開けて俺の視界に広がったのは、見慣れぬ真っ白な天井だった。
     脳みそが白んでいて、酸素とか血液が行き渡ってない気がする。何故かまぶたがひどく重くて、まばたきをすることすら億劫だった。そして、眼前の天井の色にはまったく身に覚えがない。視線を右手側へ動かすと、やはり見たこともない窓。カーテンの隙間から差し込む色はふんわりとしたオレンジ色。いまは、夕方のようだった。
     おかしい。俺は今朝、星奏館から出たばかりで、タクシーを呼んで、それから、信号を渡って。
    「セッちゃん」
     次に目に飛び込んできたのは凛月のすがただった。丸椅子に腰かけて、いつもはねむたげに細められている赤い瞳をぱっちりと見開いて。
     急いで起き上がろうとしたが、腕に管がまとわりついていて思うように身動きが取れない。ぼすん、と背中にやわらかいような感触。俺はベッドに寝そべっていたようだった。少しだけかたい枕があたまにおさまると、後頭部が鈍く痛んだ。
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