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    文庫

    asoso9353

    PAST文庫ページメイカーで上げたものを再掲載
    6話視聴後ですが話は5話の後6話の前くらいの時系列
    娘(ルル)のことで話すイサルイ
    CP要素は薄め
    覚悟と信頼と 空母から蹴り落された後、大事を取って部屋で身体を休めていたイサミ・アオの元に、ビールを2本持ってルイス・スミスが詫びにやって来ていた。ビールはありがたくいただくことにして、しばし雑談をしていた2人だったが、次第にイサミをこんな目に合わせたルルの話題になった。話題が切れたタイミングで、
    「なあ、イサミ……ルルのこと、どう思う?」
     声のトーンを落とし、スミスがイサミに問い掛けてきた。質問の意図が分からず、イサミはスミスに問い返す。
    「どうって?」
    「俺があの子を拾った経緯は聞いているんだろう?」
    「ああ、まあ」
     この空母内にいる者でそれを知らぬものはいない。ハワイを強襲したデスドライヴズの1体、スペルビアを倒した直後に、ルイスが海辺で発見し助けたのだ。検査をしても尋問しても(そもそも尋問は意味がなかったが)彼らとの繋がりは全く分からない。だが、デスドライヴズの情報を地球にもたらしたブレイバーンがルルのことを知っていたという点で、彼女への疑いを晴らすことが出来ないのである。
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    irohamommiji

    DONEフリリコwebオンリー新刊サンプル
    ポーラスター/全年齢/文庫サイズ/72p
    本編軸~n年後/恋愛未満だったふたりが両片思いを経て両想いになるまで
    りこちゃんが博士と夜中こっそり会ってたりいったん船を降りたり学園の卒業プロムに出たり将来の夢決めたりとかいろいろ捏造してます。
    ポーラスタープロローグ

    『リコ。ロイくんとフリードさんにも渡してくれないか』
     父アレックスから電話でそんなふうに頼まれたのは、パルデアに滞在中のときだった。
     新しい絵本が出たんだ、という父に言われてベリッパー郵便を受け取ったとき、リコはふしぎだった。父の絵本をたくさん読んでいたロイにというのはわかる。けれど、どうしてフリードにも?
     そんな疑問が解決したのは、絵本を読みきったロイが、「見てよ、リコ!」と目をキラキラさせながら、リコに伝えて来たときだ。ホンゲ、ホンゲ、とうれしそうにホゲータが鳴く。
    「これ、ここ! フリードの名前がある!」
    「え? ほんとだ……!」
     著者である父アレックスの写真の下、監修にフリードの名前が並んでいる。ミーティングルームで、ニャオハとリコが、ロイが指さしたところをいっしょに本をのぞきこんでいるときに入ってきたのは、話題の主だった。
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    n_h_0614

    PROGRESS6月りかおせWEBオンリー発行予定、りかおせ新刊「竜の住む館」サンプル

    文庫サイズ/?円/全年齢

    発行時にはここから文章の微修正があります、ご了承ください。

    おとぎ話パロです。
    発行時はこの前に「むかしむかし、あるところに」で始まる文章が入ります。
    完全無欠のハッピーエンドはないかもしれませんが、最後は「二人は、いつまでも幸せに暮らしました」で終わります。

    ⚠本編は流血表現ありになる予定
    6月発行予定りかおせ小説「竜の住む館」冒頭まだ日が沈むなのに、その森の中はひどく暗かったことを、理解はよく覚えていました。

    生い茂る糸杉の木はどれも空を刺すように高く伸びて、地面に降り注ぐはずの陽の光をほとんど奪っています。
    そこは暗くて寒くて、不気味な森でした。
    理解はなぜ、そんなところを一人歩いていたのでしょう。理解はそのときその森で、村の子供を探していたのです。
    理解は、森の東の村で警吏さんをしていました。警吏さん――いま皆さんが知っているお仕事では、お巡りさんが一番近いでしょう。
    お巡りさんがそうであるように、警吏さんのお仕事は悪い人を捕まえることだけではありません。しかも東の村の警吏さんは理解一人だけだったので、理解は色々なことをしていました。村人同士のケンカや言い争いを解決すること、なくなった物やいなくなった人を探すこと、危ない場所に誰も入れないように鎖をかけたりすることも、理解の大事なお仕事でした。理解はさらに、村人たちが健康的な生活ができるよう朝起きる時間や体によい食べ物は何かを教えたり、子供たちに読書や勉強の大切さを説いたりと彼が思う正しさを村の中に広めようともしていました。理解自身は、毎日自分は素晴らしい仕事をしているという充実感に溢れていましたが――村の人たちに受け入れられるのは、もう少し時間がかかりそうでした。
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