月見
yori_tg
SPUR ME【花怜】お月見?中秋節?の漫画をなんと当日から描き始めました
挫けないように尻を叩きつつ、優しく応援してください…🌾🌕🦊♥️🐰🥮🍁
進捗は画像入れ替えてここに更新していきます 4
yuno
DONE【いちおう无風のつもり】むしろ風息と虚淮のお月見に无限がおじゃま虫しにきた感じの。【无風】中秋節「今夜の月は格別だな。白く皓々と光ってる。すごくきれいだ」
「そうだね」
返事をしつつ、満足げに自分を見上げている風息を見下ろす。
虚淮はそこに座って。立っててもいいけど、座っている方が楽だろう?
そう言って岩の上に私を座らせて、自分は少し下の段に腰を下ろすと、風息は杯を片手に月見酒を始めた。見上げる視線の先には私の顔と満月がある。
「これじゃ私が月を見られない」
風息は満足そうだが、私は月を背にしている。見えるのは月ではなく、満足そうな風息の顔だけ。これはこれで悪くはないけれど。せっかくだから共に月を眺めたい。
「ああ、ごめん。もう少し横向きに座れば見えるか?」
「そうだね」
少し斜めにずれて座り直す。そうすれば斜め上に月が見えた。これなら月も風息の顔も両方見える。己の視界に満足し、手を伸ばして私にも杯を寄越せと促せば、笑って手渡された。
1581「そうだね」
返事をしつつ、満足げに自分を見上げている風息を見下ろす。
虚淮はそこに座って。立っててもいいけど、座っている方が楽だろう?
そう言って岩の上に私を座らせて、自分は少し下の段に腰を下ろすと、風息は杯を片手に月見酒を始めた。見上げる視線の先には私の顔と満月がある。
「これじゃ私が月を見られない」
風息は満足そうだが、私は月を背にしている。見えるのは月ではなく、満足そうな風息の顔だけ。これはこれで悪くはないけれど。せっかくだから共に月を眺めたい。
「ああ、ごめん。もう少し横向きに座れば見えるか?」
「そうだね」
少し斜めにずれて座り直す。そうすれば斜め上に月が見えた。これなら月も風息の顔も両方見える。己の視界に満足し、手を伸ばして私にも杯を寄越せと促せば、笑って手渡された。
kinakomazemaze
MAIKING金鹿学級でお月見でも描こうかと思ったんだけど、この構図だと月が入りませんねいっぱい描いたのは楽しかったーーー
けど忍耐力が足りませんでした
イラストを1枚仕上げられる人は凄いと思いました
Na0
DONEお月見リンゼル。今年はスカウォ。付き合ってないのに幼馴染みという特権でいちゃつくって、こんな事かしらと。
君と僕の距離「綺麗ね」
と、ゼルダが囁く様に言った。
「そうだね」
と、驚いて、咄嗟に返して黙り込む。
夜は外に出られない。
まだ騎士学校中等部の僕達は、その許可もないし、実力もない。
だから皆が寝静まった校内の寮の一室で、二人肩を並べて空を臨む。触れるか触れないか。けど、ぬくもりを感じる距離。
鼓動が煩くて、息が苦しい。
「また来年も一緒に見ましょうね」
「うん。そうだね」
どんなつもりで言ってるの?
問いかけたいのに、口に出せない。
数日前にホーネル先生の授業で習った古典の一節が頭を過る。
『月が綺麗ですね』──それは、昔風にこっそり愛を告げる台詞だそうだ。
なんて答えたらよかったのかな?
今更、悩んできた。
こっそり隣のゼルダをのぞき見る。
564と、ゼルダが囁く様に言った。
「そうだね」
と、驚いて、咄嗟に返して黙り込む。
夜は外に出られない。
まだ騎士学校中等部の僕達は、その許可もないし、実力もない。
だから皆が寝静まった校内の寮の一室で、二人肩を並べて空を臨む。触れるか触れないか。けど、ぬくもりを感じる距離。
鼓動が煩くて、息が苦しい。
「また来年も一緒に見ましょうね」
「うん。そうだね」
どんなつもりで言ってるの?
問いかけたいのに、口に出せない。
数日前にホーネル先生の授業で習った古典の一節が頭を過る。
『月が綺麗ですね』──それは、昔風にこっそり愛を告げる台詞だそうだ。
なんて答えたらよかったのかな?
今更、悩んできた。
こっそり隣のゼルダをのぞき見る。
3iiRo27
DONEritk版深夜の60分一発勝負第四十四回 お題:「お月見」「復縁」
司視点 ?思い
結局は似た者同士だねと、笑われた。街灯も何もない、坂を登っていく。
手に持った袋は、足の動きに合わせてがさがさと音を立てる。
去年は、わいわいと皆で話しながら登っていたんだがな。
否、今年は誘ってもいないんだから、いないのは当然か。
苦笑しながら、目の前を見る。
坂の頂上は、もうすぐだった。
---------------------
オレが類と別れたのは、進路を本格的に考えなければいけない、高3の秋のことだった。
そう考えると1年も経っていなかったが。それでも、とても幸せだった。
お互い、初恋で。告白も、理想とするような、かっこいい形になんて、できなくて。
それでも、手探りで、愛を伝えて、愛を伝えられて。
キス止まりではあったけれど。それでも、幸せだったんだ。
5004手に持った袋は、足の動きに合わせてがさがさと音を立てる。
去年は、わいわいと皆で話しながら登っていたんだがな。
否、今年は誘ってもいないんだから、いないのは当然か。
苦笑しながら、目の前を見る。
坂の頂上は、もうすぐだった。
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オレが類と別れたのは、進路を本格的に考えなければいけない、高3の秋のことだった。
そう考えると1年も経っていなかったが。それでも、とても幸せだった。
お互い、初恋で。告白も、理想とするような、かっこいい形になんて、できなくて。
それでも、手探りで、愛を伝えて、愛を伝えられて。
キス止まりではあったけれど。それでも、幸せだったんだ。
takatowasi
DONE鹿介が秀吉と月見バーガーを食べるだけの話(秀吉がきゃいきゃいしてる、そして長い)鹿介と月見バーガー(秀吉と鹿介) もう、今年もそんな季節が来たんだな……
大学の講義終わりの事。
帰宅中ではあったものの小腹が空いたのを満たそうかと、駅前通りまで来た秀吉が思わず足を止めて見上げたのは、ビルに併設された巨大ディスプレイに映ったとある広告だった。
【月見バーガー、今年の新作はこちら!!】
という見出しで映し出された広告は、エビパティのバーガーや、タワーチーズバーガー等の変わり種な商品をたまに販売している、個性的なハンバーガーチェーン店の広告だった。
(もう一年経つのか…)
その広告をきっかけに、秀吉の頭の中をある思い出が駆け巡る。
ちょうど一年前、あいつとおいらは……
「ひーでよし!」
「うひゃあ!?」
思い出に浸ろうとしていた秀吉を覚醒させたのは、大学に入ってからの親友、竹中半兵衛であった。
5085大学の講義終わりの事。
帰宅中ではあったものの小腹が空いたのを満たそうかと、駅前通りまで来た秀吉が思わず足を止めて見上げたのは、ビルに併設された巨大ディスプレイに映ったとある広告だった。
【月見バーガー、今年の新作はこちら!!】
という見出しで映し出された広告は、エビパティのバーガーや、タワーチーズバーガー等の変わり種な商品をたまに販売している、個性的なハンバーガーチェーン店の広告だった。
(もう一年経つのか…)
その広告をきっかけに、秀吉の頭の中をある思い出が駆け巡る。
ちょうど一年前、あいつとおいらは……
「ひーでよし!」
「うひゃあ!?」
思い出に浸ろうとしていた秀吉を覚醒させたのは、大学に入ってからの親友、竹中半兵衛であった。
rubbish0514
DOODLE周年あんまり関係ないけど9月なのでお月見な夜十恋しかるべき 今日は十五夜ですから、と夜美が団子と酒を用意してくれたので、二人縁側に出た。
昼間は中秋とは名ばかりの真夏日であったが、夜は肌寒い。草陰から秋の虫の声がする。
団子は三方に盛られていて、どこからもらってきたのかススキまで飾ってある。僕はふたつある座布団の左へ座った。夜美は徳利と猪口の載った盆を置き、それらを挟んで右隣に腰を下ろす。
見上げれば、東の空に丸い月が浮かんでいた。
「晴れてよかったですね」
「そうだな」
まばらに浮かんだ雲が流れては時折月にかかる。明日は曇りの予報であったから、明け方にはきっと雲に覆い隠されてしまうだろう。薄い紗を纏った姿は、遮るもののないときよりも却って青く冴え冴えと見える。
2350昼間は中秋とは名ばかりの真夏日であったが、夜は肌寒い。草陰から秋の虫の声がする。
団子は三方に盛られていて、どこからもらってきたのかススキまで飾ってある。僕はふたつある座布団の左へ座った。夜美は徳利と猪口の載った盆を置き、それらを挟んで右隣に腰を下ろす。
見上げれば、東の空に丸い月が浮かんでいた。
「晴れてよかったですね」
「そうだな」
まばらに浮かんだ雲が流れては時折月にかかる。明日は曇りの予報であったから、明け方にはきっと雲に覆い隠されてしまうだろう。薄い紗を纏った姿は、遮るもののないときよりも却って青く冴え冴えと見える。