林檎
takihi
MOURNING青銅林檎システムありがたいなって。FGO/オベロンとマスター
「何、それ」
背後からかけられた低く不機嫌そうな声にビクリと肩を強張らせ、両手に抱えていた物を落としそうになる。別に隠しているわけではないが、声の主にとって好ましいものではないだろうと微かに感じていたので、図らずも怪しい動きになってしまったかもしれない。
「マスター、それ何」
夜も更け始め職員やサーヴァントたちの姿もほとんどない廊下に、彼――オベロンの声が冷ややかに響き渡る。観念しながら恐る恐る振り返ると、珍しくオベロンはいつもの王子様然とした姿ではなく、あの怨嗟を凝固させたような霞がかった姿で影が質量を持ったかの如く立っていた。
「えっと、これは」
刺さる彼の視線から逃れるように、自分が両手に抱えた青い林檎に目を向ける。命のように輝くそれは、廊下に取り付けられたライトの少ない光を鋭く反射させている。
563背後からかけられた低く不機嫌そうな声にビクリと肩を強張らせ、両手に抱えていた物を落としそうになる。別に隠しているわけではないが、声の主にとって好ましいものではないだろうと微かに感じていたので、図らずも怪しい動きになってしまったかもしれない。
「マスター、それ何」
夜も更け始め職員やサーヴァントたちの姿もほとんどない廊下に、彼――オベロンの声が冷ややかに響き渡る。観念しながら恐る恐る振り返ると、珍しくオベロンはいつもの王子様然とした姿ではなく、あの怨嗟を凝固させたような霞がかった姿で影が質量を持ったかの如く立っていた。
「えっと、これは」
刺さる彼の視線から逃れるように、自分が両手に抱えた青い林檎に目を向ける。命のように輝くそれは、廊下に取り付けられたライトの少ない光を鋭く反射させている。
ろまん
DONE【とうひゅ】橙真に恋するクラスメイトの女の子が主人公です。橙真がTrutHとしてプリマジデビューする前後の様子を、彼に片想いをしている中学一年生の女の子の視点で見ていきます。つやつやした林檎みたいな赤色の本をきっかけに燃やされていく彼女の恋心の話でもあります。
pixivにもおなじものを投稿しています。
イン・ラブ・ライブラリー「どういうこと………?」
ステージ上で起こっている現実が、まったく理解できない。
なんで? なんでそこに立ってるの? たくさんの歓声が、私をすり抜けて彼らの元に注がれていく。視界が赤と青の光で塗り潰されていく。頭がクラクラしてきた。その姿は何? これは夢? 夢なら早く覚めてほしかった。だって。だって私………あんな伊吹くん、知らない。ずっと見てきたはずなのに、ステージに立っている彼が何を思ってあそこにいるのか、私には全然分からなかった。
◇
窓際から二列目、一番後ろ。私の特等席。この前の席替えで、私はこの席を勝ち取った。窓際の後ろ席なんてそれだけでアタリだけど、今回はそれだけじゃない。
先生の板書を眺めるふりをして、右斜め前に意識を集中する。すると、彼の姿が自然と目に入った。これが一番のラッキー。顔を上げれば彼が視界に映り込むなんて、これだけで毎日学校に来る意味がある。
14015ステージ上で起こっている現実が、まったく理解できない。
なんで? なんでそこに立ってるの? たくさんの歓声が、私をすり抜けて彼らの元に注がれていく。視界が赤と青の光で塗り潰されていく。頭がクラクラしてきた。その姿は何? これは夢? 夢なら早く覚めてほしかった。だって。だって私………あんな伊吹くん、知らない。ずっと見てきたはずなのに、ステージに立っている彼が何を思ってあそこにいるのか、私には全然分からなかった。
◇
窓際から二列目、一番後ろ。私の特等席。この前の席替えで、私はこの席を勝ち取った。窓際の後ろ席なんてそれだけでアタリだけど、今回はそれだけじゃない。
先生の板書を眺めるふりをして、右斜め前に意識を集中する。すると、彼の姿が自然と目に入った。これが一番のラッキー。顔を上げれば彼が視界に映り込むなんて、これだけで毎日学校に来る意味がある。
k_tar0ta
SPOILERこれはいつかあったかもしれないナハトガル村で林檎農園を営む一家の幻視※イースタースキットネタです
アウグスト先生も誰かにヘルイウムのお茶飲ませて面白がってたでしょ……って妄想です。
ティータイムと追いかけっこ「あら、私のハーブティー飲んじゃったの?ルチナ」
ベルティーナは抱っこをせがむ娘を抱き上げながら、淹れた時より僅かに量の減ったティーカップにめざとく視線を向ける。
「大丈夫?熱くなかった?」
その時、傍で本を読んでいた夫の肩が微妙に跳ねた気がしたが、特に気に留めることもなくルチナの顔を覗き込んだ。
「うん、らいじょうぶ」
「⁈⁈⁈」
舌足らずに返事をした娘の小さな口から発せられたのは普段の鈴を転がすような声とは似ても似つかない甲高いしわがれ声だった。
「ル……ルチナ⁈どうしたの?な、なにか変なものでも口に入れちゃった……⁈」
娘を抱えたまま泣きそうな顔で慌てふためく妻に、何故かバツの悪そうな顔でアウグストが声を掛ける。
742ベルティーナは抱っこをせがむ娘を抱き上げながら、淹れた時より僅かに量の減ったティーカップにめざとく視線を向ける。
「大丈夫?熱くなかった?」
その時、傍で本を読んでいた夫の肩が微妙に跳ねた気がしたが、特に気に留めることもなくルチナの顔を覗き込んだ。
「うん、らいじょうぶ」
「⁈⁈⁈」
舌足らずに返事をした娘の小さな口から発せられたのは普段の鈴を転がすような声とは似ても似つかない甲高いしわがれ声だった。
「ル……ルチナ⁈どうしたの?な、なにか変なものでも口に入れちゃった……⁈」
娘を抱えたまま泣きそうな顔で慌てふためく妻に、何故かバツの悪そうな顔でアウグストが声を掛ける。
saikiao
DONE林檎ちゃん視点の忘羨SSになります。旅の伴黒い驢馬が歩いている。
黒い男を背に乗せて
白い男を伴って
大きな荷物も見当たらず
楽し気に笑いあう二人を連れて
黒い驢馬はゆったりと道を歩いていた。
背に乗る男は魏嬰と言い
歩く男は藍湛といった。
背に乗る男が話を振り、
歩く男がそれに答えた。
驢馬はそれをまたかと感じながら
自分の背の上で前に後ろに勝手に動く男を振り落とさない様に
ゆっくりと道を歩いて行った。
「お、藍湛!もうすぐ街だ!飯にしような!」
「うん。」
「うまい飯屋があると良いな!」
「あと酒も。」
「さっすが藍湛!よく分かってるな!酒も絶対だ!」
驢馬は上に乗る男が左右に体をゆすりながら轍で腹を叩くのがすごく不満だった。
走れと合図を送るくせに、いざ走ると叫びだすからだ。
1253黒い男を背に乗せて
白い男を伴って
大きな荷物も見当たらず
楽し気に笑いあう二人を連れて
黒い驢馬はゆったりと道を歩いていた。
背に乗る男は魏嬰と言い
歩く男は藍湛といった。
背に乗る男が話を振り、
歩く男がそれに答えた。
驢馬はそれをまたかと感じながら
自分の背の上で前に後ろに勝手に動く男を振り落とさない様に
ゆっくりと道を歩いて行った。
「お、藍湛!もうすぐ街だ!飯にしような!」
「うん。」
「うまい飯屋があると良いな!」
「あと酒も。」
「さっすが藍湛!よく分かってるな!酒も絶対だ!」
驢馬は上に乗る男が左右に体をゆすりながら轍で腹を叩くのがすごく不満だった。
走れと合図を送るくせに、いざ走ると叫びだすからだ。
kk_JN424
PASTLegatus505I give to him a single rib and now he wants the apple.
気分のまま描いてたら、林檎を持つ、渡すような構図にはならなかったんだけど、物語に盛り込まれてる言葉や関連するテーマがすごく創作意欲が掻き立てられます。
アナログイラスト、アクリル絵の具仕上げ。
YNoco000_fmm
DONED4 有馬と燐童 イライラしにくいコンビで穏やかにお話。※椎名林檎様の「浴室」、RADWIMPS様の「五月の蠅」の歌詞を含みます。
気持ち悪くならない程度に歌詞を調べてみてほしい……
浴室と蠅―阿久根燐童、お前を逮捕する。
―融通の利く駒ができた。
―お前は邪魔なんだ。
待て、いままでお前たちの思い通りに動いてきただろう、こんな仕打ちを受ける道理なんて……!
「!……ここは、あぁ。」
繰り返し見る最悪の夢、ある種のフラッシュバックから解放されると視界は灰色に埋め尽くされる。
見慣れない打ちっぱなしの壁に、場の状況を掴めず一瞬混乱したが、思い出した。
長い間テナントが入っていないようで自然に朽ちるのを待っているかのような廃ビル。
満月なのだろうか、窓から差し込む月明りで、室内はぼんやりと照らされている。
追手を避けながら見つけた、新しい拠点。ベッドなどあるはずもなく今にも崩れ落ちそうな応接用ソファで燐童は体を横たえていた。
1546―融通の利く駒ができた。
―お前は邪魔なんだ。
待て、いままでお前たちの思い通りに動いてきただろう、こんな仕打ちを受ける道理なんて……!
「!……ここは、あぁ。」
繰り返し見る最悪の夢、ある種のフラッシュバックから解放されると視界は灰色に埋め尽くされる。
見慣れない打ちっぱなしの壁に、場の状況を掴めず一瞬混乱したが、思い出した。
長い間テナントが入っていないようで自然に朽ちるのを待っているかのような廃ビル。
満月なのだろうか、窓から差し込む月明りで、室内はぼんやりと照らされている。
追手を避けながら見つけた、新しい拠点。ベッドなどあるはずもなく今にも崩れ落ちそうな応接用ソファで燐童は体を横たえていた。
ほ°ㄘ
INFO3/21(日) 春コミ・CLB18林檎さん(@apap_cos)の新刊にゲストで1枚協力しました!
ポの誕生日コスプレ写真集です🎉
既刊ぽにょコス本にもゲストで協力してます(2枚目)
当日私の既刊「STICKRE!」と「SUGAR」も委託いたします。
お手伝いも行きます!
★スペース:東4 え 22a 「赤い実、おちた。」
詳細はpixivかTwitterで!よろしくです! 2
Mi2c00000
DONEお察しの通り椎名林檎が好きですワンドロ お題:コーヒー「焔、何か飲むか?」
バーの1階、隅のカウンターに腰掛ける焔に声を掛ける。
「ん、あぁ、じゃあコーヒーで」
だろうなと思った。以前きみが飲んでいるのを見たから。
「お前がそういうこと言うなんて珍しいな」
「いいだろう、たまには。」
そういう気分のときだってある。以前寶に教わったように、ドリッパーにフィルターを広げて、挽いてあった豆を入れる。熱湯を少しずつ注ぐ。香りがふわっと2人きりの空間に広がった。
「砂糖は?」
「いらねえ」
「ミルクは?」
「うーん、いらねえ」
2人分のブラックコーヒーが入り、焔のすぐ隣ではなく、ひとつ席を開けた隣に座った。
澄んだ黒色のコーヒーは、覗き込む僕の顔さえ映す。特に会話もなく、ただコーヒーの匂いと2人がいるだけ。人間界に来てからというもの、紅茶を気に入っているため、コーヒーの香りはまだ慣れない。焔はよくコーヒーを飲んでいるが、この香りが好きなのだろうか。
1007バーの1階、隅のカウンターに腰掛ける焔に声を掛ける。
「ん、あぁ、じゃあコーヒーで」
だろうなと思った。以前きみが飲んでいるのを見たから。
「お前がそういうこと言うなんて珍しいな」
「いいだろう、たまには。」
そういう気分のときだってある。以前寶に教わったように、ドリッパーにフィルターを広げて、挽いてあった豆を入れる。熱湯を少しずつ注ぐ。香りがふわっと2人きりの空間に広がった。
「砂糖は?」
「いらねえ」
「ミルクは?」
「うーん、いらねえ」
2人分のブラックコーヒーが入り、焔のすぐ隣ではなく、ひとつ席を開けた隣に座った。
澄んだ黒色のコーヒーは、覗き込む僕の顔さえ映す。特に会話もなく、ただコーヒーの匂いと2人がいるだけ。人間界に来てからというもの、紅茶を気に入っているため、コーヒーの香りはまだ慣れない。焔はよくコーヒーを飲んでいるが、この香りが好きなのだろうか。
mamemameko_ika
DOODLE前になぜかTwitterくんにセンシティブ扱いされてさらに直後私の他のツイートも検索に乗らなくなり泣く泣く消したワンドロのやつですエンエン……………供養します
樽林檎巨大♀ リンベル
dareka_iruyo
DONE「Happy Halloween! さあリンゴを食べたまえ」ダックアップルとは、水を張った桶に林檎を入れて、手を使わずに取るハロウィーンのゲームである。
子供が好きでひたすら林檎を押し付ける厄介おじさん。さあ君も林檎を食べよう。 3
カバヲくん
DONE(エリス)スキィーラたちが通っている学校の応援団(トロイア)の団長。アレスの妹。10歳。黄金の林檎の髪飾りがチャームポイント。幼いが厳しい指導で皆からは恐れられている。ただ、オフの時は団員やアレスに甘えるので応援団のマスコットとしても親しまれている。 2能勢ナツキ
DONE『林檎と秋桜(チョコレート)』『林檎と秋桜(キイロ)』
10/6(水)~10/11(月)に、ぎゃらりぃあと様の「秋の面影展」にて展示させていただくミニ原画2点です。
3〜5枚目は着色した額に入れた写真です。
展示会HP→https://gallery-ato.jimdofree.com/ 5
♡♡♡
DONEもし、二人きり取り残されたら9/1 up
作為的でないパターンと迷ったけど、今まで作り上げた関係性を考えれば、割れてしまうことは無いかなと
二人きりこの世界で帰る術が見つからず、アダムとイブになるパターンも一時考えたけど
林檎はその名残りで(この後おいしくいただきました)🍎
オペオム自体の話が進行中なので、設定なんてあって無いようなもの🙄 9
poccha9
DONEだいぶ前の絵茶ログ!やっとまとめた💦14枚目は🍌でてるし15枚目は🌫🍃カプ絵なので色々注意⚠️
相変わらずなんでも許せる人向けだよ〜!
すてらちゃん(と旦那さん)、林檎さん、にゃおちん、むうさん、ほぶさん、椿さん、遊んでくれてありがとうございました💕 16