燭
albatrosstale11
MOURNING燭→(←)さに。燭台切光忠がかっこよすぎて顔がまっすぐ見られない女審神者と燭台切光忠とさや取りする話
お題「眼鏡」「みっちゃん、これ掛けてみて」
縁側で、夕飯の莢豌豆のへた取りをしているときに、主に黒縁の眼鏡を渡された。言われた通りに掛けてみる。すこし重い。
すると正面から、彼女が僕の顔を覗き込んだ。が、すぐに、顔を反らしてしまった。彼女は隣にうずくまるように腰を下ろす。
「あー、だめだ。ありがと、はずしていいよ」
「……これ、どうしたの? なにかの実験、かな」
横で顔を紅くしている彼女に、つい笑みが漏れる。
「私のお父さん、眼鏡かけてたの」
「お父さんが?」
「そう。眼鏡かけてるひとに親しみがあるから、これかけてたらみっちゃんの顔、まっすぐ見られるかなっておもったんだけど……」
どうやら、その目論見は希望的観測だったようだ。ちらりと彼女を見やると、うなだれていた。そのうなじまで、紅く染まっている。
1024縁側で、夕飯の莢豌豆のへた取りをしているときに、主に黒縁の眼鏡を渡された。言われた通りに掛けてみる。すこし重い。
すると正面から、彼女が僕の顔を覗き込んだ。が、すぐに、顔を反らしてしまった。彼女は隣にうずくまるように腰を下ろす。
「あー、だめだ。ありがと、はずしていいよ」
「……これ、どうしたの? なにかの実験、かな」
横で顔を紅くしている彼女に、つい笑みが漏れる。
「私のお父さん、眼鏡かけてたの」
「お父さんが?」
「そう。眼鏡かけてるひとに親しみがあるから、これかけてたらみっちゃんの顔、まっすぐ見られるかなっておもったんだけど……」
どうやら、その目論見は希望的観測だったようだ。ちらりと彼女を見やると、うなだれていた。そのうなじまで、紅く染まっている。
#FFFF9D
MEMO2020.11.03/馬と鹿の世界線っぽいlcとqbくんのお医者さんごっこあるいは上官と新兵ごっこ、蝋燭に火を灯せ。どこのqbくん(読み切り版)もルとリュが仲良くしてると嬉しいし喧嘩してるとかなしい(無表情)けどナチュラルボーン失礼なので二人して趣味悪いな(笑)ともおもっているよ。 2
mona5770
MEMO(燭へし)事後の朝:燭へしver目覚めて水を飲む光忠と、寂しくなって起きてきた長谷部。
同じシチュ(起きるのが攻か受かは逆)で治角名も書いたけど、まさか燭へしのほうががエッチに進むとは!
よるのつづき朝方喉の渇きに目が覚めて、ペタペタと裸足のままキッチンに向かう。火照った身体に冷たい水がひやりと流れていくのを感じていると背中にぺたりと張りつく熱。
「みず……」
コップに残ったものを差し出そうとする光忠にむうと長谷部の唇が歪む。
可愛いなあ。
きっと隣にあった熱がなくなったことに気づいて淋しくなってここまで来たのだろう。
まだちょっと寝ぼけ眼の唇へと口に含んだ水を流し込む。
「ん、ん」
こくりと喉が動き
「ぬるい」
そう言う顔はわずかに緩んでいる。
「まだ早いよ。もうすこし寝よう」
「ん」
こくんと頷く唇の端についた水を舐め、そのまま柔らかい唇にそっと触れる。
ぐいと首に手が回され、離れるなとばかりに引き寄せられるから、つんつんと唇をノックして、どうぞと開いた隙間から舌を差しこむ。
782「みず……」
コップに残ったものを差し出そうとする光忠にむうと長谷部の唇が歪む。
可愛いなあ。
きっと隣にあった熱がなくなったことに気づいて淋しくなってここまで来たのだろう。
まだちょっと寝ぼけ眼の唇へと口に含んだ水を流し込む。
「ん、ん」
こくりと喉が動き
「ぬるい」
そう言う顔はわずかに緩んでいる。
「まだ早いよ。もうすこし寝よう」
「ん」
こくんと頷く唇の端についた水を舐め、そのまま柔らかい唇にそっと触れる。
ぐいと首に手が回され、離れるなとばかりに引き寄せられるから、つんつんと唇をノックして、どうぞと開いた隙間から舌を差しこむ。
mona5770
MEMO(燭へし)ネタメモ:事故チューをした相手とオフィスで再会。唇が気になるはじまり。事故チューから始まる急ブレーキがかかりふわと足が床から浮く。
うわっと思ったところで同じように体勢を崩した男が背中からぶつかってきた。
ぎゅうぎゅうに詰まっていたからつり革もない場所でどうにか踏ん張っていられただけで、今の急ブレーキで微妙に隙間が空いた車内では押されたらひとたまりもない。
まずい。
踏ん張り切れない身体が重力にひかれるままに床へと向かう。
こういうときなんとなくスローモーションになるような気がするのはどうしてだろう。
走馬灯っていうやつか?ああでもあれは死ぬ時だな。
なんて馬鹿なことをぼんやり考えている俺の前に一筋の蜘蛛の糸のように、掌が伸ばされる。
とっさに掴んだけれど、もうその時俺の身体はほぼ床と並行に近い状態で、つまりは手を掴んだ男を巻き添えにしながら俺は倒れるしかなかった。
1195うわっと思ったところで同じように体勢を崩した男が背中からぶつかってきた。
ぎゅうぎゅうに詰まっていたからつり革もない場所でどうにか踏ん張っていられただけで、今の急ブレーキで微妙に隙間が空いた車内では押されたらひとたまりもない。
まずい。
踏ん張り切れない身体が重力にひかれるままに床へと向かう。
こういうときなんとなくスローモーションになるような気がするのはどうしてだろう。
走馬灯っていうやつか?ああでもあれは死ぬ時だな。
なんて馬鹿なことをぼんやり考えている俺の前に一筋の蜘蛛の糸のように、掌が伸ばされる。
とっさに掴んだけれど、もうその時俺の身体はほぼ床と並行に近い状態で、つまりは手を掴んだ男を巻き添えにしながら俺は倒れるしかなかった。
mona5770
MEMO(燭へし)某S田さんの天才的なネタ「相手の体のどこか一部を舐めないと出られない部屋」に閉じ込められた燭へし相手の体のどこか一部を舐めないと出られない部屋「相手の体のどこか一部を舐めないと出られない部屋です
ただしお互いが同じ部分を舐めてはいけません」
厨に入れてほしいというツールの話を聞きつつ燭台切と廊下を歩いていたら、突然世界が白く染まり、目の前にぼやりと文字が浮かんだ。
なんだこれは。
他の本丸でこういう空間が出現した事例がいくつか報告にあがっていたが、いざ自分が目の当たりにすると戸惑いしかない。
なんだこれは。
そしてそういった事例を流すばかりで改善策が一度も掲示されたことがない。
そこが問題だと思うのだけれど、いざ目の当たりにすると確かに誰の手によるものなのか、なぜ出現したのかまったくわからない。
とはいえ。
「舐めればいいのだろう?」
「簡単に言うね」
1175ただしお互いが同じ部分を舐めてはいけません」
厨に入れてほしいというツールの話を聞きつつ燭台切と廊下を歩いていたら、突然世界が白く染まり、目の前にぼやりと文字が浮かんだ。
なんだこれは。
他の本丸でこういう空間が出現した事例がいくつか報告にあがっていたが、いざ自分が目の当たりにすると戸惑いしかない。
なんだこれは。
そしてそういった事例を流すばかりで改善策が一度も掲示されたことがない。
そこが問題だと思うのだけれど、いざ目の当たりにすると確かに誰の手によるものなのか、なぜ出現したのかまったくわからない。
とはいえ。
「舐めればいいのだろう?」
「簡単に言うね」
kuusui
PROGRESSスープジャーのくりみつ02保温できるスープジャーはいいぞ!という番宣の影に匂う現パロ会社員くりみつのお話。大倶利伽羅さん本人は出て来ないので燭台切呼び。続き物で今回は光忠さんと新入り天江戸組のミネストローネと豆乳スープのつけめんのお話。ミーハー水心子君と観察者清麿君。
※ スープの具とか味描写が後で書きなおす時に変更される可能性があります。
清麿は人の観察が好きである。特に水心子のような人の心の観察が好きだ。
会社で同僚でもある水心子は、純朴だと清麿は思っている。志が高く自分をいつも律していて硬い表情が目につくかもしれない。そして生真面目で気位が高い嫌いもあるが、彼が頑張っている背中を清麿は好んでいる。反面、その中身はとてもミーハーだ。理想の自分であらねばと願うばかりに、それを体現している存在に非常に弱い。
例えば職場の先輩、燭台切さんがそうだ。入社したばかりで一通りのレクレーションが終わり、同じ部署に運よく水心子と配属された。そこの教育担当として面倒を見てもらっているのが燭台切さんだ。
最初は頑なだった水心子ではあったものの、彼の性格に合わせて先輩はうまく自分を曲げて接してくれた。そのおかげで今はその背筋の通った格好良さに憧れを抱き、半ば崇拝者のように慕っている。自分ではひそかに気付いているものの、水心子の心にはまだ柔軟性がない。だからそれを持つ先輩に憧れ、慕っているのだろう。自分にないものに対してそれを得たいと憧れ、それに嫉妬するのでなくただ尊敬の念を向ける。それは相手へのリスペクトを感じると清麿は思う。
5162会社で同僚でもある水心子は、純朴だと清麿は思っている。志が高く自分をいつも律していて硬い表情が目につくかもしれない。そして生真面目で気位が高い嫌いもあるが、彼が頑張っている背中を清麿は好んでいる。反面、その中身はとてもミーハーだ。理想の自分であらねばと願うばかりに、それを体現している存在に非常に弱い。
例えば職場の先輩、燭台切さんがそうだ。入社したばかりで一通りのレクレーションが終わり、同じ部署に運よく水心子と配属された。そこの教育担当として面倒を見てもらっているのが燭台切さんだ。
最初は頑なだった水心子ではあったものの、彼の性格に合わせて先輩はうまく自分を曲げて接してくれた。そのおかげで今はその背筋の通った格好良さに憧れを抱き、半ば崇拝者のように慕っている。自分ではひそかに気付いているものの、水心子の心にはまだ柔軟性がない。だからそれを持つ先輩に憧れ、慕っているのだろう。自分にないものに対してそれを得たいと憧れ、それに嫉妬するのでなくただ尊敬の念を向ける。それは相手へのリスペクトを感じると清麿は思う。
我妻あが
PAST画像整理を兼ねたとうらぶ絵まとめ(2016年分)途中で放置されていたものもあったため一部加筆していますが、面倒だったので修正はしていません。
燭へし燭♀の三角関係/女装/にょた注意。
何でも許せる方向け。 10
kuusui
PROGRESSスープジャーのくりみつ01保温できるスープジャーはいいぞ!という話の影に匂う現パロ会社員くりみつのお話。大倶利伽羅さん本人は出て来ないので燭台切呼び。続き物で今回は光忠さんと御手杵君と乾燥エビと海苔のおかゆ(中華がゆテイスト)のお話。
会社には色々な人が集まる。それは仕事が出来る出来ないに関わらず、仕事という山を乗り越えるごとに見えて来る素顔のようなものかもしれない。
御手杵はこの会社に勤めて数年経っているが、大抵の人とはすぐ打ち解けられる性質を持つ。御手杵自身は大して仕事はできないと思っている。けれど気安く怒られたり、また困った時に拝み倒したりといったことを繰り返すうちに、元々の気質もあってそういうタチになってきたのかもしれない。けれど同じフロアにいる違う部署の二枚目の先輩、燭台切さんとはいまいち馴染めない。
燭台切さんは美術品のように整った顔を持つ、いわゆるイケメンという奴だ。青鈍色を纏う美しい黒髪がその右目を隠しており、浮世離れした美貌からどこか近寄りがたさを御手杵は勝手に感じてしまう。けれど彼とたまたま目が合ったりすれば、人好きのする顔で気持ちのよいほどよく笑ってくれる。だからきっと普通にいい人なのだと思う。問題はその後だ。
5147御手杵はこの会社に勤めて数年経っているが、大抵の人とはすぐ打ち解けられる性質を持つ。御手杵自身は大して仕事はできないと思っている。けれど気安く怒られたり、また困った時に拝み倒したりといったことを繰り返すうちに、元々の気質もあってそういうタチになってきたのかもしれない。けれど同じフロアにいる違う部署の二枚目の先輩、燭台切さんとはいまいち馴染めない。
燭台切さんは美術品のように整った顔を持つ、いわゆるイケメンという奴だ。青鈍色を纏う美しい黒髪がその右目を隠しており、浮世離れした美貌からどこか近寄りがたさを御手杵は勝手に感じてしまう。けれど彼とたまたま目が合ったりすれば、人好きのする顔で気持ちのよいほどよく笑ってくれる。だからきっと普通にいい人なのだと思う。問題はその後だ。