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    猛者

    𓆟ヤマダ𓆟

    DOODLE特典小説読んだオタクの呻き混じりのクソ長読書感想怪文書です。ネタバレエグいから気をつけてください。読みながら気になったことを支離滅裂に書き殴っているのでめちゃくちゃ長い驚きの1万字超え。全部読んで私の解釈についてこれた方は猛者です。
    解釈の煮凝りは後半怪文書の辺りから始まります。完全ブレ=スミだと思って見ています。
    特典小説読書感想怪文書正直なことを言うと、読んだ時の第一印象は文体や言葉の取捨選択があまり小説っぽくないなというものだった。
    悪いわけでは決してないんだけど、私の想定してた小説と文章の温度感が違うなっていうのが第一印象。ちょっと神によるエッセイみたいに見える時がある。いきなり4章で神というかニーナの俯瞰した視点から突然の妄想フェーズに切り替わるところとかもちょいびっくりした。アニメとか映像媒体ではよくある表現だけど、文章でそれをされるとちょっと混乱した。私が文章でそういう表現に馴染みがないだけかもしれない。
    でもそのめちゃくちゃさがbbbという作品らしくて面白いのでヨシ!
    あととにかく専門用語が多いね!ミリオタじゃないからわからーんの嵐だった。軍も自衛隊も専門知識ゼロの赤ちゃんとしては論文みたいに注大量に付けてほぢっ……それでも私は百年先も愛を誓うよ。
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    mayura_BL

    PAST猛者と無敵の日記念おめでとうございます&ありがとうございます!記念に初めて書いた斎藤さんと沖田さんの話を再録します。過去から現在のカルデアへ、みたいな話で、邪馬台国の時に居ても立ってもいられず書きました。長いのでお時間のある時ご覧いただければ幸いです。
    猫の話猫の話

    「安心してよ」

     僕は自分で言っておきながら自分のこの言葉のあまりの軽薄さを思った。

    「斎藤さんが安心なんて言うとおちおち寝てられませんね」

     だから当たり前のように沖田ちゃんは笑ってそう言い返してきた。そりゃあそうだ。だけれど、彼女にはもう、昔のように適当言わないでください!なんて言って飛び掛かってくる身体的余裕も、精神的余裕もなかった。代わりにこほんと小さな咳をして、笑った。

    「でも、お任せするしかないですね、これじゃあ」

     枕元の愛刀をゆっくり振り返って沖田ちゃんは言った。

    「猫がね、斬れないんです」
    「は?」
    「黒猫。来るんですよ、庭に。でも斬れない」
    「危ないよ、そんなことしてちゃあ」

     そっと彼女が刀に掛けた手の上から、自分の武骨な手を重ねて止めようとする。止めようとしたのか、ただ彼女の手に触れたかったのか、分からない。
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