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    甲府

    ma99_jimbaride

    MOURNING㊗️特命調査・慶応甲府復刻🎉

    とある本丸の則清です
    猫は眠れない 午後は柔らかな陽光に春の気配を知るような穏やかさだった。いつもは障子紙に日が透けるのを見ながら微睡んでいるはずの南泉一文字は今日は炬燵を抜け出し、膝を揃えて正座している。思わず肩を内に寄せて縮こまってしまうのは仕方のないことだろう。ちらりと上目で窺う相手は、そんな南泉を気にも留めず窓枠にもたれて外をぼんやり眺めている。
     普段なら、そこにいては身体が冷えるから、などと言って自分も炬燵に潜り込むのだが、今はそういう軽口を挟めそうにない。南泉がつい他に比べて気安い口をきいてしまうのをいつも鷹揚に赦してくれるこの相手は現在、物思いに沈んでいるらしい。
     長い睫毛で重そうな目蓋から覗く薄い色の瞳が物憂げなのは普段と変わりない。いつもはその下の口許が不敵に弧を描いていて、そのアンバランスさが顔の中で不思議に調和して納まっている。南泉はその思慮深さと軽妙さの均衡を保った喰えない性格を含めて、この「じじぃ」を自称する刀を敬愛している。敬愛しているから、いつもの笑みを引っ込めて目の前で黙り込んでいる一文字則宗に口を挟めないでいる。
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    MEMO慶応甲府期間ふせったー壁打ちより
    一文字則宗と日光一文字(広義のにこ則)サルベージ
    息をするようにちょぎにゃん。
    弟分たちと飲み会中、好みのタイプを興味ないの一点張りで通すせいで逆にめっちゃ問い詰められる兄貴の図。
    長谷部「まあ、年下はないな」
    兄貴「当然だ。犯罪だろう」
    号さん「お前のその、万物を年少かそれ以外かで大別する癖どうかと思うぜ」
    兄貴「馬鹿を言え。一家の者とそれ以外でも大別している」
    長谷部「どっちが馬鹿だ」
    号さん「もっと言ってやれへし切り」
    長谷部「長谷部と呼べ」
    南泉「オレ帰っていい?」
    兄貴「なんだ、後ろ暗いことでもあるのか?」
    南泉「ないっす」
    博多「犯罪判定されたら溜まったもんじゃなかもんね」
    南泉「兄貴の嗜好とか聞きづれえからだ! にゃ!」
    兄貴「興味ないと言っているであろう」
    博多「そげなこと言うたって、条件くらいあるもんやろ」
    兄貴「そうだな。俺よりお頭を大事にできるような方がいれば考えよう」
    長谷部「酒の肴にもならん答えだ」
    南泉「あー、まあ、お頭優先して許されないのはそりゃ困るよにゃぁ」
    号さん「一文字一家ってのはどいつもこいつも」
    博多「見た目は? 美人がよかーとか」
    兄貴「……美醜は知らん。腕が立つならそれでいい」
    長谷部「おい好みのタイプはどこにいった」
    兄貴「俺より強ければお頭を任せられる」
    長谷部「おいどうし 1190

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    MEMO慶応甲府期間ふせったー壁打ちより
    一文字則宗と日光一文字(広義のにこ則)サルベージ
    強めの幻覚強め。ものすごい夢いっぱいな氏(現役家長)と雛鳥兄貴の妄想。
    「おや。福岡の出の若いのか」
    「あなた、は……お頭」
    「坊主、その呼び名はもっと後に取っておくといい。お前さんが呼ぶに相応しいやつがいるだろう」
    「しかし、一文字一家の長はあなたです」
    「こりゃとんだ堅物だな! よし坊主、僕と少し話をしようじゃないか」
    「……あなたが、俺と?」
    「そうだ。納得せずとも長の言葉には律儀に応じるお前さんとだ」
    「何でしょう」
    「こっちに来い。内緒の話だからな。……僕はそろそろ隠居を考えている。誰にも言うなよ?」
    「は……、そんなことが、可能なのですか。一文字は祖たるあなたがいなくては」
    「そうは言ってもなあ。僕ももう若くはない。若いのが増えれば我が家の風潮も変わってくる。僕でなくても、いや、僕でない方がいいこともあるだろう。それどころか一家の形にこだわる必要すらないかもしれない。いっそ解体してしまうのも手だ。そこでだ坊主」
    「……はい」
    「今いる中で最も次の長に値するのは誰だと思う。初代としては後継を選ぶにしろ選ばないにしろ、責任を持って決めなくちゃならない」
    「本当に俺で良いのですか」
    「お前さんの意見が聞きたい」
    「御意」 1304

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    MEMO慶応甲府期間ふせったー壁打ちより
    一文字則宗とちょぎにゃんサルベージ
    幻覚強めの特命調査慰労会。
    全ての特命調査が回ってお偉いさんへの報告会と政府組の労いを兼ねたパーティが行われる
    新旧さまざまな感覚を持った参加者が集まるためなんだがちょっとレトロな立食会。ダンスパーティみたいな要素もある。要は踊ってほしいだけ。
    関係者が大半で、お偉いさんは信用のおけるパートナーが同伴してたりするけど刀剣男士はそうもいかない。てんえど組が緊張したように辺りを伺っていたり、主に肥前くんもとい文土佐組が食事に張り付いたり、慶長熊本組がバルコニーからシャンデリアの光を眺めている中、某本丸からやってきた山姥切長義は一振り壁の花。
    これまた特に目立ちたがりの個体は一人でいる女性を立てて踊りに誘ったりしているけれど、その長義くんはどうにも興が乗らない。同じ本丸から来た他の面々もそれぞれ関心ごとを見つけてしまったようで、すっかり煌びやかな空間を持て余してしまっていた。
    そんな長義くんに声を掛けたのが、一文字則宗。初対面の個体。

    「どうした、坊主。退屈そうじゃないか」
    「生憎とね」
    これ美味いぞ、とローストビーフを頬張る氏を一瞥してシャンパングラスを傾ける長義くん。人前でものを食べるのもそんなに好 1745

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    MEMO慶応甲府期間ふせったー壁打ちより
    一文字則宗と沖田組(安清)サルベージ
    現パロ編。
    沖田組と氏はもともとうっすら知り合いで、加州くんが家庭の事情で困ったときに御前が全面協力でお世話してくれた縁でいつの間にやら一文字一家と家族ぐるみのお付き合いになっている。
    その後加州くんは独り立ちして安定くんと暮らし始めるけど、気に掛ける様子の氏はめちゃくちゃ首突っ込んできてほのぼのわちゃわちゃの日々を送る
    ……みたいな妄想の延長線。


    一文字邸の塀の周りをうろうろしている加州くんを発見したにゃくん。

    「どうしたんだよ」
    「げっ……ってなんだ、南泉か……」
    「うちになんか用かぁ?」
    「じーさんにちょっと」
    「御前をそんな風に言えるのお前くらいだ……にゃ」
    「あ……そっか。身内にごめん」
    「別に御前が気にしてねえならオレはいいけどさ。今うちにいたっけな……ひとまず呼んでくるか」
    「あー待って、ちょうどよかった、お前でいい。これ渡しといて」
    差し出されたのは紙袋。首を傾げれば加州くんが、
    「この間うちに押しかけて来たときに忘れてった扇子」
    「ああ、そういえばいつも持ってるのに今週は見てねえな……。わざわざありがとな。でも御前、こんな扇子入れ持ってたっけ」
    「… 1646

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    MEMO慶応甲府期間ふせったー壁打ちより
    一文字則宗と沖田組(安清)サルベージ
    人当たりはいいけど懐きにくい安定くんとツンケンしてるけどそれなりに懐緩めてくれる加州くん
    氏はただただ若い子が可愛い
    「ごめんね、加州清光が」
    「いやはや、振られてしまったなぁ。どうだ、坊主。お前さんが付き合ってくれないか」
    「悪いけど遠慮しておくよ。その代わり、あいつが潰れたら回収しに行くからさ」
    「ほう」
    「じゃあ、また後でね」



    「あ、いたいた、みーっけ」
    「なんだ、坊主。気が変わったか」
    「はあー? 気が変わったも何も、あんたが勝手に勘違いしたんだろ。耄碌にはまだ早いんじゃないの」
    「僕は付き合ってくれるならなんだっていいさ。一人酒ほどつまらんものはないからな。若いのと遊びながら飲む酒が一番うまい、坊主にはわからんだろう」
    「くそじじい……そっちがそういう態度だから俺もこーんな態度になるんだっつーの。俺、初期刀なの、わかる?」
    「ああ、らしいな」
    「主に選ばれて重用されてんの。……愛されてんの」
    「そうだな」
    「新入りの手助けするのも俺の仕事ってワケ、一文字則宗」
    「だから、晩酌に付き合ってくれるわけか」
    「わかればよし。長話は勘弁してよね」
    「年寄りの話が短いと思っているのなら、まだまだ経験が足りんな」
    「うげえ……」



    「こんばんは」
    「おお、 842