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    異世界

    Asahikawa_kamo

    PAST電車に乗るkgmの話。マシ"ラホ"、雑キ(というかchaiチャン)、のわ、rfがいます。
    漂う死表現、ざっくりファンタジー時空。
    選は「不老」及び「長命」、「異世界人」でした。
    転生電車 かたんかたんと、電車の音がする。眠気に揺られながらも少しずつ醒めた意識を持ち上げるように瞼を開いて、ぼうっとする頭を少しだけ擡げる。ああ、どうやら知らぬ間に寝てしまっていたようだった。ふと視線を左右に彷徨わせて、辺りには私以外の人がいないことに気付く。どうやらこの車両には私しか乗っていないらしかった。
     身体は小刻みに心地の良いリズムで私を揺らしていた。電車はずっと真っ直ぐに向かって走っている。眠気からまだぼんやりとする意識が、鈍く私の思考を遅らせていく。思えばいつ電車に乗っていたのだろう。ひどく長く眠っていた気がするが、寝てしまう前のことが何も思い出せなかった。
     途轍もない眠気に欠伸を噛み殺して、ふわふわ、ゆらゆらと揺れる頭をそのままに、電車の揺れに身を任せる。振動に合わせて視界に映る前髪が右往左往し、何となく身体を包む温かさが更に眠気を助長させていた。もう一度寝てもいいだろうか、なんて少しばかり思考が過ぎりながらも、どうにかして視線をゆるやかに上げた。
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    yuzunohappa

    MOURNINGたんぎゆでおとぎ話、というのを細々書いていたのですが、先が進まないのでできた分だけこちらで供養。でっちあげ異世界ものみたいなもんなので、フィーリングで読んでください。なんで和名そのまま使ってるのかとか突っ込んだら負け(私が)
    元ネタはアラビアンナイト。ハピエンです。
    One and eternal night story その王の暴虐は、近隣諸国に鳴り響いていた。
     かの領国は広く豊かで、また戦も強い。他国に攻め込むことこそまずないものの、攻め込んで領地を削るのに成功した国も数十年なかった。
     だが安定した国ゆえか、領土を治める王はある時から粗暴な振る舞いを見せ始めた。自国の女を攫うように後宮に召し上げ、一度閨を共にすると翌朝には殺してしまうのだ。その遺骸は谷に投げ捨て、遺族の元へ戻ることさえないという。
     その残虐さを自国民はおろか他国の民までが恐れ蔑んだが、強大な軍事力と治世の安定を盾に王は非道を働き続けていた。


     その隣国に、義勇という青年がいた。
     彼は前年に自国で王軍の兵士となったが、以来いくさ働きの機会もなく微禄をただ食むだけの身分である。そんなであるので妻を娶ることもなく、楽しみといえば行きつけの店で好物を食べることくらいだった。
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    azisaitsumuri

    CAN’T MAKEあとしまつ観た感想よーりです。(え?)
    映画のネタバレが有るわけではございませんが、気になる方はまたいつかお会い出来るその時まで…ノシ

    時代モノって言うか、異世界。史実上の人類史がかなり早送りで発展してる世界観、たぶん。←
    がらてあちゃんがリの上司で出る。それから庭が傭の補佐的な立場として出る。たまには庭に悋気を起こすリなどを、と。(笑)←
     数年前。
     まだ銃火器が主流でなかった時代だ。
     戦場での戦いは白兵戦が物を言った。
     中でも刀と鉈の使い手が強かった。
     それがつい数年前のこと。されど数年前のこと。
     今は火薬の時代である。
     数年前、白兵の部隊に居た男は、これで自分もお役御免かと思ったが、隠密系の部隊に回された。
     男は姿を隠すことが得意であった。
     それなら確かに、武器が冷兵器から重兵器に変わろうと、幸か不幸か、男の居場所はまだ戦場にあると言うことだ。
     それどころか、男はその隠密技術により、白兵の頃より昇進してしまった。
     身の回りが便利な上等なものに成ったのは喜ぶべきことだが、戦場から離れた場所が、男にとっては不満だった。
     男は純粋に戦いを好むだけで無く、戦場にこだわる理由が有った。
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