Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    xo_chu_ox

    DOODLEおんぼろアパート同棲時代のユキモモです
    体調不良・嘔吐 間に合ってません。

    続きも書くけど一旦…1推敲しかしてない上、序盤の回収ができてないことに今気づいた!看病のターンはまた追って書くね〜。
    文字書くのだいぶ久しぶりで拙いかも〜…
    なんでも許してね。
    たいふ・おうと水を汲んだボウルに氷を混ぜて、その中にフェイスタオルを潜らせる。
    雨が降ればいくらか熱気も収まるかと期待していたのに、夏の前触れのあつさをはらんだまま、鬱陶しいくらいの湿度がまとわりついて最悪だった。雨の音は嫌いじゃないし、不思議なにおいがするのも五感に作用して、インスピレーションに繋がったりするけれど、湿気でやる気が削がれるから梅雨はきらいだ。

    手首の上くらいまでを水につけて、体内の熱を逃してから、フェイスタオルを絞る。びちゃちゃ、と冷たい水が頬に飛ぶのも構いなしに派手に絞った。

    「ぁ、ふ、」
    豆電球の暗さの中、小さく開かれた口から、吐息と一緒にくるしげな声が漏れ出ている。
    寝汗で濡れて、おでこに張り付いている前髪を退けてから、絞ったタオルを乗せる。冷却シートなんて気の利いたものはないし、買う余裕もなくて。氷嚢とか氷枕くらいはあったら便利だろうなとは思うけれど、あいにく男二人暮らしのこの家とは縁遠いものだった。
    6195

    Rahen_0323

    MAIKINGカキツバタが居なくなる話六話目です。完全シリアス。捏造過多でなんでも許せる方向け。
    シリーズなので「アレは死んだ(一話)」「SOS?(二話)」「堪えた悲鳴(三話)」「円盤(四話)」「王者(五話)」から読むことをオススメします。
    気付いたらこのシリーズ一ヶ月止まってたらしいです。申し訳ねえ。色々間違ってないか不安になりながら投稿してるので後から修正入る可能性があります。
    愛と後悔「先ず、一番重要な点から伺います。……カキツバタくんは、死んだんですか?」
    僕が念の為覚悟を胸に静かに問うと、スグリが怖い顔になり、アカマツくんがギュッとフライパンを握り締めた。
    アイリスさんはそんな僕達を順に見て、言葉を選ぶように暫し沈黙して考え込む。
    数分にも数時間にも感じた静寂が過ぎ去った後、飛んだ答えはこれまた不可解だった。

    「私も、死んだのだと聞かされました。でも生きてると思う」

    僕達三人は視線を交わらせる。
    そんなアイコンタクトには気付いているのだろう。イッシュの女王は大きく息を吐き出して続けた。
    「ご存知か分からないけど、私はソウリュウシティの出身でもドラゴン使いの一族の生まれでもないの。竜の里という場所から来た、所謂"余所者"。お祖父ちゃんの後継者だからって、そこは変わらない。だから……一族の仕来りにはまだあまり詳しくなくて。関わることが無かったわけじゃないけど、仲間外れにされることも多いの。あくまで"後継者"で本当に当主になる日も決まってないから、尚更」
    3010