Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    社会

    malsumi_1416

    DONE【とびっきりをあなたに】
    公現祭とガレット・デ・ロワ、それにかこつけていちゃつくテデちゃんのお話

    ヴァリスゼアにはエピファニーはないと思うけど、例えばこんな祝祭があってもいいじゃないかと。
    二人とも、相手に幸せになって欲しいのはきっと同じだったと信じて。

    1…原作軸のどこか、21〜23歳くらいの二人 遷都前
    2…転生記憶有り現パロ、社会人で週末お泊りする感じ

    構成成分
    宗教・風俗の捏造
    とびっきりをあなたに1 <原作軸>
     オリフレムの上空、羽ばたく風圧が人々や建屋に干してある洗濯物に障らないよう注意しつつ、海からの風を捉えてゆっくりと低空を飛行する。頬を切りつけるはずの寒気の刃も、顕現してエーテル伝いに鱗を纏ってしまえば左程気になるほどではない。冬の最中だというのに眼下に広がる町並みには色とりどりの飾り紐が渡され、寒さに負けじと咲き誇る花を頭に飾った子供たちがこちらを見上げて指を差していた。
    「みて、バハムート!」
    「すっげぇ……かっこいい~」
    「ディオンさまー!」
    『…ありがとう。今日の良き日に幸いあれ』
    嬉しそうに追いかけてくる子供たちの上を二、三度旋回して寿ぐと、途端にきゃあ、と喜色を含んだ悲鳴がそこかしこから沸き上がりこちらの心まで軽くなっていく。
    13329

    com_8Ta_

    DONE【旗主】ワンドロライお題『ワンルーム』
    ※成立if
    ※社会人×社会人(一人暮らし)

    合計時間は1h40mでした。捻り出した。
    通い妻してる旗野くんが書きたかったんですけど、焼肉の件を考えると旗野くんは家事出来なそう。
    【旗主】契約更新は不要.

    住めば都。狭いながらに楽しい我が家。社会人になってから始めた一人暮らしは、なかなかに快適だった。
    チャンネル権を突如強奪されることもなく、回避したフラグを再構築するような頼まれ事をされることもない。両親の恩恵を受け自ら行う必要のなかった家事は確かに面倒ではあるが、単身者向けのワンルームの収納スペースを考えて持ち出した所持品は最低限のものだけ。必要なものがあれば、実家に取りに行けばいい。つまり、掃除洗濯も然程手間ではない。本当に厄介なのは、毎日の食事くらいだ。
    「……そう思ってた筈なんだけどなぁ」
    「なにがです?」
    狭いワンルームを改めて見渡し深く息を吐き出したところで、旗野くんが具材の煮込まれた鍋を持って廊下のキッチンスペースから顔を覗かせた。畳んだままの洗濯物が邪魔だったようで、足で退かしながら湯気の立った鍋をテーブルの上へ置く姿に、この子って意外に行儀悪いんだなぁと笑みが零れる。俺のだったら絶対しないくせに、自分の洗濯物だから余計に扱いが雑だ。
    1952

    式(shiki)

    MEMO※ 現代社会を生きる吸血鬼の末裔兄弟のお話
    ※「男子高校生 吸血鬼サスケくんの日常」シリーズ(全13話)はhttps://twitter.com/i/events/1546201655292887040
    ※ イタサス
    ※ X(旧twitter)への投稿していた箇条書き風メモ形式を引き継いでいるため、きちんとした文章ではありません。
    男子高校生 吸血鬼スケくんの日常2024 現代社会を生きる吸血鬼の末裔である吸血鬼スケくんは男子高校生。
     人間の世界に上手に溶け込み暮らしているけれど、なんといっても吸血鬼だから日差しにも朝にも弱く、男子高校生として高校に通うのは一苦労。
     それでも夏に比べて秋はまだましで、冬ともなればようやく過ごしやすい季節です。
     高校の体育の時間、吸血鬼スケくんは年がら年中、長袖長ジャージ、ついでにジャージの下に着こんだパーカーのフードを目深に被って参加していますが、そんな夏場はナンセンスな服装も、寒風吹きすさぶ運動場をぐるぐる回り続けるイザナミサイクル持久走にはとてもマッチした着こなしです。
     元来、吸血鬼には人間よりも強い体と高い運動能力が備わっています。冬の体育は、吸血鬼スケくんの独壇場。女子たちの黄色い声援を受けて、断トツ1位で午後の持久走の体育を終えた吸血鬼スケくんは、クールにその後の授業も難なくこなし、いつものように夕陽が落ちる黄昏を待って帰途に就きました。冬とはいえ太陽の日差しは苦手なのです。
    2023