Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    ちょびを

    DONE祓本パロ。悟が収録中に日ごろの傑への不満を訴える話。前後の話2本ほどまとめて支部にのっけます。
    ちどりさんの某番組ネタとか諸々参考にしてます
    来週もまた見てくださいね! カチンコが鳴り、スタジオに心地よい緊張が広がる。
     女性アナウンサーが透きとおった声で口火を切った。
    「さぁて始まりました、『これだけ言わせて!』今週はゲストに俳優の七海健人さん、灰原雄さん、そして女優の家入硝子さんをお迎えしてお送りします」
     セット外にいるアシスタントがタオルを振り、観覧席から拍手と黄色い悲鳴があがった。順調な滑り出しにアナウンサーは小さくうなずいた。横一列に並んだゲスト席を向くとわざとらしく目を見開き、上ずった声を出す。
    「ってあれ、五条さん? なぜゲスト席に座っているんです?」
    「どーも」
     軽快に手を振る五条悟と私、夏油傑のお笑いコンビ祓ったれ本舗。
     2人がメインMCを務める冠番組『これだけ言わせて!』は、ゲストが持ち込んだ提言を面白おかしくイジり、番組内で叶える構成になっている。モテないと悩んでいる先輩芸人がいれば大改造に取り組み、いっぱい食べられるようになりたい! と言うゲストがいれば、私と悟も1週間のフードファイトに付き合ってきた。
    4992

    ma99_jimbaride

    PASTへし切長谷部の駈込み訴え。
    ミュの配信見ていて長谷部よかったな……すごくよかった……となったので引張り出してきました。中身はもうまったく関係ないです。本当に。
    しかしきっとこの長谷部も「忘れることにしたからあの方は俺の執着で汚されることはない」と考えているでしょう。

    アーカイブ配信を待って暮らします……。
    哀訴嘆願 申し上げます。申し上げます。主。あの男は、酷い。酷い。はい。厭な奴です。悪い男です。ああ。我慢ならない。死んで当たり前だ。
     はい、はい。落ち着いて申し上げます。あの男は、死んで当然だったのです。狼藉ばかりの男だ。言うまでもない、恨まれていた。多くの人間から、恨みを買っていたのです。いつ死んでもおかしくなかった。
     確かにあの男は俺の主でした。俺に名前を付けた男です。俺を俺たらしめる、最初の符丁を与えた男です。しかし、それが何だというのです。あの男は、自分が名付けた物を、そうして周りから選り分けた特別を、簡単に手放してしまえる男だった。俺に「俺」という枷を与えておいて、俺を突き放した。
     ええ、あの男は俺の主でした。その頃慕ったことがなかったと言っては嘘になる。しかし、刀などというのは皆そういうものです。持ち主に何らかの想いを抱かずにはいられない。それが敬愛であれ、憎悪であれ、愉悦であれ。俺たちはそういうものだ。よくご存じでしょう。
    2469

    hl_928

    PASTお題で「今日も人間のふりをしている。」で始めて「今日も人間のふりをしている。」で閉めろって言われたのに閉めなかったダメなやつ

    書いてるうちにサイコパシーも生えたけど主訴は離人症&現実感消失症。あとゲーム画面のカメラって誰の視点なんだろうとか
    今日も人間のふりをしている。今日も人間のふりをしている。
    魔法生物たちはいつもそう言いたげな目でこちらを見てくる。
    ご飯をあげれば食べてくれる。ブラッシングをすればちゃんと甘えてくれる。
    でもそれはその時だけ。いつも少し遠巻きに、警戒しているみたいに僕を見る。
    ナティやセバスチャン、ポピー。他のみんなにも先生たちにもシローナにもピピンさんにも、人間じゃないディークだってそんな目で見ないのに。
    僕に向き合う魔法生物たちだけは、いつでも僕の頭の1ヤード後ろを見る。
    ああ、そうだね、僕はいつもここから見てる。
    恐ろしく疲れているときには偶にあったことだったけれど、ホグワーツに来てからそれはほとんど四六時中になった。
    何もかもが自分の頭越しのように見えて、現実感がまるでない。ふわふわと浮わついた心地で、色鮮やかな景色もすべて作り物のよう。何をしていても操り人形を繰っているようで自分の体が動いている気がしないし、何かを感じてもそれはそのように感じているという情報だけで、胸の奥には手が届かない。
    1945