隆
ごまこ
DONEミツギン(ミツ→→→ギン)で蓮隆(蓮←隆)※付き合ってはいないけどスケベはしている
※もしも俺が結婚したらどうする?からスタートする話なので苦手な方はご注意ください。
ミツギンでバウムクーヘンエンド…を妄想していたのですが、ミにバウムクーヘンごと式場燃やしてほしいという願望が…止まらなかった…。 6
きろう
DONEクリスマス隆ツChildish 十二月二十四日、夜の十一時を指す短針が明日に近づいた頃。
比治山は遅番の勤務を終えて恋人である司の部屋を訪れていた。
共に食事を摂った後、ソファに身体を傾けて他愛ない雑談を交えて見つめ合う時間は日々の中のささやかな癒しだ。出会ってすぐの無表情が嘘のように素直に感情を露わにする恋人の様子に心を許され、愛し愛されていると感じる。おまけに今日はクリスマス・イブ。仕事のために「らしい」ことは明日に持ち越しだが特別な日に変わりない。
「ツカサは何歳までサンタを信じていた?」
彼の目は過去を探して逸らされるだろうか。どんな色も見逃すまいと注意深く覗き込もうとした矢先、それは不思議そうに丸く見開かれた。
「君はサンタが居ないと思っているのか」
2535比治山は遅番の勤務を終えて恋人である司の部屋を訪れていた。
共に食事を摂った後、ソファに身体を傾けて他愛ない雑談を交えて見つめ合う時間は日々の中のささやかな癒しだ。出会ってすぐの無表情が嘘のように素直に感情を露わにする恋人の様子に心を許され、愛し愛されていると感じる。おまけに今日はクリスマス・イブ。仕事のために「らしい」ことは明日に持ち越しだが特別な日に変わりない。
「ツカサは何歳までサンタを信じていた?」
彼の目は過去を探して逸らされるだろうか。どんな色も見逃すまいと注意深く覗き込もうとした矢先、それは不思議そうに丸く見開かれた。
「君はサンタが居ないと思っているのか」
めざしねこ
TRAININGツも沖野くんと一緒で、誰かを好きになる感覚を知らなかったんじゃないかなぁと思うので、気づくと考えてしまっている隆俊の存在には相当戸惑っていたんじゃないかと。他人のことを考える時間なんて無駄なのに、どうしても考えてしまう。
だから死にそうな思いしながら頭の片隅から消し去りたいっていう話。 4
きろう
DONEバレンタイン隆ツ 悩んだ末に部屋に置いたままの小さな紙袋のことを思い出しながら比治山は恋人である沖野の元を訪ねた。
「ツカサ、居るか?」
居ることは知っている。彼は仕事以外で殆ど部屋から出歩くことは無いし、その時は大抵比治山を誘う。案の定、通話状態になったインターホンの向こうから物音が聞こえた。
「ごめん隆俊、少し待ってて」
どうも室内を忙しなく歩き回っているようだ。
少し間が悪かっただろうか。彼にも立て込んでいる時はあるだろう。
例えば彼の部屋はいつも整理整頓されている。当初は昨日引っ越してきたばかりで荷物は明日届くのではないかと思わせるくらいに必要最低限しか物が無かった沖野の部屋も、比治山と交際を始めてから二人分の生活雑貨やちょっとした娯楽の品々が増えた。
2513「ツカサ、居るか?」
居ることは知っている。彼は仕事以外で殆ど部屋から出歩くことは無いし、その時は大抵比治山を誘う。案の定、通話状態になったインターホンの向こうから物音が聞こえた。
「ごめん隆俊、少し待ってて」
どうも室内を忙しなく歩き回っているようだ。
少し間が悪かっただろうか。彼にも立て込んでいる時はあるだろう。
例えば彼の部屋はいつも整理整頓されている。当初は昨日引っ越してきたばかりで荷物は明日届くのではないかと思わせるくらいに必要最低限しか物が無かった沖野の部屋も、比治山と交際を始めてから二人分の生活雑貨やちょっとした娯楽の品々が増えた。
きろう
DOODLE隆ツ(ツカサ独白)死ぬ時はみんな独り「ずっと一緒にいようね」
「大好きだよ」
「きっと君が僕の運命の人なんだ」
僕の口から愛は溢れる。
今時こんなことハイティーンの子供でも言いっこない。だって僕たち人類は知りすぎた。人生は長く、世界は不定だ。明日も変わらないなんて誰が保証できる? 脳に巣食うナノマシンの働きひとつで僕たちは全く変わってしまえる。今すぐこの恋心を書き換えてみせようか。ドーパミンにセロトニンにオキシトシン。下らない免許証を持っているから僕は君の脳だって操れる。運命なんか所詮確率問題だ。君と違う人と出会っていれば僕は同じことを別の誰かに言ってる。
「ずっと一緒にいよう」
「大好きだよ」
「きっと君が僕の運命の人」
だけど僕がこう言うと君はとても喜ぶんだ。僕の言うことに少しも間違いがなくて、それは僕の聡明な頭脳によって導き出されていると本気で信じるんだ。おかしなことに僕はそれを――とても嬉しいと思う。
582「大好きだよ」
「きっと君が僕の運命の人なんだ」
僕の口から愛は溢れる。
今時こんなことハイティーンの子供でも言いっこない。だって僕たち人類は知りすぎた。人生は長く、世界は不定だ。明日も変わらないなんて誰が保証できる? 脳に巣食うナノマシンの働きひとつで僕たちは全く変わってしまえる。今すぐこの恋心を書き換えてみせようか。ドーパミンにセロトニンにオキシトシン。下らない免許証を持っているから僕は君の脳だって操れる。運命なんか所詮確率問題だ。君と違う人と出会っていれば僕は同じことを別の誰かに言ってる。
「ずっと一緒にいよう」
「大好きだよ」
「きっと君が僕の運命の人」
だけど僕がこう言うと君はとても喜ぶんだ。僕の言うことに少しも間違いがなくて、それは僕の聡明な頭脳によって導き出されていると本気で信じるんだ。おかしなことに僕はそれを――とても嬉しいと思う。
きろう
DONE隆俊ぬいと隆ツてのひらの上の 僕の手の中に囲われたものを見て隆俊はとびきり変な顔をした。
「ツカサ、それは……?」
「隆俊のぬいだよ」
「ぬい」
体格にも上背にも恵まれた屈強な男が口にするには似つかわしくない言葉が神妙な響きで繰り返されたことに可笑しくなる。
「好きな相手を模った布製のマスコットを愛でる文化は君も知っているだろう?」
百科事典によると2020年代頃から主に女性の間で持て囃され、十数年前にも何度目かになるリバイバルブームがあったらしい。彼の学生時代だ。
「いや、知っているが、何故お前が俺の、その、ぬいぐるみを……」
「ちょうど娯楽品の生産枠に空きがあったから作ってみたんだ。布製の立体
物は初めて設計したけど、よく似てると思わない?」
1432「ツカサ、それは……?」
「隆俊のぬいだよ」
「ぬい」
体格にも上背にも恵まれた屈強な男が口にするには似つかわしくない言葉が神妙な響きで繰り返されたことに可笑しくなる。
「好きな相手を模った布製のマスコットを愛でる文化は君も知っているだろう?」
百科事典によると2020年代頃から主に女性の間で持て囃され、十数年前にも何度目かになるリバイバルブームがあったらしい。彼の学生時代だ。
「いや、知っているが、何故お前が俺の、その、ぬいぐるみを……」
「ちょうど娯楽品の生産枠に空きがあったから作ってみたんだ。布製の立体
物は初めて設計したけど、よく似てると思わない?」
きろう
DOODLE隆ツ/新天地・ツカサAIと隆俊AI定義/創造■
僕は2188年の沖野司AIだ。
詳細は割愛するが地球から遥か遠く離れたRS13アルファ惑星の沖野司の手によってシステム上に能力と模擬人格を復元され、今は――今も生前と変わらずエンジニアとして人類最後の砦での職務に就いている。
生憎と「本物の僕」の記録はそう多くはない。この僕は人類遺産としてアーカイブに保存されていた数多の成果物と、限られた映像データから想起される人物像から推定された模擬人格に過ぎない。例えば地球の軌道衛星上のコロニーで僕がどんな暮らしをしていたかはシステムに記録された活動データから推測してそれらしく回答することが出来るが、それより以前の、例えば子供時代の思い出などを問われてもそんなものは存在しない。もちろんコロニーでの暮らしと同様にそれらしく回答することくらいは出来るけどね。
1790僕は2188年の沖野司AIだ。
詳細は割愛するが地球から遥か遠く離れたRS13アルファ惑星の沖野司の手によってシステム上に能力と模擬人格を復元され、今は――今も生前と変わらずエンジニアとして人類最後の砦での職務に就いている。
生憎と「本物の僕」の記録はそう多くはない。この僕は人類遺産としてアーカイブに保存されていた数多の成果物と、限られた映像データから想起される人物像から推定された模擬人格に過ぎない。例えば地球の軌道衛星上のコロニーで僕がどんな暮らしをしていたかはシステムに記録された活動データから推測してそれらしく回答することが出来るが、それより以前の、例えば子供時代の思い出などを問われてもそんなものは存在しない。もちろんコロニーでの暮らしと同様にそれらしく回答することくらいは出来るけどね。
skrmasb12
PROGRESS雁の番2用にこれは先日もくりで話していた雑過ぎる下書きであとの自分が苦労する羽目になった怒れるプリングルズこと帷湍
と可愛く描けた尚隆と六太
追加。プリングルズ帷湍その2とレゴブロック尚 4
きろう
DOODLE隆ツ/暗いsketch 西暦2188年。沖野司は人類最後の楽園となったコロニーから青く輝く地球を見下ろしていた。ナノマシン汚染により残った人類が通常の生命の終わり、俗に言う寿命を全う出来ないことは最早明らかであった。
だけど――と、青年は考える。
寿命、つまりヒトが何歳まで生きるかは所詮統計情報に過ぎない。DNA分析である程度の予測は可能となり、ナノマシン治療により前時代に比べて病死が大幅に回避されたにしても余命には考慮すべき変数が多すぎる。生物の死は個体の資質や生活習慣に留まらず、周囲の状態、例を挙げるならば大気中の物質や細菌、放射線等への暴露といった環境要因と、ストレスの言葉で端的にまとめられる社会的要素から生じる疾病リスク、そして災害や事件事故などといった身も蓋もない不運が複雑に絡みあっているため「結局いつ死んだか」が全てだ。
2774だけど――と、青年は考える。
寿命、つまりヒトが何歳まで生きるかは所詮統計情報に過ぎない。DNA分析である程度の予測は可能となり、ナノマシン治療により前時代に比べて病死が大幅に回避されたにしても余命には考慮すべき変数が多すぎる。生物の死は個体の資質や生活習慣に留まらず、周囲の状態、例を挙げるならば大気中の物質や細菌、放射線等への暴露といった環境要因と、ストレスの言葉で端的にまとめられる社会的要素から生じる疾病リスク、そして災害や事件事故などといった身も蓋もない不運が複雑に絡みあっているため「結局いつ死んだか」が全てだ。