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    高坂

    りん🐱

    PROGRESS火傷後復帰前 
    雑渡30高坂18の純愛 進捗です
    春嵐『雑渡さま。まだまだ寒さ厳しいですが如何お過ごしでしょうか。もう間もなく、桜の開花が待ち遠しくなる季節がやってまいります』

    一文字、一文字丁寧に書かれた文を見て雑渡の顔が綻ぶ。文字というのは性格が現れるものだ。この短い便りの主は、恐らく背筋をしゃんと伸ばして、硯で墨をじっくり磨り、紙に余計な滲みを出さぬよう丁寧に墨を筆に含ませて、ゆっくりと心を込めて書いたのだろう。ひょっとしたら、気合を入れるあまり呼吸の仕方を忘れてしまっていたかもしれない。そっと文字を指でなぞり、愛しいあの子を想う。
    「桜か…風流だねぇ」
    「桜なんてまだまだ先です。山の上のほうは雪が積もっていますから」
    ぽろりと口をついた言葉に尊奈門が、小さな手で雑渡の身体に巻き終えた包帯の先をきゅ、と結びながら答える。雑渡が尊奈門の父を庇い、火傷を負ったあの日から数えて三度目の桜の季節がやってくる。もう、そんなに経ってしまったのかと時の流れを感じていると「はい、終わりましたよ」と雑渡の看病をつきっきりで行い、気づけば十三歳になっていた少年が、取り替えた包帯をくるくると巻きながら、満面の笑みを浮かべた。
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    Tatsukichi

    MEMO例の三年の高坂さんと尊くん周りについての妄想をまとめたメモ。
    ※幼名不明なので尊くん名前そのままです。
    例の三年(高+尊)高と尊は元々兄弟みたいに仲が良かったのに組ガシラの件でガッツリ拗れたまま1年半くらい会話出来ない期間がありそうだなと

    医者から絶対に外から菌を持ち込んじゃいけない。誰かを入れるなんてもっての外。その人が入るだけで今の組頭は簡単に死ぬ。尊もここで寝泊まりして外に行く時は誰とも会わないように、直接会話をしてはいけない。もし誰かと話すなら障子越しでとキツく言われてた子尊。

    雑のことがただただ心配で、せめて姿だけでも見たい。弟分の尊が世話係をしているなら、自分にも何か手伝えるならやらせて欲しい。そんな思いで部屋に向かう高。

    そこで菌扱い事件があって絶縁状態に。

    尊は何も言わずに部屋入って障子押さえながら菌扱いして絶対に入れず、怒って高がいなくなった後に、雑を心配して来ただけの大好きなお兄ちゃんを菌扱いしたこととか、去り際に怒って大嫌い的なこと言われたりしたのが悲しいのと罪悪感とで泣きたいんだけど、雑の横で騒いじゃいけないって言われてるからうるうるしながらも唇噛み締めて耐える。
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