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マイクラ大好き
DONEうちの子の、ロストマーダーことロズィちゃんです!少し前に書いたものを、まだあげていなかったので投下! 元小説はこちら↓https://tanpen.net/novel/f19a6346-d46a-44ac-91c2-319bafed1be7/
第二話も執筆中。ぜひ見てみてくださいね!
ひうがにゃ🌻🌻🌻
DONE元TW(現X)ハッシュタグ企画参加作品#ハローエブリワン2023
キャラの年齢/容姿/諸々二次描きの妄想満載で、現在単行本未収録話の319死参照部分含みます。
思いついた&描きたかったシーンを寄せ集めてマンガ風の体裁一作にした真ミナ話
なれそめと夫婦の時間をまったりと漫画にして、この日にUP出来て。想いがひとつ叶いました。 11
siton410_s
MOURNING2024.12.21CoC¦恐怖!怪奇!実録!人喰い廃墟!に行ってみたw
KP¦おやさい
あおと-HO1¦rakka
ソジロー。-HO2¦かずひ
ニーナ-HO3¦千代丸
END 全生還!チャンネル登録者数319万人!!すごい!!!
しん・アナログ練習
TRAINING2024.12.10本日も2日分まとめて
12/7分
https://www.posemaniacs.com/tools/viewer/poses/01GBVYJVD88M82ZKVQCXX5MVSN
12/8分
https://www.posemaniacs.com/tools/viewer/poses/01GBVYKNGNGZMAHG148TF6X319 7
hxp147258
DOODLEoff whiteアイフォン 15ケース アニメの商品をすべて見る(720件)https://foolcase.com/goods-off-white-iphone-15pro-case-319.html
風ねこ
DOODLE「目を覚ました時最初に見た者を好きになる」「ヤンデレ気味に(`・ω・´)b」な展開。
ヤンデレに見えるかな?
下書き122分。 線画231分。 色塗り319。
いつもより影を暗くした。
盾の勇者の成り上がり3seasonのOP参考。
Minchin
DOODLE図解「譲介のつむじ」個人的にこう解釈すると描きやすいかなという指針です。
譲介の髪型観察のオススメは31巻318~319話「遺残」です。
K先生に怒られたり使われたりしててかわいいですね。
髪型のことはよくわかりませんでした!
twinskaba
DOODLEミニオンズ アイフォーン 14 グッチ風 ケース ポリエチレン 香水瓶 アイフォーン 14 カバーグッチ風https://nearcase.com/goods-gucci-iphone12pro-case-319.html
jpkaba
PROGRESSブランド アイホン 15 スマホケース air jordan風 本革 スマホケース 四角保護 男女兼用 iphone15 ultra 携帯ケースhttps://jpkaba.com/g-air-jordan-iphone14-case-319.html
marushu_tw
DONEマンスリー左寂お題企画(@319_1month)様のお題で書いた左寂です目覚めの一杯は、浅煎りの豆がいい。
拘りのコーヒーを揃いのマグカップに注ぎ、両手に携え寝室に入った左馬刻は、ベッドに腰掛け窓の方を見ている寂雷に、その片方を手渡した。
「ありがとう。……いい天気ですね」
「おー。どっか行くか? 釣りとか」
大きな窓の向こうには、雲一つない青空が広がっている。コーヒーを一口飲んだ寂雷は、既に高い位置まで昇っている太陽の光を遮るように、目の上に手を翳した。
「あまり晴れていると、釣りには向かないんだ。魚が仕掛けを見破ってしまうからね。……それに」
カップを持っていない寂雷の右手が、左馬刻の左手に重なる。寝起きの低い体温と、滑らかな陶磁器のような手触りが、無性に心地いい。
「こんな日に、のんびり家で過ごすのも、いいと思わないないかい?」
369拘りのコーヒーを揃いのマグカップに注ぎ、両手に携え寝室に入った左馬刻は、ベッドに腰掛け窓の方を見ている寂雷に、その片方を手渡した。
「ありがとう。……いい天気ですね」
「おー。どっか行くか? 釣りとか」
大きな窓の向こうには、雲一つない青空が広がっている。コーヒーを一口飲んだ寂雷は、既に高い位置まで昇っている太陽の光を遮るように、目の上に手を翳した。
「あまり晴れていると、釣りには向かないんだ。魚が仕掛けを見破ってしまうからね。……それに」
カップを持っていない寂雷の右手が、左馬刻の左手に重なる。寝起きの低い体温と、滑らかな陶磁器のような手触りが、無性に心地いい。
「こんな日に、のんびり家で過ごすのも、いいと思わないないかい?」
stopcase.com
DOODLEコムデギャルソン comme des garçons字母プリント柄のストラップアイフォン14スマホケースです。シックで落ち着いた色合いは、ビジネス風にもぴったり。ペア・おそろコーデにも流行りです。https://stopcase.com/g-comme-des-garçons-iphone14promax-case-319.htmlmarushu_tw
DONEマンスリー左寂お題企画(@319_1month)様のお題で書いた左寂です「お花見に行きたいなあ」
朝食を食べている最中、寂雷が唐突にそんな言葉を溢す。あまりに唐突だったので、左馬刻は眉間の皺を深くして、はあ?と返すしか出来なかった。
「今年はまだ行けてなくてね」
「いや、それ以前に、もうすぐ五月だぞ?もう花見は無理だろ」
葉桜だって遅いだろ、と左馬刻が突っ込めば、そうかな、と呟いた寂雷の視線がすうと流れる。天気予報を見るために点けていたテレビ画面には、『ホッカイドウの桜はもうすぐ満開!』とのテロップと共に、薄ピンクの花が一面に映っていた。つまりは。
「……旅行に行きたいなら、そう言えよ」
「だから言ってるだろう、お花見に行きたいと」
(こーいう所あるよな、センセーは)
それが嫌ではないのだから、全く感情というのは不思議なものだ。左馬刻は軽くため息をついて端末を手に取り、「次の休みは?」と聞いた。明後日から、と返した寂雷は、桜に負けない満面の笑みを浮かべている。
449朝食を食べている最中、寂雷が唐突にそんな言葉を溢す。あまりに唐突だったので、左馬刻は眉間の皺を深くして、はあ?と返すしか出来なかった。
「今年はまだ行けてなくてね」
「いや、それ以前に、もうすぐ五月だぞ?もう花見は無理だろ」
葉桜だって遅いだろ、と左馬刻が突っ込めば、そうかな、と呟いた寂雷の視線がすうと流れる。天気予報を見るために点けていたテレビ画面には、『ホッカイドウの桜はもうすぐ満開!』とのテロップと共に、薄ピンクの花が一面に映っていた。つまりは。
「……旅行に行きたいなら、そう言えよ」
「だから言ってるだろう、お花見に行きたいと」
(こーいう所あるよな、センセーは)
それが嫌ではないのだから、全く感情というのは不思議なものだ。左馬刻は軽くため息をついて端末を手に取り、「次の休みは?」と聞いた。明後日から、と返した寂雷は、桜に負けない満面の笑みを浮かべている。
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DONEマンスリー左寂お題企画(@319_1month)様のお題で書いた左寂です風呂上がり。久しぶりにのんびりと呑みたくなって、親父から貰った年代物のウイスキーを棚から取り出した。グラスに注ぐとスモーキーな香りが漂い舌を乾かし、口に含めば強いアルコールが喉を焼く。古酒らしいまろやかでほろ苦い味わいに気分が浮ついてきたその時、机の上の携帯端末が小さく震え、画面がパッと明るくなる。
無視してやろうかとも思ったが、《カンノンザカ》の名前を見て端末を手に取った。チームシャッフル企画の時に連絡先を交換してから、この男からは時々連絡が来る。……もちろん、あの企画が終わった今、俺たちの共通点なんて、たった一つだ。
『先生がお酒を飲んでしまって…碧棺さんをお呼びです!来てもらえますか?』
そんなメッセージと一緒に送られてきたリンクで店の場所を確認し、すぐ行く、とだけ返す。飲んでいたウイスキーの他に目についた酒を適当に引っ掴みながら家を出て、若衆に電話をかけた。
1166無視してやろうかとも思ったが、《カンノンザカ》の名前を見て端末を手に取った。チームシャッフル企画の時に連絡先を交換してから、この男からは時々連絡が来る。……もちろん、あの企画が終わった今、俺たちの共通点なんて、たった一つだ。
『先生がお酒を飲んでしまって…碧棺さんをお呼びです!来てもらえますか?』
そんなメッセージと一緒に送られてきたリンクで店の場所を確認し、すぐ行く、とだけ返す。飲んでいたウイスキーの他に目についた酒を適当に引っ掴みながら家を出て、若衆に電話をかけた。
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DONEマンスリー左寂お題企画(@319_1month)様のお題で書いた左寂です「センセー、何してんだ?」
左馬刻の呼びかけに、寂雷が顔を上げる。テーブルの上には様々な模様の色紙が広がっていて、その横に置かれた本はどうやら、折り紙の折り方を解説するもののようだった。
「もうすぐひな祭りだろう?入院している子供たちと一緒にお雛様を作るのだけど…この折り方は、子供たちには難しいな」
寂雷の手元には、一枚の紙から作られたとは思えないほど立体的なお雛様。綺麗ではあるが、子供が作るには確かに手数が多そうだ。
「折り紙のお雛様なあ…こういうのはどうだ?」
少し乾燥している指先が赤い折り紙を一枚摘み、しゅっ、しゅっ、と軽い音を立てて形を変えていく。数回折ってペンで目と口を書き込むと、平べったく可愛らしい雛人形が出来上がった。
624左馬刻の呼びかけに、寂雷が顔を上げる。テーブルの上には様々な模様の色紙が広がっていて、その横に置かれた本はどうやら、折り紙の折り方を解説するもののようだった。
「もうすぐひな祭りだろう?入院している子供たちと一緒にお雛様を作るのだけど…この折り方は、子供たちには難しいな」
寂雷の手元には、一枚の紙から作られたとは思えないほど立体的なお雛様。綺麗ではあるが、子供が作るには確かに手数が多そうだ。
「折り紙のお雛様なあ…こういうのはどうだ?」
少し乾燥している指先が赤い折り紙を一枚摘み、しゅっ、しゅっ、と軽い音を立てて形を変えていく。数回折ってペンで目と口を書き込むと、平べったく可愛らしい雛人形が出来上がった。
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DONEマンスリー左寂お題企画(@319_1month)様のお題で書いた左寂です『千年砂糖を手に入れたのだけど……』
「またかよ?!」
電話の向こうから聞こえてきた寂雷の台詞に、左馬刻は驚きの声を上げた。
千年砂糖とは、流通が少なく滅多に手に入らない希少な砂糖…のはずなのだが、何の巡り合わせか、寂雷の手元に来ることが多い。左馬刻がお裾分けを貰い、それを理鶯に渡したのはつい先月のことだ。
『どうも縁があるようだね。それで、病院の子供たちにお菓子でも作ろうか、と思ったのだけど、私はお菓子作りは慣れていなくて。良ければ手伝ってくれないかな』
「まあ、それくらいお安いご用だ。いつがいい?」
『十三日は午前中までだから、午後からどうだい? もちろん、そのまま泊まってくれて構わないよ』
「十三の午後な、りょーかい」
449「またかよ?!」
電話の向こうから聞こえてきた寂雷の台詞に、左馬刻は驚きの声を上げた。
千年砂糖とは、流通が少なく滅多に手に入らない希少な砂糖…のはずなのだが、何の巡り合わせか、寂雷の手元に来ることが多い。左馬刻がお裾分けを貰い、それを理鶯に渡したのはつい先月のことだ。
『どうも縁があるようだね。それで、病院の子供たちにお菓子でも作ろうか、と思ったのだけど、私はお菓子作りは慣れていなくて。良ければ手伝ってくれないかな』
「まあ、それくらいお安いご用だ。いつがいい?」
『十三日は午前中までだから、午後からどうだい? もちろん、そのまま泊まってくれて構わないよ』
「十三の午後な、りょーかい」
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DONEマンスリー左寂お題企画(@319_1month)様のお題で書いた左寂です冬にしか味わえない贅沢というものがある。
掘り炬燵で足を伸ばし、もちもちのお餅に包まれたアイスを齧れば、優しい甘さが滑らかに溶けていく。ほう、と息を吐くと、芳しい香りを漂わせたマグカップが目の前に置かれた。
「こんな時間に珈琲かい?」
「まだ寝ないからいいだろ」
炬燵布団を捲って隣に座った左馬刻くんにもう一つ残ったアイスを容器ごと渡し、珈琲を一口啜る。円やかな苦味が、舌に残ったバニラの甘味と共に腹に落ちた。隣に体重を傾けると、ぐっと腰が引き寄せられ、左馬刻くんの体温を感じる。
(ああ、最高の贅沢だ)
暖かな冬の夜が、ゆっくり静かに更けていく。
280掘り炬燵で足を伸ばし、もちもちのお餅に包まれたアイスを齧れば、優しい甘さが滑らかに溶けていく。ほう、と息を吐くと、芳しい香りを漂わせたマグカップが目の前に置かれた。
「こんな時間に珈琲かい?」
「まだ寝ないからいいだろ」
炬燵布団を捲って隣に座った左馬刻くんにもう一つ残ったアイスを容器ごと渡し、珈琲を一口啜る。円やかな苦味が、舌に残ったバニラの甘味と共に腹に落ちた。隣に体重を傾けると、ぐっと腰が引き寄せられ、左馬刻くんの体温を感じる。
(ああ、最高の贅沢だ)
暖かな冬の夜が、ゆっくり静かに更けていく。
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DONE眼鏡のはなし【マイクside】酔ったときだけ319号室時代の話するマイク見たいな〜っていう漫画
普段は気にもとめないけどたま〜に「あいつにアドバイスしたのは俺なのに!!」みたいなことを思ってたらいいな〜 2
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DONEマンスリー左寂お題企画(@319_1month)様のお題で書いた左寂ですふと、目が覚める。
眠りにつくまで隣にいた男の姿が見当たらず、体を起こして首をひねると、数センチだけ開けた窓の側で煙草を吸う左馬刻の姿を見つけた。ベッドから起きだし、その横に並ぶ。
「初雪だね」
「……寒かったか?」
窓を閉めようとした左馬刻に、大丈夫、と寂雷が首を振った。まだ宵闇に包まれているヨコハマの空には、ひらひらと粉雪が灰のように舞っている。
「桜に攫われる…なんて言い方があるけれど、君が攫われるとしたら、雪かな」
「はあ?……色だけだろ。それによお」
左馬刻が煙草を咥え、その先に点いた火がじり、と赤みを増す。吸い込まれた煙が、寂雷に向けてふう、と吐き出される。けほけほと軽く咳き込んだ寂雷は、紫煙の向こうでギラつく紅い眼光に射抜かれ、ぞくりと腰に震えが走った。
561眠りにつくまで隣にいた男の姿が見当たらず、体を起こして首をひねると、数センチだけ開けた窓の側で煙草を吸う左馬刻の姿を見つけた。ベッドから起きだし、その横に並ぶ。
「初雪だね」
「……寒かったか?」
窓を閉めようとした左馬刻に、大丈夫、と寂雷が首を振った。まだ宵闇に包まれているヨコハマの空には、ひらひらと粉雪が灰のように舞っている。
「桜に攫われる…なんて言い方があるけれど、君が攫われるとしたら、雪かな」
「はあ?……色だけだろ。それによお」
左馬刻が煙草を咥え、その先に点いた火がじり、と赤みを増す。吸い込まれた煙が、寂雷に向けてふう、と吐き出される。けほけほと軽く咳き込んだ寂雷は、紫煙の向こうでギラつく紅い眼光に射抜かれ、ぞくりと腰に震えが走った。
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1111マンスリー左寂お題企画(@319_1month)様のお題で書いた左寂ですHappy Birthday 2022寝るまでは二人でも、起きたら一人だった、というのは、そう珍しくもない。何しろ、共寝していたのは神宮寺寂雷。シンジュク代表麻天狼のリーダーであり、世界中の人を救いたいなどという大それた野望を抱えた天才医師だ。分刻みのスケジュールで動いている日もあるし、その優先順位は常に自分よりも他人が先だ。
それでも今日くらいは、なんて、らしくない考えが浮かび、左馬刻は「大切にされること」に慣れてしまった自分に呆れため息をついた。とりあえず顔でも洗うかと洗面所に向かい、そこの鏡で見た自らの姿に、何となく違和感を覚える。
(……こんなピアス、持ってたか?)
左馬刻の耳についているのは、小さな石が嵌まった見覚えの無いピアス。その透き通る蒼がちらりと光った瞬間、脳の回路がバチっと繋がり、言いようのない嬉しさが込み上げる。とんぼ返りで寝室に戻り電話をかけると、あの愛おしい声が響いた。
1092それでも今日くらいは、なんて、らしくない考えが浮かび、左馬刻は「大切にされること」に慣れてしまった自分に呆れため息をついた。とりあえず顔でも洗うかと洗面所に向かい、そこの鏡で見た自らの姿に、何となく違和感を覚える。
(……こんなピアス、持ってたか?)
左馬刻の耳についているのは、小さな石が嵌まった見覚えの無いピアス。その透き通る蒼がちらりと光った瞬間、脳の回路がバチっと繋がり、言いようのない嬉しさが込み上げる。とんぼ返りで寝室に戻り電話をかけると、あの愛おしい声が響いた。
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DONEマンスリー左寂お題企画(@319_1month)様のお題で書いた左寂です朝の料理当番は先に起きた方、というのが俺たちの暗黙のルール。というより、なんとなく、気づいたらそうなっていた、と言う方が正しいかもしれない。七割くらいは俺の方が早いが、今日は先生の方が早かったようで、リビングのドアを開けると焼き魚のいい匂いが鼻をくすぐった。
味噌汁、白米、納豆、卵焼きが並ぶ食卓につくと、タイミングよく鯖の塩焼きが目の前に置かれる。「いただきます」の声が揃い、味噌汁の碗を手に取り一口啜る。いつもよりまろやかな甘さが舌に広がり、味噌を変えたのか聞こうとしたら、少し緊張した面持ちでこちらを窺う先生と目が合った。
「今日はね、自分で作った味噌を使ってみたんだ。どう、かな?」
「すげー美味い。毎日飲みてえくらいだ」
698味噌汁、白米、納豆、卵焼きが並ぶ食卓につくと、タイミングよく鯖の塩焼きが目の前に置かれる。「いただきます」の声が揃い、味噌汁の碗を手に取り一口啜る。いつもよりまろやかな甘さが舌に広がり、味噌を変えたのか聞こうとしたら、少し緊張した面持ちでこちらを窺う先生と目が合った。
「今日はね、自分で作った味噌を使ってみたんだ。どう、かな?」
「すげー美味い。毎日飲みてえくらいだ」
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DONEマンスリー左寂お題企画(@319_1month)様のお題で書いた左寂です左馬刻が寂雷の家を訪れる時、大抵は何処か有名な飲食店の紙袋をその手に携えている。気を使わなくともいい、と伝えても自分が食べたかったから、と言われるので、近頃は寂雷も素直に楽しみにしている。
今日の手土産は老舗和菓子店の月見団子で、夕食後、せっかくだからと縁側に持ち出し座布団を二つ並べた。見上げた夜空には星の光を潜ませるほど煌々と輝くまるい月が浮かび、庭先のススキが秋風に揺らされながら黒い影を伸ばしている。
「お酒が飲めれば、月見酒というのも風流だと思うのだけどね」
一緒に持ってきた急須で寂雷がお茶を淹れる横で、左馬刻が団子をパクリと口に入れた。何回か咀嚼し飲み込んだ後、湯呑みを手にする。
「団子には、酒よりこっちの方が合うだろ」
795今日の手土産は老舗和菓子店の月見団子で、夕食後、せっかくだからと縁側に持ち出し座布団を二つ並べた。見上げた夜空には星の光を潜ませるほど煌々と輝くまるい月が浮かび、庭先のススキが秋風に揺らされながら黒い影を伸ばしている。
「お酒が飲めれば、月見酒というのも風流だと思うのだけどね」
一緒に持ってきた急須で寂雷がお茶を淹れる横で、左馬刻が団子をパクリと口に入れた。何回か咀嚼し飲み込んだ後、湯呑みを手にする。
「団子には、酒よりこっちの方が合うだろ」
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DONEマンスリー左寂お題企画(@319_1month)様のお題で書いた左寂です「今日は、長期入院の子どもたちのための縁日があってね…」
仕事終わりの寂雷を捕まえ、ヨコハマまで攫う車の中。いつもより機嫌よく奏でられるコントラバスを聞きながら、運転席の左馬刻がなるほどな、と相槌を打った。
「先生、かき氷食っただろ」
「確かに、材料が余ったので帰る前に頂きましたが…よく分かったね?」
車がゆっくりとスピードを落とし、赤信号の前でぴたりと止まる。不思議そうに首を傾けている寂雷の頭を掴んで引き寄せ、左馬刻が舌を絡めるキスをした。じゅる、と音を立てながら絡まりが解け、そのままぺろりと突き出した左馬刻の舌は、僅かに青く染まっている。
「これだけ青かったらな」
おや、と声を漏らし、寂雷が口に手を当てる。恥ずかしそうにしているその仕草にしとやかな色気を感じ、左馬刻がごくりと唾を飲み込んだ。
547仕事終わりの寂雷を捕まえ、ヨコハマまで攫う車の中。いつもより機嫌よく奏でられるコントラバスを聞きながら、運転席の左馬刻がなるほどな、と相槌を打った。
「先生、かき氷食っただろ」
「確かに、材料が余ったので帰る前に頂きましたが…よく分かったね?」
車がゆっくりとスピードを落とし、赤信号の前でぴたりと止まる。不思議そうに首を傾けている寂雷の頭を掴んで引き寄せ、左馬刻が舌を絡めるキスをした。じゅる、と音を立てながら絡まりが解け、そのままぺろりと突き出した左馬刻の舌は、僅かに青く染まっている。
「これだけ青かったらな」
おや、と声を漏らし、寂雷が口に手を当てる。恥ずかしそうにしているその仕草にしとやかな色気を感じ、左馬刻がごくりと唾を飲み込んだ。
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DONEマンスリー左寂お題企画(@319_1month)様のお題で書いた左寂ですしゅるるる……と軽い音を立て、細い釣り糸が広い海に向かってぐんぐん伸びる。寂雷は狙ったポイントに仕掛けが着水したのを確認し、糸の弛みを巻き取ってから竿立てに竿を置いた。
夕陽を反射しオレンジ色に染まる海面にポツンと浮かぶ蛍光グリーンのウキを眺めながら、すっかり軽くなってしまった水筒の、最後の一口を飲み干す。喉を通った麦茶のぬるさにじとりと背中の汗ばみを感じたところに、向きの変わった潮風が嗅ぎ慣れた煙草の臭いを運んできた。
「よお、センセー」
隣に用意していたもう一つの折りたたみ椅子に、左馬刻がどかりと腰を下ろす。これで良かったか、と差し出されたのは、びっしりと水滴の浮いた青いラベルのペットボトル。ありがとう、とお礼を言いキャップを開けて口をつければ、冷たいスポーツドリンクが体に染み渡る。
954夕陽を反射しオレンジ色に染まる海面にポツンと浮かぶ蛍光グリーンのウキを眺めながら、すっかり軽くなってしまった水筒の、最後の一口を飲み干す。喉を通った麦茶のぬるさにじとりと背中の汗ばみを感じたところに、向きの変わった潮風が嗅ぎ慣れた煙草の臭いを運んできた。
「よお、センセー」
隣に用意していたもう一つの折りたたみ椅子に、左馬刻がどかりと腰を下ろす。これで良かったか、と差し出されたのは、びっしりと水滴の浮いた青いラベルのペットボトル。ありがとう、とお礼を言いキャップを開けて口をつければ、冷たいスポーツドリンクが体に染み渡る。
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DONEマンスリー左寂お題企画(@319_1month)様のお題で書いた左寂です細く開けた窓の横で煙草をふかしていた左馬刻の頬を、湿度を纏った柔らかい風がふわりと撫でた。空を見上げると、夕陽を隠していた灰色の雲がどんどん分厚くなり、その光を殆ど遮ってしまう。ポツポツと落ちてきた小さな水滴はみるみるうちにその数を増やし、あっという間に水のカーテンを張った。外の喧騒が、雨の音にかき消されていく。
「もう、梅雨だね」
湯呑みを二つ持った寂雷が、片方を左馬刻に差し出した。左馬刻は自分のために用意された灰皿に煙草を押し付け湯呑みを受け取る。一口啜ると、ぬるめのお湯に引き出された茶葉の甘さがまろやかに舌の上に広がった。コーヒー派の左馬刻だが、寂雷の淹れる緑茶は、好物だ。
寂雷は湯呑みをテーブルに置き、細く開いていた窓をぴったりと閉め切った。ざあざあと勢いを強めていく雨の音すら遠くなり、急に部屋の広さを感じてしまう。二人ぼっちで世間から切り取られたかのような空間の中、いつもは気にしていないことがふと気になり、机の向こうで椅子に腰掛けた寂雷に一つ問いを投げた。
905「もう、梅雨だね」
湯呑みを二つ持った寂雷が、片方を左馬刻に差し出した。左馬刻は自分のために用意された灰皿に煙草を押し付け湯呑みを受け取る。一口啜ると、ぬるめのお湯に引き出された茶葉の甘さがまろやかに舌の上に広がった。コーヒー派の左馬刻だが、寂雷の淹れる緑茶は、好物だ。
寂雷は湯呑みをテーブルに置き、細く開いていた窓をぴったりと閉め切った。ざあざあと勢いを強めていく雨の音すら遠くなり、急に部屋の広さを感じてしまう。二人ぼっちで世間から切り取られたかのような空間の中、いつもは気にしていないことがふと気になり、机の向こうで椅子に腰掛けた寂雷に一つ問いを投げた。
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DONEマンスリー左寂お題企画(@319_1month)様のお題で書いた左寂ですおやすみなさい、いい夢を「左馬刻くんは、髪を伸ばしたりしないのかい」
白銀の髪に、寂雷の長い指がするりと滑る。
「もう少し伸ばして、後ろで結ぶのも似合いそうだけど」
数日ぶりに枕を並べた夜。眠りにつく前に声を聞きたいためだけの、たわいもない会話。その擽ったさに、左馬刻が軽く返す。
「先生が結んでくれんなら、それもいいな」
寂雷は目尻の皺を深め、襟足のあたりを触っていた手を左馬刻の後頭部に回した。硬めの髪を軽く掴み、そのまま、胸元に引き寄せる。
「うん、任せて」
左馬刻も寂雷の背に腕を回し、柔らかく抱きしめた。子供をあやすように、とん、とん、と広い背中を叩いていると、左馬刻の髪を撫でていた手の力が抜けていき、そっとシーツに転がった。
「おやすみ、せんせ」
377白銀の髪に、寂雷の長い指がするりと滑る。
「もう少し伸ばして、後ろで結ぶのも似合いそうだけど」
数日ぶりに枕を並べた夜。眠りにつく前に声を聞きたいためだけの、たわいもない会話。その擽ったさに、左馬刻が軽く返す。
「先生が結んでくれんなら、それもいいな」
寂雷は目尻の皺を深め、襟足のあたりを触っていた手を左馬刻の後頭部に回した。硬めの髪を軽く掴み、そのまま、胸元に引き寄せる。
「うん、任せて」
左馬刻も寂雷の背に腕を回し、柔らかく抱きしめた。子供をあやすように、とん、とん、と広い背中を叩いていると、左馬刻の髪を撫でていた手の力が抜けていき、そっとシーツに転がった。
「おやすみ、せんせ」