Legenders
kurautu
DONE2020年4月頃の話。こちらの世界と同じ事が起きています。REBOOT 部屋はもうすっかりキレイになっていた。まるで雨彦さんが掃除をしてくれたみたいに。テレビもつけずに、スマホを手に取る事もせずに、僕は畳の上に転がって天井を眺めていた。少しだけ開けた窓からは爽やかな風が流れ込んでくる。今すぐ電車に飛び乗って、あてもなくふらりと、どこかへ。そんな気分になる季節だった。それが叶うだけの時間もあった。だけど、できなかった。目に見えないそれはどこを漂っているのかなんてわからないのだから。
大学の授業は休講になった。決まっていた仕事も軒並み延期か、中止になった。予定していたライブも……やりたい、だなんて、言えるはずがない。レッスンすらできずに僕たちはそれぞれの場所にいた。こうなる前に、最後に丸一日家から出なかったのはいつだっただろう。何をしようかと楽しみにしていたあの時の気持ちは今の僕の中にはなかった。読みたい本はたくさんあるけれど、観たい映画もあるけれど、今はそれを心から楽しめる自信はない。こんな気持ちで触れるのはどうしても気が進まない。そうやってたくさんの選択肢を潰した結果、僕はこうして何もせずに転がっていた。時間が過ぎていく。焦るというよりももっとぼんやりとした、けれど大きな何かが体ごと押さえつけているようだった。
4706大学の授業は休講になった。決まっていた仕事も軒並み延期か、中止になった。予定していたライブも……やりたい、だなんて、言えるはずがない。レッスンすらできずに僕たちはそれぞれの場所にいた。こうなる前に、最後に丸一日家から出なかったのはいつだっただろう。何をしようかと楽しみにしていたあの時の気持ちは今の僕の中にはなかった。読みたい本はたくさんあるけれど、観たい映画もあるけれど、今はそれを心から楽しめる自信はない。こんな気持ちで触れるのはどうしても気が進まない。そうやってたくさんの選択肢を潰した結果、僕はこうして何もせずに転がっていた。時間が過ぎていく。焦るというよりももっとぼんやりとした、けれど大きな何かが体ごと押さえつけているようだった。
Lene_o
DOODLE指の本数間違えちゃったおに雨彦さんと四心伝1日目日常パート三十路可愛かった〜!!!!二日目はここで時が止まるかと思った
滅び確定鬼族にLegenders誘う???!!!
ワッ!!!!レジェ大好きおじさん!!!!!! 3
okogeP_8
DONE【漫画】Legendersと、伸び盛りの青少年 及び C.FIRSTとの
サクサクホンワカな交流漫画です。
(※不揃いなサンカク&ファンコンMCのネタバレ要素あり!)
別パターンの戻り方も見てみたかったやつ。
体感ですが、秀くんは3人以上に一斉に突っ込まれると
キャパオーバーになるイメージがあります。 4
sgmy_koko
DONE古論誕にも雨彦誕にも間に合いませんでした。タイプリアーカイブには間に合いました。モバエム2021/10/11に雨彦が∞するお話です。二年寝かせてたのでVD2022や七夕との兼ね合いでかなりぼんやりした着地です。
⚠️ギスギスっぽいことしたり暴力・死表現があります
2023.12.5
Light Forever「いつまでもここにいたいです!」
感動に震えた古論が波打ち際へ走り寄る。その後をのんびり追っていった北村が「しばらくここにいようかー」と声をかけた。足下の流木やら石やらを避けて、ふらふらと揺れる影が遠ざかっていく。
なんてきれいな光景だろう、と思う。
バラエティ番組で紹介されていた、青天下の紺碧に白砂が映える海岸を知っている。ハガキやカレンダーに刷られた、完璧な比率で横たわる砂洲と深緑の松が並ぶ名所を知っている。いつか借りた写真集で見た、エメラルドの海中に揺らめく色とりどりの珊瑚礁を知っている。
(まあ、清浄……とは言えないが)
見渡す空には大きな雲がぼろぼろと浮いて、夕陽が延びる海面は底知れぬ青鼠色をしている。ふと傍らの草むらに目を遣ると、潰れたペットボトルが砂を被っていた。
23033感動に震えた古論が波打ち際へ走り寄る。その後をのんびり追っていった北村が「しばらくここにいようかー」と声をかけた。足下の流木やら石やらを避けて、ふらふらと揺れる影が遠ざかっていく。
なんてきれいな光景だろう、と思う。
バラエティ番組で紹介されていた、青天下の紺碧に白砂が映える海岸を知っている。ハガキやカレンダーに刷られた、完璧な比率で横たわる砂洲と深緑の松が並ぶ名所を知っている。いつか借りた写真集で見た、エメラルドの海中に揺らめく色とりどりの珊瑚礁を知っている。
(まあ、清浄……とは言えないが)
見渡す空には大きな雲がぼろぼろと浮いて、夕陽が延びる海面は底知れぬ青鼠色をしている。ふと傍らの草むらに目を遣ると、潰れたペットボトルが砂を被っていた。
kurautu
DONE雨彦とクリスのクロール対決を見届ける想楽くんの話ガチンコクロール対決 笛が鳴った。春の入口で鳴くウグイスのような素っ頓狂な音で。真夏の太陽の下、プールサイドで弾けた笑い声はきっと二人には届いていない。キラキラと光る水の中に二人は消えた。弾丸のような速さで二つの影が遠ざかっていく。
先に水面から顔を覗かせたのは雨彦さんだった。長い腕が水を掻く。水を掻いては進む。それから少し遅れてクリスさんの頭が見えた。静かに泳いだ方が速いらしいと聞いた事がある。水の抵抗だとか、体力だとかの関係で。それを頭で知っているのか、体で知っているのか、二人の泳ぎは静かだった。小学校や中学校のプールの授業を思い出すと、そこにあるのはバシャバシャと鳴る水の音ばかりだけれど。さっきまでの笑い声はどこへやら、みんなはじっと二人の勝負の行方を見守っていた。蝉が鳴いている。僕の影が小石をいくつも飲み込んだコンクリートの上にくっきりと描かれている。汗が首筋を滑り落ちた。顔を上げると、燦燦と降り注ぐ白い光に目が眩む。
845先に水面から顔を覗かせたのは雨彦さんだった。長い腕が水を掻く。水を掻いては進む。それから少し遅れてクリスさんの頭が見えた。静かに泳いだ方が速いらしいと聞いた事がある。水の抵抗だとか、体力だとかの関係で。それを頭で知っているのか、体で知っているのか、二人の泳ぎは静かだった。小学校や中学校のプールの授業を思い出すと、そこにあるのはバシャバシャと鳴る水の音ばかりだけれど。さっきまでの笑い声はどこへやら、みんなはじっと二人の勝負の行方を見守っていた。蝉が鳴いている。僕の影が小石をいくつも飲み込んだコンクリートの上にくっきりと描かれている。汗が首筋を滑り落ちた。顔を上げると、燦燦と降り注ぐ白い光に目が眩む。
Fuyu_honda
PROGRESS4月パバステ現地で発行予定の隼人と四季と春名と15ユニット+夏旬本より、Legendersと夏旬一部抜粋。モバエムで夏旬がお世話になりました、ベスゲ2とバレンタイン2020と、ぶった切りましたがウォーロックの時間軸になります。
タイトル思いついてません、助けて。
レジェと夏旬 本日はありがとうございましたと、定型句とともに頭を下げ、先に立って扉を引き開けるインタビュアーへ一礼、まずは想楽が部屋を出た。追ってきた夏来が、隣へ辿りつくまでにはわずかなラグ。何度か仕事をする内に気付いた、人よりワンテンポ遅い動作がためか、女性向け雑誌の記者に向かって、ご丁寧にもう一度頭を下げたのか。振り向いて確認するほどの時間ではない。
帽子をかぶり、伊達メガネをかける横で、見慣れたユニットメンバーの横顔とはまた異なるベクトルで整ったルックスの少年は、しかし漠然と正面を眺めて歩いているだけだ。
「……えぇと」
つぶやくと、インタビュー中も褒めちぎられていた美貌が振り向く。
「変装とかしなくて平気? 夏来くん、目立つと思うけどなぁ」
5437帽子をかぶり、伊達メガネをかける横で、見慣れたユニットメンバーの横顔とはまた異なるベクトルで整ったルックスの少年は、しかし漠然と正面を眺めて歩いているだけだ。
「……えぇと」
つぶやくと、インタビュー中も褒めちぎられていた美貌が振り向く。
「変装とかしなくて平気? 夏来くん、目立つと思うけどなぁ」
komaki_etc
DOODLELegendersより2023年1月5日のプロデューサーへ
Legendersより 2023年1月5日のプロデューサーへ「行っちゃったねー」
忘れもしない、オーディション当日。リリースイベント。テレビや舞台の初出演。一つ一つの積み重ねが、思い出となって脳を駆け巡る。
「今生の別れじゃない。何ならすぐ会える距離だ」
ぽんぽんと僕の頭に手をやる雨彦さん。子供扱いしないでくれと再三伝えているが、彼も感傷に浸っているのかもしれない。厚い掌を、今だけは許してやろう。
「我々には、LINKも、電話も、手紙もあります」
寂しそうに笑うクリスさん。あなたの膨大な情熱を受け止める貴重な人だよ、簡単に手放しちゃだめだからね。
「だから、落ち込まないでください、想楽」
「落ち込むな。北村」
全く、うちの大人たちは。繊細な感情表現を、若者の僕に任せるんだから。泣くのは年少に任せておけばいい、自分達は大人らしく切り替えている、そんな風に見せたいのだろうか。不器用な、暖かい仲間。
714忘れもしない、オーディション当日。リリースイベント。テレビや舞台の初出演。一つ一つの積み重ねが、思い出となって脳を駆け巡る。
「今生の別れじゃない。何ならすぐ会える距離だ」
ぽんぽんと僕の頭に手をやる雨彦さん。子供扱いしないでくれと再三伝えているが、彼も感傷に浸っているのかもしれない。厚い掌を、今だけは許してやろう。
「我々には、LINKも、電話も、手紙もあります」
寂しそうに笑うクリスさん。あなたの膨大な情熱を受け止める貴重な人だよ、簡単に手放しちゃだめだからね。
「だから、落ち込まないでください、想楽」
「落ち込むな。北村」
全く、うちの大人たちは。繊細な感情表現を、若者の僕に任せるんだから。泣くのは年少に任せておけばいい、自分達は大人らしく切り替えている、そんな風に見せたいのだろうか。不器用な、暖かい仲間。
kurautu
DONE台風が過ぎた後に野外ライブをするレジェの話です嵐を起こして 古論の髪が悠然と泳ぐクジラの尾のように揺れていた。台風一過、というやつだ。空は昨日までの雨が嘘のように青く澄んでいる。
「風、まだ強いねー」
北村が指先で前髪を整えながら、けれどどこか心地よさそうに目を細めて呟いた。雨雲は通り過ぎたけれど、置き土産のように秋の気配を乗せた強い風が残っていた。野外で行われるフェスイベント。中止になってしまうのかと俺たちは天気予報を見ながら気を揉んでいたけれど、無事に開催される事になった。まだ足元はぬかるんでいるけれど、日差しと風が乾かしていってくれたらいい。
「こちらの衣装にして正解でしたね」
古論は手を広げて見せる。ユニット単独で出るライブの時はユニット衣装を着る事が多いけれど、今日は事務所の合同ライブで着ることの多い衣装だった。初めて見る人へのアピールならばユニット衣装の方がいいのですが、とプロデューサーは最後まで悩んでいたけれど。
1231「風、まだ強いねー」
北村が指先で前髪を整えながら、けれどどこか心地よさそうに目を細めて呟いた。雨雲は通り過ぎたけれど、置き土産のように秋の気配を乗せた強い風が残っていた。野外で行われるフェスイベント。中止になってしまうのかと俺たちは天気予報を見ながら気を揉んでいたけれど、無事に開催される事になった。まだ足元はぬかるんでいるけれど、日差しと風が乾かしていってくれたらいい。
「こちらの衣装にして正解でしたね」
古論は手を広げて見せる。ユニット単独で出るライブの時はユニット衣装を着る事が多いけれど、今日は事務所の合同ライブで着ることの多い衣装だった。初めて見る人へのアピールならばユニット衣装の方がいいのですが、とプロデューサーは最後まで悩んでいたけれど。
Nagatsuki_Mari
DOODLE✨ラブカのポーズ✨315パッションアワーのここが可愛すぎたので、15min.ドロにチャレンジしてしまいました。
終盤でペンタブがお亡くなりになられてしまいましたので、途中ですがもう上げます💦
完成版は、今度PixivにあげるSideMまとめログに入れておきますね。
よつば
PROGRESS実は少し前からスタァライトパロの小説を書いています Legendersで……三部作ぐらい真面目に書きたいと思っているのですが頓挫しそう 設定はできています(ストーリーラインはなぞらないよ)1月5日。
正月のおめでたいムードがじんわりと抜け出し、仕事の足音が聞こえ始める日だ。
それは315プロダクションも例外ではなかった。大規模ライブ『NEXT DESTIN@TION』を間近に備え、アイドルたちは年始から一念発起しなければならない。
しかしそんな中で、のんべんだらりと年始の雰囲気を味わいたいと思う者もいた。仕方がないことだ。アイドルは年末年始も多忙。先進気鋭のプロダクション目指して舞い込む仕事を歓迎している315プロダクションも、未だに慌ただしく各地を駆け回っている。むしろようやく一息つけるタイミングなのだ。ライブまであと1週間と少し。
「忙しいのは嬉しいけどー」
「換気するぜ」
「うわ、宣言から開けるまでが早いよー」
1465正月のおめでたいムードがじんわりと抜け出し、仕事の足音が聞こえ始める日だ。
それは315プロダクションも例外ではなかった。大規模ライブ『NEXT DESTIN@TION』を間近に備え、アイドルたちは年始から一念発起しなければならない。
しかしそんな中で、のんべんだらりと年始の雰囲気を味わいたいと思う者もいた。仕方がないことだ。アイドルは年末年始も多忙。先進気鋭のプロダクション目指して舞い込む仕事を歓迎している315プロダクションも、未だに慌ただしく各地を駆け回っている。むしろようやく一息つけるタイミングなのだ。ライブまであと1週間と少し。
「忙しいのは嬉しいけどー」
「換気するぜ」
「うわ、宣言から開けるまでが早いよー」