梅酒
ehara5
DONE風降と二十四節気を書きたいという野望(その10)毎年梅酒作るわけじゃないけど思い立ったときに作ってると思う
009_芒種(6月6日頃)「おかえり」
風見がハロの散歩から戻ると、家主が出迎えてくれた。
「ただいま、戻りました」
突然のことに動揺しつつ、風見は辛うじて返事をした。
仕事終わりの風見は、いつものように数日家を空ける降谷の代わりに、ハロの散歩の準備を整え家を出た。ハロは時間帯からか風見の服装からか、今日は遊ばずに歩くだけであることを理解しているようで、よそ見もせずにさっさと歩いた。三十分ほどの散歩を終えて風見とハロがアパートに戻ると、降谷の部屋の明かりが点いている。戸締りを確認し、電気も全て消したはずだった。空き巣だろうか、それとも――。心臓が早鐘を打つのを感じながら、ハロとともに玄関前に向かった。ハロを共用の廊下にお座りさせ、扉越しに室内の音を探る。大きな物音はしない。鍵もこじ開けられたような形跡はなかった。試しに、音が立たぬようにドアノブを回してみるが、確かに施錠されている。一人で突入することは賢明ではない。場所を変えて降谷に連絡しよう、としたところで玄関ドアが開いた。
2461風見がハロの散歩から戻ると、家主が出迎えてくれた。
「ただいま、戻りました」
突然のことに動揺しつつ、風見は辛うじて返事をした。
仕事終わりの風見は、いつものように数日家を空ける降谷の代わりに、ハロの散歩の準備を整え家を出た。ハロは時間帯からか風見の服装からか、今日は遊ばずに歩くだけであることを理解しているようで、よそ見もせずにさっさと歩いた。三十分ほどの散歩を終えて風見とハロがアパートに戻ると、降谷の部屋の明かりが点いている。戸締りを確認し、電気も全て消したはずだった。空き巣だろうか、それとも――。心臓が早鐘を打つのを感じながら、ハロとともに玄関前に向かった。ハロを共用の廊下にお座りさせ、扉越しに室内の音を探る。大きな物音はしない。鍵もこじ開けられたような形跡はなかった。試しに、音が立たぬようにドアノブを回してみるが、確かに施錠されている。一人で突入することは賢明ではない。場所を変えて降谷に連絡しよう、としたところで玄関ドアが開いた。
なかのひと
DONE「白夜のお酒を気に入ってくれたのは嬉しいけどさ」🍅🍍Leokumi/レオタク絵
服は脱げかけてるけどすけべではない残念
どちらがお酒に弱いかオタク非常に興味あるんですけれど今回はレオンさんがよわよわになりました
よわよわだけどせめせめ
良いぞ!(よくない)
「さっき飲んだ梅酒よりも甘いね」なんて肩を甘噛みするレオンに「それならもっと僕に酔ってしまえば良い」と囁いてやれ
物置部屋
DOODLE #stmy元カノアンソロ一度テンプレに描かせていただいたのですが、スペースに参加させて頂いてまたぽろぽろと出てきたので余談まとめました
パスヒント:梅酒に使った酒の度数(半角数字) 1817
momo__taron
DOODLE【天みつ】梅酒のCMに出る三月くんとそれを見た天くんのお話早くキミと。天と三月はソファに並んでドラマ放送を見ていた。今晩はラブストーリー。有名な脚本家が手掛けていると評判の作品だ。
息をのむような目が離せないシーンに入ったところで、放送は突然CMに入る。
「あっ、良いところでCM入るんだよな~。」
三月は悔しそうに笑う。
「あ、三月だ。」
天が呟いた。
「ん?ああ、このCMな。」
画面に写っていたのは、梅酒のCMに主演として出演する三月だ。
淡い月光の下、頬がほんのり赤らんだ三月の微笑みが一つ。
秋の夜長の少しの寂しさと、穏やかな日常を感じるCMだった。
「いいなぁ……」
思わず呟いたのは天だった。
「いいなって……梅酒が?飲んでみたいの?お前未成年だもんな。」
天の呟きに三月が尋ねる。
「早くお酒が飲みたいとかじゃなくて……三月と、ああいう風に飲みたいなって。」
606息をのむような目が離せないシーンに入ったところで、放送は突然CMに入る。
「あっ、良いところでCM入るんだよな~。」
三月は悔しそうに笑う。
「あ、三月だ。」
天が呟いた。
「ん?ああ、このCMな。」
画面に写っていたのは、梅酒のCMに主演として出演する三月だ。
淡い月光の下、頬がほんのり赤らんだ三月の微笑みが一つ。
秋の夜長の少しの寂しさと、穏やかな日常を感じるCMだった。
「いいなぁ……」
思わず呟いたのは天だった。
「いいなって……梅酒が?飲んでみたいの?お前未成年だもんな。」
天の呟きに三月が尋ねる。
「早くお酒が飲みたいとかじゃなくて……三月と、ああいう風に飲みたいなって。」
k_hizashino
DONE2016年5月時点でのオールキャラものとなります。梅酒つくろうぜって話。本丸梅酒づくり 使いから帰った加州や大和守たちが荷台から積み荷をおろした時、本丸の中には爽やかで瑞々しい甘い香りが満ちた。
「もー。つーかーれーたー」
酒が四斗樽に三つ、触れればカランカランと音を立てる氷砂糖が蓋付きの桶に二つ、恐らく一番の重荷になったであろう、厚いガラスの大瓶が十、そして薫り高い紅青梅が麻袋に三つ。庭に茣蓙を敷き、それらを並べると圧巻であった。
「お、随分と景気がいいねぇ」
そんな風に目立つ場所に目立つものが置いてあるものだから、通りかかる者達は足を留めるし、口々に言葉を交わせばさざめきは本丸中に広がる。半刻も待たずして、縁側と庭先にはほとんどすべての刀剣が集まり、中には酒のにおいを嗅ぎつけてか杯やグラスを携えている者達もいる。
4765「もー。つーかーれーたー」
酒が四斗樽に三つ、触れればカランカランと音を立てる氷砂糖が蓋付きの桶に二つ、恐らく一番の重荷になったであろう、厚いガラスの大瓶が十、そして薫り高い紅青梅が麻袋に三つ。庭に茣蓙を敷き、それらを並べると圧巻であった。
「お、随分と景気がいいねぇ」
そんな風に目立つ場所に目立つものが置いてあるものだから、通りかかる者達は足を留めるし、口々に言葉を交わせばさざめきは本丸中に広がる。半刻も待たずして、縁側と庭先にはほとんどすべての刀剣が集まり、中には酒のにおいを嗅ぎつけてか杯やグラスを携えている者達もいる。
takami180
DONE47都道府県グルメ曦澄企画梅酒とくじら料理――和歌山県
「食前酒でございます」と江澄の前に給仕が差し出した細いグラスには、光に透かしたような琥珀色がたゆたっている。
向かいに座る藍曦臣の前には、もう少し薄い色のグラスが置かれた。
「梅ジュースをご用意いたしました」
「ありがとうございます」
給仕は一礼すると、半個室を区切る衝立の向こうに下がった。
江澄と藍曦臣は同時にグラスを手に取り、互いに微笑みあった。少しばかり照れくさいものがある。江澄は視線を外してグラスに口をつけた。
食前酒だからだろうか。甘味はそれほど強くない。
「今日はあたたかくてよかったですね」
「そうだな。というか、この辺りはそもそもあったかいんじゃないのか」
江澄は日中に訪れた千畳敷を思い出した。砂岩の海岸には海からの風が吹き付けていたが、まったく寒くなかった。江澄はコートを脱いだほどだ。
2457向かいに座る藍曦臣の前には、もう少し薄い色のグラスが置かれた。
「梅ジュースをご用意いたしました」
「ありがとうございます」
給仕は一礼すると、半個室を区切る衝立の向こうに下がった。
江澄と藍曦臣は同時にグラスを手に取り、互いに微笑みあった。少しばかり照れくさいものがある。江澄は視線を外してグラスに口をつけた。
食前酒だからだろうか。甘味はそれほど強くない。
「今日はあたたかくてよかったですね」
「そうだな。というか、この辺りはそもそもあったかいんじゃないのか」
江澄は日中に訪れた千畳敷を思い出した。砂岩の海岸には海からの風が吹き付けていたが、まったく寒くなかった。江澄はコートを脱いだほどだ。
hanpa114
TRAINING梅酒を漬ける数字と見守る?マツヨ。ネタバレると、うっかり?十四松にプロポーズする一松な話です。
幸福に漬かる「今年もこの季節がやってきましたなぁ」
「うん」
毎年このくらいの時期になると父さんの遠縁の農家から規格外の梅が送られてくる。その大半はある処理をして送り返すのだけれど、その一部がお礼として手元に残った。
今年も例にもれず大量の段ボールが送られてきて、ぼくと一松兄さんは楽しみ半分面倒半分につなぎの袖をまくる。いつの間にかこの慣習の当番にされたぼくと一松兄さんは、勝手知ったる手つきで早速処理に取りかかった。
まずは竹串を使い梅のヘタを一つ一つ取り除いてゆく。手間は手間だけれどもなかなかどうして地味で妙な面白さがある作業に、ぼくらは暫し没頭した。
しかしそれも三十分もすると集中力が切れてくる。
「はー…。めんど…」
5719「うん」
毎年このくらいの時期になると父さんの遠縁の農家から規格外の梅が送られてくる。その大半はある処理をして送り返すのだけれど、その一部がお礼として手元に残った。
今年も例にもれず大量の段ボールが送られてきて、ぼくと一松兄さんは楽しみ半分面倒半分につなぎの袖をまくる。いつの間にかこの慣習の当番にされたぼくと一松兄さんは、勝手知ったる手つきで早速処理に取りかかった。
まずは竹串を使い梅のヘタを一つ一つ取り除いてゆく。手間は手間だけれどもなかなかどうして地味で妙な面白さがある作業に、ぼくらは暫し没頭した。
しかしそれも三十分もすると集中力が切れてくる。
「はー…。めんど…」
有川夏生。
DONEフィガファウ転生記憶持ち現パロ
お題ガチャより
2人で飲むための梅酒を仕込むフィ、それを眺めながら氷砂糖を舐めているファ
梅と氷砂糖きっかけはなんてことない。
二人で入ったスーパーに梅酒を作るための品が一式陳列していたからだった。
君、梅酒好きだよね?
そんな問いかけにまあ、と素っ気なく感じる返事を返すとその男はかごに品物を躊躇わず入れていった。
「…で、なんで僕の部屋で作るんだ」
「え?梅酒が好きなのは君だし。君のために買ったんだし」
そう言って僕のアパートの台所でフィガロは準備を始めた。
「お前の家で作ればいいだろ…」
「うーん…だってこうすれば君の部屋に飲みに来る口実もできるでしょ?」
口実も何もいつも押しかけるくせに…、とは口に出さずはあ、とため息をついた。
「どうしたの?疲れた?疲れた時には糖分だよ。いる?」
はい、と目の前に差し出されたのは氷砂糖。
986二人で入ったスーパーに梅酒を作るための品が一式陳列していたからだった。
君、梅酒好きだよね?
そんな問いかけにまあ、と素っ気なく感じる返事を返すとその男はかごに品物を躊躇わず入れていった。
「…で、なんで僕の部屋で作るんだ」
「え?梅酒が好きなのは君だし。君のために買ったんだし」
そう言って僕のアパートの台所でフィガロは準備を始めた。
「お前の家で作ればいいだろ…」
「うーん…だってこうすれば君の部屋に飲みに来る口実もできるでしょ?」
口実も何もいつも押しかけるくせに…、とは口に出さずはあ、とため息をついた。
「どうしたの?疲れた?疲れた時には糖分だよ。いる?」
はい、と目の前に差し出されたのは氷砂糖。