マミヤ
ekri_relay
DONEまみやが書いたよ!ハロウィンとか相談所(29) そう腹を括り霊幻は自分に背を向けるエクボにそっと声をかけた。
「エクボ…。ごめん、やっぱ手伝って欲しい…」
壁を向いてじっとしていたエクボだが、背後で起こっていることは大体把握していた。あの薬瓶を飲んでしまってから、霊幻の様子がおかしい。
───これは…つまり、そういう事なんだろうな…
自身そのものが怪異であるエクボは怪異への適応力が早い。この部屋が外と切り離された異空間であることも、自分と霊幻が選ばれてここに誘い込まれたであろうことも理解していた。
───謎の魔法陣、俺様と霊幻に似た男、霊幻にだけ読める文字…
本来なら何の能力もない霊幻にだけ文字が読めるということも、それが向こうの作為であるなら不思議はない。むしろ何らかの力で抵抗出来ない分、霊幻の方が操りやすいだろう。それだけ霊幻は怪異に付け込まれやすい。
875「エクボ…。ごめん、やっぱ手伝って欲しい…」
壁を向いてじっとしていたエクボだが、背後で起こっていることは大体把握していた。あの薬瓶を飲んでしまってから、霊幻の様子がおかしい。
───これは…つまり、そういう事なんだろうな…
自身そのものが怪異であるエクボは怪異への適応力が早い。この部屋が外と切り離された異空間であることも、自分と霊幻が選ばれてここに誘い込まれたであろうことも理解していた。
───謎の魔法陣、俺様と霊幻に似た男、霊幻にだけ読める文字…
本来なら何の能力もない霊幻にだけ文字が読めるということも、それが向こうの作為であるなら不思議はない。むしろ何らかの力で抵抗出来ない分、霊幻の方が操りやすいだろう。それだけ霊幻は怪異に付け込まれやすい。
ekri_relay
DONE書いた人→まみやハロウィンとか相談所(25)「思い出したってなぁ…本当の記憶か!?」
いうと同寺にエクボは霊幻へ拳を振り下ろした。
「!?」
その拳が霊幻の背後を打ち抜く。霊力は出せないが、暴力は使える。人体の能力を引き出す力を使わずとも、吉岡の肉体は十分に戦闘力を備えていた。
エクボの拳は何もない空間に振り下ろされたのでは無かった。二人しかいなかったはずのこの空間にいつの間にかもう一人。
「エクボ!?」
振り返った霊幻の目に写ったのはエクボと同じ顔をした宣教師(エクソシスト)の男だった。
それだけではない。白い壁はまるでスクリーンのようにいくつもの人影を映し出す。赤いマントを羽織って王冠を頭に載せた男、獣の耳を生やした男、他にも…その全ての顔がエクボだった。
743いうと同寺にエクボは霊幻へ拳を振り下ろした。
「!?」
その拳が霊幻の背後を打ち抜く。霊力は出せないが、暴力は使える。人体の能力を引き出す力を使わずとも、吉岡の肉体は十分に戦闘力を備えていた。
エクボの拳は何もない空間に振り下ろされたのでは無かった。二人しかいなかったはずのこの空間にいつの間にかもう一人。
「エクボ!?」
振り返った霊幻の目に写ったのはエクボと同じ顔をした宣教師(エクソシスト)の男だった。
それだけではない。白い壁はまるでスクリーンのようにいくつもの人影を映し出す。赤いマントを羽織って王冠を頭に載せた男、獣の耳を生やした男、他にも…その全ての顔がエクボだった。
ekri_relay
DONE書いた人→まみやハロウィンとか相談所(22) そのまま何事もなく数日が経った。
いや、何事も無かったわけではない。市内のあちこちには魔法陣らしきものが出現し、調味市は今ちょっとしたオカルトブームだ。
「異世界転生か!?」
「学生のイタズラと思われ…」
「市外からも人が押し掛け賑わっています」
と連日ネットを賑わしている。
そのうちいくつかは霊とか相談所に相談ごととして持ち込まれ、霊幻たちが出向くことで解決してきた。魔法陣は超能力あるいは霊力で簡単に消すことが出来たからだ。
その日も商店街のシャッターに一晩にして魔法陣が現れた!と電話があり、急いで霊幻たちは駆けつけた。しかし、それは単なるスプレーによる落書きだった。
「これ…超能力で消せるあれの方が…楽だったですね…」
1631いや、何事も無かったわけではない。市内のあちこちには魔法陣らしきものが出現し、調味市は今ちょっとしたオカルトブームだ。
「異世界転生か!?」
「学生のイタズラと思われ…」
「市外からも人が押し掛け賑わっています」
と連日ネットを賑わしている。
そのうちいくつかは霊とか相談所に相談ごととして持ち込まれ、霊幻たちが出向くことで解決してきた。魔法陣は超能力あるいは霊力で簡単に消すことが出来たからだ。
その日も商店街のシャッターに一晩にして魔法陣が現れた!と電話があり、急いで霊幻たちは駆けつけた。しかし、それは単なるスプレーによる落書きだった。
「これ…超能力で消せるあれの方が…楽だったですね…」
ekri_relay
DONE書いた人→まみやハロウィンとか相談所(16) 帰り道。気まずいまま霊幻と相談所の前で別れてから、エクボは体憑きのままこの男のヤサに向かった。一人で歩きながらも思い出すのはさっきの霊幻の顔だった。
いつもなら『お前がもっと早く助けに来い!』くらいは言う霊幻がいつになくしおらしかった。なのに自分はついいつもの調子で怒鳴りつけてしまった。自分を見上げる呆けたような顔を見て、そこでようやく思い出した。太々しく振る舞ってはいるが、こいつはたかだか三十年弱しか生きていない、ただの人間なんだということを。
「ちっ…なんで俺様がこんなことを…」
気遣ってやらなきゃいけないんだ?と思いつつ、結局エクボも「いい奴」なのだ。友達であるモブはもちろん、霊幻のことだって見捨てることなんて出来ない。
1413いつもなら『お前がもっと早く助けに来い!』くらいは言う霊幻がいつになくしおらしかった。なのに自分はついいつもの調子で怒鳴りつけてしまった。自分を見上げる呆けたような顔を見て、そこでようやく思い出した。太々しく振る舞ってはいるが、こいつはたかだか三十年弱しか生きていない、ただの人間なんだということを。
「ちっ…なんで俺様がこんなことを…」
気遣ってやらなきゃいけないんだ?と思いつつ、結局エクボも「いい奴」なのだ。友達であるモブはもちろん、霊幻のことだって見捨てることなんて出来ない。
ekri_relay
DONE書いた人→まみや4行しか進んでなくてすまぬ…!(確信犯)
ハロウィンとか相談所(13)「エクボ…こりゃあ、どういうつもりだ!?」
霊幻のきつい眼差しが下からエクボをねめつける。体をまとったエクボは霊幻より僅かに背が高い。
霊幻のワイシャツのボタンは弾け飛び、既にスーツは上下とも無惨な姿で剥ぎ取られていた。
112霊幻のきつい眼差しが下からエクボをねめつける。体をまとったエクボは霊幻より僅かに背が高い。
霊幻のワイシャツのボタンは弾け飛び、既にスーツは上下とも無惨な姿で剥ぎ取られていた。
ekri_relay
DONEハロウィンとか相談所(10)書いた人→まみや
とうとうレさんが1回も出ない話になったんですが…本当にハロウィンまでにくっつくのか!?😅
ハロウィンとか相談所(10) 翌日学校が終わるのを待って、エクボとテルは調味市役所に向かった。
「あの!事前にご連絡しました、七味高校新聞部の花沢と申しますが!」
テルが愛想良く受付に声をかけると、調味市役所勤続三十年塩川梅子はポッと頬を赤らめて取り次ぎの電話を掛けた。
「はぁ…お前さん、将来はいいスケコマシになるぜ…」
「何を言ってるんだい?僕は影山くんに一人で生きてるわけではないと教えて貰った時から、最大限他人の協力を仰ぐように心掛けてるんだ。そのためには相手に良く思われておいた方が得策だろ?」
「他人を利用…の間違いじゃねぇのか?」
「何か言った?」
「いや、何でもねぇ」
テルはエクボを消し去れるほどの超能力を持つ男だ。エクボはヒュッと無い肩をすくめて、また気配を消した。
1373「あの!事前にご連絡しました、七味高校新聞部の花沢と申しますが!」
テルが愛想良く受付に声をかけると、調味市役所勤続三十年塩川梅子はポッと頬を赤らめて取り次ぎの電話を掛けた。
「はぁ…お前さん、将来はいいスケコマシになるぜ…」
「何を言ってるんだい?僕は影山くんに一人で生きてるわけではないと教えて貰った時から、最大限他人の協力を仰ぐように心掛けてるんだ。そのためには相手に良く思われておいた方が得策だろ?」
「他人を利用…の間違いじゃねぇのか?」
「何か言った?」
「いや、何でもねぇ」
テルはエクボを消し去れるほどの超能力を持つ男だ。エクボはヒュッと無い肩をすくめて、また気配を消した。
ekri_relay
DONE書いた人→まみやハロウィンとか相談所(7) 霊幻が布団の中で一人悪戦苦闘している頃影山家では。
「シゲオ、明日空いてるか?」
「明日は部活だけど…何かあったの?エクボ」
風呂上がりのモブは相変わらず牛乳を飲みながら部屋の中に浮かぶ相棒を見上げた。
「いや…まだ何かあるか分からねぇんだが…ちょっと気になることがあってな…」
エクボは昼間相談所にやって来た市長のことを話した。どのみち本当にイベントに出ることになれば誰もが知ることになるわけだから、これは告げ口したことにはならない…はずだ。
「ふぅん…そんなことが…。まぁ、普通のイベントなら師匠は上手くやると思うけど」
「そうだな。俺様が心配し過ぎなだけかもしんねぇ」
「エクボ、そんなに師匠のこと、心配なんだ?」
940「シゲオ、明日空いてるか?」
「明日は部活だけど…何かあったの?エクボ」
風呂上がりのモブは相変わらず牛乳を飲みながら部屋の中に浮かぶ相棒を見上げた。
「いや…まだ何かあるか分からねぇんだが…ちょっと気になることがあってな…」
エクボは昼間相談所にやって来た市長のことを話した。どのみち本当にイベントに出ることになれば誰もが知ることになるわけだから、これは告げ口したことにはならない…はずだ。
「ふぅん…そんなことが…。まぁ、普通のイベントなら師匠は上手くやると思うけど」
「そうだな。俺様が心配し過ぎなだけかもしんねぇ」
「エクボ、そんなに師匠のこと、心配なんだ?」
ekri_relay
DONE書いた人→まみやハロウィンとか相談所(4)「臭うな…」
床に落ちたままエクボが唸った。
「やっぱり…分かるか?」
「ああ…さすがに…」
「そうか…バレないようにこいたつもりだったんだが…」
「お前の屁の話じゃない!」
エクボはようやく床から浮かび上がり、小さな手をにゅっと出して鼻を押さえながら霊幻と距離を取った。
───悪霊に臭いって分かるのか…?
と霊幻は思ったが、この死んでいるのに生きているつもりの悪霊なら匂いくらい分かるのかもしれない。
「そうじゃねぇよ。あの市長がくせぇってことだ」
「そうだな!もちろんそれは俺も思っていたぞ!」
「嘘つけ、出る気満々だったくせに…」
しらーっとエクボが見やると霊幻はわざとらしく咳払いをして、自分のデスクに戻った。さっきまでネトサをしていたパソコンを覗き込み、何やら打ち込む。
1399床に落ちたままエクボが唸った。
「やっぱり…分かるか?」
「ああ…さすがに…」
「そうか…バレないようにこいたつもりだったんだが…」
「お前の屁の話じゃない!」
エクボはようやく床から浮かび上がり、小さな手をにゅっと出して鼻を押さえながら霊幻と距離を取った。
───悪霊に臭いって分かるのか…?
と霊幻は思ったが、この死んでいるのに生きているつもりの悪霊なら匂いくらい分かるのかもしれない。
「そうじゃねぇよ。あの市長がくせぇってことだ」
「そうだな!もちろんそれは俺も思っていたぞ!」
「嘘つけ、出る気満々だったくせに…」
しらーっとエクボが見やると霊幻はわざとらしく咳払いをして、自分のデスクに戻った。さっきまでネトサをしていたパソコンを覗き込み、何やら打ち込む。
ekri_relay
DONEハロウィンまでにエク霊をくっつけるリレー小説「ハロウィンとか相談所」第一話。書いた人→まみや
ハロウィンとか相談所(1) こないだまで殺人的な最高気温を叩き出していたというのに、九月になった途端に秋の風が吹き始めた。
夏休みの間、バイトだ暇つぶしだとこの相談所に詰めかけて来ていた子供たちも学校が始まり、ようやくいつもの静かな職場が戻ってきたところだった。
「なんつって。お前さん、寂しいんだろ?」
空中に浮かんだエクボはそう言ってニヤリと笑った。
あれだけ毎日賑やかだった相談所には所長の霊幻と悪霊のエクボが二人きり。芹沢もさっき夜学に向かったところだ。
「だぁーれが。ここは託児所じゃねぇんだ。お前もモブと一緒に学校行けば?」
「高校生にもなってお守りは必要ねぇだろ」
「お前がお守りしてたことなんて、一度でもあるか?」
確かに…モブが中学生だった頃、エクボが毎日モブに付いて回っていたのはモブを利用して神になろうという思惑があったからだ。その後一度消えて戻ってきてからは前ほどモブにべったりではなくなった。それは霊幻も同じだったけれど。
1106夏休みの間、バイトだ暇つぶしだとこの相談所に詰めかけて来ていた子供たちも学校が始まり、ようやくいつもの静かな職場が戻ってきたところだった。
「なんつって。お前さん、寂しいんだろ?」
空中に浮かんだエクボはそう言ってニヤリと笑った。
あれだけ毎日賑やかだった相談所には所長の霊幻と悪霊のエクボが二人きり。芹沢もさっき夜学に向かったところだ。
「だぁーれが。ここは託児所じゃねぇんだ。お前もモブと一緒に学校行けば?」
「高校生にもなってお守りは必要ねぇだろ」
「お前がお守りしてたことなんて、一度でもあるか?」
確かに…モブが中学生だった頃、エクボが毎日モブに付いて回っていたのはモブを利用して神になろうという思惑があったからだ。その後一度消えて戻ってきてからは前ほどモブにべったりではなくなった。それは霊幻も同じだったけれど。
mymymyky_kkk
DONE@TRPG_TL 珍しく先にあげてしまお CoC「アンチテェゼ・ポジション」行きます!コンビニ店員の間宮 智尋(まみやちひろ)です。KPのモロ肉さんPLの木箱さんよろしくおねがいします!natume
DONE犬神まみや@wildwonderwolf さん・犬神まの@supersoda_mano さん宅のロクちゃん描きました。いつも仲良くしてくれてありがとうございます。創作作品もいつも楽しみにしてます。も仲良くして下さいませ。 #にゃんこドロー #にゃんこのロクちゃん 2aru19929
SPOILER夢久の話がDdDで語られたの嬉しかったな…しかも周防のマミヤかぁ…好きだ…周防ルート一番最初に出逢って、一番好きです。雪、いいなあ…レムブルでも効果的に雪が使われてて、お好きなんだろうな〜ってしみじみ。
ghiaccio_mese
SPOILERスパイ百貨店常連になる妄想。マミヤ君にエレベーターで案内されたいし、任務中のいざこざに偶然巻き込まれて変装したマミヤ君に助けられてうっかり『常連さん』って呼ばれたい。
#スパイ百貨店
#スパ百 2
kaka22_106
SPOILER038 ありがとう絵シナリオネタバレ含むかも
現行未通過×
ほんとに楽しい4日間でした!
KPしていただいたあるとさん、一緒に頑張ったころなちゃんねずさん、見学席の方!ありがとうございました!大感謝!
マミヤちゃん大好き祈くんとみゆちゃんもまた会いましょう!