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    ルーキー

    おかゆ

    DONEルーキー研修をまもなく終えるビリグレ。
    たぶん付き合ってます。
    8章要素が多少ありますので未読の方ご注意ください。
    グレイ・リヴァースが憧れのヒーローになって三年。もうすぐ新しいルーキーが選抜され、第十三期研修チームは解散となる。
     長いようで短かった共同生活も、まもなく終わろうとしていた。

     
    「うーん、入り切るかなぁ……?」
     いくつもの段ボールと向き合いながら、僕は悩んでいた。数週間後に迫ったチームの解散と同時に、当然この部屋も引き払わなければならない。間際になって焦らないように少しずつ荷物をまとめているのだけれど、最後まで仕舞えない生活必需品や服を入れていないにも関わらず、すでに想定していた荷物の数を超えてしまいそうだ。ビリーくんと過ごす中で多少片付けはできるようになったとは言え、三年間という時間は、新たなお気に入りの本やフィギュア、ゲームが棚をいっぱいにするには十分な時間だったらしい。
     かといって実家の部屋だって決してスペースに余裕があるとは言えない。自分が物を溜め込みがちなのは分かっていたけれど、この状況には流石に呆れてしまう。
     ちらりとすぐ隣のビリーくんの方を見れば、相変わらずその居住空間はすっきりと整頓されている。三日後に引っ越せと言われたってできてしまいそうだ。
     思えば、彼 5355

    pagupagu14

    DONE周りさえ見えない/キスディノ(🍺🍕)
    六章中、部屋が分かれた(設定の)キスディノがルーキー達の前でイチャイチャする話。
    周りさえ見えない キスディノ

     部屋に鳴り響く着信音音。必死に探り当てスマホを耳に当てると早朝にはうるさすぎる、けれど不快ではない声がキースの耳に入ってくる。
    『おはよう!キース、朝だぞ』
    「あぁ……ふぁ、はよ…」
    『はは、大きい欠伸。もういい時間だ、そろそろ起き出してもいいんじゃないか?天気もいいし絶好のキャンプ日和だな!…トレーニング日和って言った方がいいのか?この場合』
    「はは、どっちでもいいだろ…そんなの」
    キャンプ合宿中。エリオスでは同室だったキースとディノは部屋が離されてしまい寝起きが悪いキースをディノが心配していたのがキャンプが始まる前のこと。『じゃあ、お前が電話で起こしてくれよ』なんて冗談半分にキースは言ったのだがそれを本気にしたディノはこうしてキャンプ中は毎日電話をかけてきて、それをキースは【良い】と感じていた。ディノの声を聞くたび、隣にいなくても生きているのだと感じられる。ディノがいなかった灰色の日はいないのに電話をかけてはキースが保護したディノの遺物とさえ思える荷物の中から光が溢れ出していた。
    「キース!」
    突然、そんな光を思わせる声に現実に引き戻される。
    「お 1666

    _linker

    DONEディノのヒーロー情報が公開されてしまう〜!前に急いで書いた妄想捏造ディノキス!ルーキー時代!サブスタンス能力に呑まれるやつイクリプスとの戦闘を終えてすぐ、ジェイとブラッドは司令部への報告のため、連れ立ってタワーへと戻っていった。一方、残されたキースとディノは、念のため周囲にイクリプスの残党兵がいないかを確認してから帰還するようにとの指示を受けていた、のだが。
     背骨が、固い感触に軋む。キースは、仲間であるはずのディノに、路地裏で組み敷かれ地面に縫い付けられていた。
    「ディノ! しっかりしろ、おい!」
     そう呼びかけるも、ディノの瞳はらんらんと滾り、キースの声などまるで届いていない。ハッハッと、荒々しい呼吸を繰り返す口はうっすらと開き、彼自身のヒーロー能力のために伸びた牙が覗いている。唇の端から溢れた唾液が、ぽたりとキースの頬に落ちた。
     ディノが行使するヒーロー能力は、オオカミのごとき獣化だ。獣化といっても、頭の中身まで野生動物と化してしまうものではなく、普段は自身でしっかり能力を律しており、理性的な思考を保持し続けることが出来ている。だがごく稀に、こうして理性をなくした野生の獣のようになってしまうことがあった。
     研究者でもあるヴィクターいわく、サブスタンスの特性上致し方ないことで、元に戻すには沈静化さ 1430