流星群
ninosukebee
REHABILIオリオン座流星群に寄せて流星の夜 きん、ぽちゃ、からん。ころ。
風も騒がぬ静かな夜に、いたく華やかな音を聞いた気がして、ジェホンはそっと目を開いた。薄目で引き寄せ確かめる置時計は、だいだい色の影に午前2時前を示す。56、57、58——、デジタルのカウントを眺めながら眠りの淵に落ちかけたとき、またぽちゃん、から。と鼓膜を揺らした音は、居間の方からするようだった。今夜はそこのソファを宿りにする人が、なにかしているらしい。ああそろそろ彼のためのちゃんとした寝床を用意すべきか、あの人はあそこを気に入って使っているようではあるが——。
そこまでうつらうつら考えて、きん、ぴちゃ、ころん、いよいよ居間の様子が気になったジェホンはのそりとベッドを起き上がった。エアコンを入れるほどではないが、夜中になるともう家中めっきり寒くなる。寝起きの身体はわずか火照っていたが、すこし迷って、まだ片付けていなかった夏用のタオルケットを手にした。彼はちゃんと暖かくしているだろうか。薄っぺらい布を肩に羽織ってのろのろと廊下を歩く。タオルケットよりもポソンの方が必要だなと思っても、用意はまだどこにもなかった。居間の扉の手前、音は変わらずきらりぴちゃころ耳を騒がせている。
2074風も騒がぬ静かな夜に、いたく華やかな音を聞いた気がして、ジェホンはそっと目を開いた。薄目で引き寄せ確かめる置時計は、だいだい色の影に午前2時前を示す。56、57、58——、デジタルのカウントを眺めながら眠りの淵に落ちかけたとき、またぽちゃん、から。と鼓膜を揺らした音は、居間の方からするようだった。今夜はそこのソファを宿りにする人が、なにかしているらしい。ああそろそろ彼のためのちゃんとした寝床を用意すべきか、あの人はあそこを気に入って使っているようではあるが——。
そこまでうつらうつら考えて、きん、ぴちゃ、ころん、いよいよ居間の様子が気になったジェホンはのそりとベッドを起き上がった。エアコンを入れるほどではないが、夜中になるともう家中めっきり寒くなる。寝起きの身体はわずか火照っていたが、すこし迷って、まだ片付けていなかった夏用のタオルケットを手にした。彼はちゃんと暖かくしているだろうか。薄っぺらい布を肩に羽織ってのろのろと廊下を歩く。タオルケットよりもポソンの方が必要だなと思っても、用意はまだどこにもなかった。居間の扉の手前、音は変わらずきらりぴちゃころ耳を騒がせている。
WTRHYTHM
DONE月刊ゆまおさ様のエワでの合同誌企画用に描いたのですが、仕上げまで行き着かなかったので、途中での展示です。テーマは【天体観測】【おはよう】
ちょうどこちらではオリオン座流星群が活発になっていますので、それに合わせて今ごろの時期のイメージで描きました。
⚠️お二人の成長ifが出てきます
後日仕上げてネットプリント登録予定です。 12
oc_pp_httr
INFO*11/3ラヴコレ【あ10/お茶っぱ】発行本のサンプル。*Revel+泉(桧玲くっついている)で流星群を待っているあいだに怪談をするという話。一部再録。怖くないと思っているのですが苦手な方はお気をつけください。
*文庫サイズ/52p/全年齢
*部数アンケートのご協力ありがとうございました! 10967
miya_ko_329
DONEED後。流星群の夜に。TOAR/アルシオ 流星雨、というらしい。
「つまり、流れ星がたくさん見られるってことだろ」
「そのようね」
シスロディアの、きんと凍るような硬質な空気の中で吐いた息が煙る。外気にさらされた頬に熱が集中するのがわかる。
「幻の花も綺麗だったけれど、寒いところでしか見られないのよね」
「星も、寒くて空気が乾燥しているところの方がよく見えるって言ってたな」
虚空に浮かぶ象牙の塔、もとい観測拠点はダナの天文現象も予測している。曰く、今回の流星群は百年に一度という規模で星が流れるのだとか。さりとて特に大した影響があるわけでもなく、単純に眺めて楽しむ程度のものだけど、と最早文字通り浮世離れた存在であるダエク=ファエゾルの研究員はさして興味も無さそうにただ事実だけを述べる。彼らにはありふれた現象でも、ダナの大地に生きる人間にとってはそうでもない。
3597「つまり、流れ星がたくさん見られるってことだろ」
「そのようね」
シスロディアの、きんと凍るような硬質な空気の中で吐いた息が煙る。外気にさらされた頬に熱が集中するのがわかる。
「幻の花も綺麗だったけれど、寒いところでしか見られないのよね」
「星も、寒くて空気が乾燥しているところの方がよく見えるって言ってたな」
虚空に浮かぶ象牙の塔、もとい観測拠点はダナの天文現象も予測している。曰く、今回の流星群は百年に一度という規模で星が流れるのだとか。さりとて特に大した影響があるわけでもなく、単純に眺めて楽しむ程度のものだけど、と最早文字通り浮世離れた存在であるダエク=ファエゾルの研究員はさして興味も無さそうにただ事実だけを述べる。彼らにはありふれた現象でも、ダナの大地に生きる人間にとってはそうでもない。
Shiori_maho
DONE現代転生フィガファウ♀の番外編(初夜編)です。※ファ♀の一人称が「私」で、原作より口調がやわらかいです。
※モブの女の子がでてきます。
※R12程度の描写が入ります。
マシュマロでいただいたシチュエーション「星(流星群)を見に行く」を取り入れさせてもらっています。ありがとうございました! 17367
noah_elnea
SPOILER【黄昏流星群】# 09 「それぞれの道」ティパスに手紙を送った数日後、ヨナから手紙が届く。それはティパスの訃報を知らせるものだった。そして、その手紙から、ノアは「あること」を思いつく──… 黄昏流星群、完結編。 28
noah_elnea
SPOILER【黄昏流星群】# 08 「最後の手紙」表向きは普段どおりの生活をおくっていた4人だったが、ある日、ノアの妊娠が判明する。そして、キャロリンもまた──… そして、ノアはティパスに手紙を書く。 11
borry666
PROGRESSMeet you again アーロン×ルークA5/82P(予定)/成人向け(R18)中国語
本編後、すでに付き合っているアーロンとルーク二人が、流星群を見ている時に奇妙な現象に遭遇する話です。メーンストーリ(エッチなシーンも)はほぼアーロンx過去のルーク、過去のアーロンxルークです。何でも許せる方向け
今原稿の一部を展示する、脱稿したらポイピクにサンプルを掲載します。 14
めてぃ
MEMOふたご座流星群を眺める双子パロ(正良)ふと思いつきで書いてしまいました。双子パロ美味しい😍
急いで書いたので、さいしょのほうにあった伏線的やつなにも回収できていないし、二人の関係性も微妙な感じになってしまった。
ので、なんとなくいつも通り雰囲気で。
「なあ正守、今晩はふたご座流星群なんだって。だから、」
「よかったじゃん。夜のお勤めのとき、時音ちゃんと見れるね」
一緒に登校してきた別れ際、言いかけた言葉の続きを言わせぬよう被せて笑顔で言った。
「あ、授業始まるから教室行くね」
ちょうどチャイムがなったため、良守の顔を振り返らずに教室に向かった。だから、正守の後ろ姿を見つめる良守がぐっと唇をかみしめ眉をよせていたことには気づかなかった。
夜も更けたころ、正守は屋根に上がり空を見上げていた。
この季節の夜はさすがに凍えそうなほど寒くはなっているが、結界を作ってその中に寝ころんでいたので、それほど寒さは感じない。澄んだ空気の夜空を見上げるのが心を落ち着かせるようで好きだった。
2685「よかったじゃん。夜のお勤めのとき、時音ちゃんと見れるね」
一緒に登校してきた別れ際、言いかけた言葉の続きを言わせぬよう被せて笑顔で言った。
「あ、授業始まるから教室行くね」
ちょうどチャイムがなったため、良守の顔を振り返らずに教室に向かった。だから、正守の後ろ姿を見つめる良守がぐっと唇をかみしめ眉をよせていたことには気づかなかった。
夜も更けたころ、正守は屋根に上がり空を見上げていた。
この季節の夜はさすがに凍えそうなほど寒くはなっているが、結界を作ってその中に寝ころんでいたので、それほど寒さは感じない。澄んだ空気の夜空を見上げるのが心を落ち着かせるようで好きだった。
ポンです
DONE10月24日開催ほしとんでWEBオンリー「流星群」展示まんがです。十隼です。・鳳梨(8P)
・映画(2P)
ネットプリント(セブンイレブン)予約番号→32HBUQZ2
10/30まで印刷できます。
12p白黒冊子印刷120円/印刷版は簡単な表紙が付きます。 10
Zin
DOODLEうっかり北海道出張の小説をアニメイト通販でお取り寄せ品とご一緒発送にしたせいでちっとも届かぬ…2人でしこたま北海道名産お菓子のお土産買った後に人のいなくなったラベンダー畑で手繋ぎながら流星群見て帰るのでしょう。
めてぃ
MEMO今日はペルセウス座流星群らしいけど、見えそうにないので。どちらかというと正→←良って感じ?
流星雨良守は上空に結界を作って寝そべり夜空を見上げいた。
すでに仕事は終わっていて、ちょっと考え事をしたいからと時音たちには先に帰ってもらった。
特に考えたいことがあったわけではないが、誰にも邪魔されずにぼーっとしていたかっただけなのだ。
昼間は暑さにやられてそれどころではなかったし、この夜の空気は昼間に比べて少し涼しくちょうどよかった。
両手を枕に空を見上げていると、目の前をすっと星が流れていった。
「あっ」
気づいた時にはもう消えていた。
小さいころ、流れる間に3回願い事を言えれば叶うというのを正守に教えてもらったことを思い出した。
あんなに速いのに3回なんて無理だろう。
(願い事…叶えたいこと…)
ただぼーっとしようと思ってただけなのに、流れ星を見てしまったおかげですっかりと考え込んでしまっていた。
1503すでに仕事は終わっていて、ちょっと考え事をしたいからと時音たちには先に帰ってもらった。
特に考えたいことがあったわけではないが、誰にも邪魔されずにぼーっとしていたかっただけなのだ。
昼間は暑さにやられてそれどころではなかったし、この夜の空気は昼間に比べて少し涼しくちょうどよかった。
両手を枕に空を見上げていると、目の前をすっと星が流れていった。
「あっ」
気づいた時にはもう消えていた。
小さいころ、流れる間に3回願い事を言えれば叶うというのを正守に教えてもらったことを思い出した。
あんなに速いのに3回なんて無理だろう。
(願い事…叶えたいこと…)
ただぼーっとしようと思ってただけなのに、流れ星を見てしまったおかげですっかりと考え込んでしまっていた。
RaiTsushima
PAST試験的にオリジナルの近未来SF少女物。ほんのりブロマンス。当たり前は流星群とともに散ってゆく
Pixiv: https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=9382289
カクヨム: https://kakuyomu.jp/works/1177354054885444077
連れ去らないで私の……を、 「ごめんね、私レポートがあるんだ」
そういってベテルギウス周辺星人――ベテルギウスからおおよそ三十光年は離れているそうなので、便宜上周辺星人と名乗っている彼女――は私たちの前から足早と駆けて行った。帰る方向は全く一緒なので、必然的にその駆けて行った方向を見るのは自分の帰り道を見ているようだ。自転車やその他のテクノロジーに関して一切合切知識が無いのではないのだろうか、と想うほどに彼女はそういう物に疎(うと)く、今日も結局歩いて帰るらしい。駆けて行ったのだからといっても、そのスピードも持久力も大したことなくて、ヒイヒイいう姿が容易に思い起こさせる。容姿が地球人と何一つ変わったところが見られない点も併せて。
16380そういってベテルギウス周辺星人――ベテルギウスからおおよそ三十光年は離れているそうなので、便宜上周辺星人と名乗っている彼女――は私たちの前から足早と駆けて行った。帰る方向は全く一緒なので、必然的にその駆けて行った方向を見るのは自分の帰り道を見ているようだ。自転車やその他のテクノロジーに関して一切合切知識が無いのではないのだろうか、と想うほどに彼女はそういう物に疎(うと)く、今日も結局歩いて帰るらしい。駆けて行ったのだからといっても、そのスピードも持久力も大したことなくて、ヒイヒイいう姿が容易に思い起こさせる。容姿が地球人と何一つ変わったところが見られない点も併せて。