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    番犬

    にゃろまぐ

    PASTスモバお題「僕の番犬」でした!読んでくださった方ありがとうございます。べったーが調子悪いので、移植しておきます。
    ライ🐕のお耳とお尻尾がうつっちゃう💦 ──だめですよ、マダム。この男は僕の番犬ですので。

     そう言って、パーティー会場中の女性の視線をほしいままにしていた寡黙な色男のネクタイをぞんざいに引き、話を遮ったのは、これまた美しい青年でした。
     ネクタイを引かれた男は長い黒髪と涼やかな目元、グリーンアイズが印象的。背が高く、黒のタキシードの上からでも分かる逞しい身体つき、ひりつくような冷めた眼差しが、内にどんな荒々しい雄を秘めているのかとめくるめく想像を起こさせる。
     対して、ネクタイを引いた男は、みずみずしいキャラメル色の肌、光を纏う美しい髪、大きな瞳と甘い垂れ目、つんとした果実を思わせる唇は少女のような愛くるしさ。なのに、青年ならではの凛々しさがぴりりとスパイスとなり、たった一瞬で無慈悲なほどに心を攫う。白い手袋に包まれた手で男の礼節の象徴を無造作に掴む手つきたるや、まるで言葉通り飼い犬のリードを引くようですが、その若さと美貌の前ではどんな辛辣な台詞も愛らしい戯言に、不遜な態度も魅惑的な奔放さに変えてしまう。ゆえに、彼のたった一言の台詞、そして若き主人の執着を当然のように受け入れて見せた色男の沈黙によって、彼らに注がれる視線は異様な熱を帯びました。
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    shiraseee

    MAIKING最強と謳われる人間兵器だがまだ幼い凪砂と、ある国の部隊長を務める茨のおはなし。
    凪茨っぽい。要素は薄めです。
    番犬茨が好きで、いつかこの設定で書きたいと思っていたものです。戦う推しが好き。
    色々と好きを詰め込んだ結果、完結までいくのに時間がかかりすぎたので途中更新します…。
    茨視点。
    ※流血表現、自傷行為、素人知識の少々雑な手当て描写、モブあり(結構喋ります)※
    兵器と番犬────────


    「茨、次の任務です」
    「げっ。…あんたが直接持ってくるなんて、珍しいですね。一体どんな厄介ごとなんです?弓弦」
    「文句を言わずに受け取りなさい。これは最優先事項…殿下直々のものですよ」
    「…どっちにしろ、面倒なの確定だろ…」
    「おや、茨?返事はどうしました?」
    「あ、アイ・アイ!教官殿!もちろん、任務はちゃんとやりますってば!」
    「はい、よろしい。では、この書状に目を通したら、すぐに破棄してから任務先へ向かうように」
    「分かってますよ。ええと──……、…は?」
    「これは、殿下が貴方を直々にご指名です。失敗は許されません」
    「ちょっと待ってください。これが俺への任務?何かの間違いでは?」
    「ふふ。ちゃんとやってくれるんですよね?頼みましたよ、“番犬”さん」
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    fuji_u2dch

    MEMOCharles、Charles!血濡れた一族、国の番犬!

    ——ああ、割れた鐘は、二度とその音を鳴らされない。

    彼らの作品としてまず最初に考えた結果性癖の福袋みたいな設定になりすぎてお蔵入りした「一族シリーズ」について。なお藤浪の初期の作品は大抵ここから着想を得ています。
    「一族シリーズ」メモ『とある一族の話』

    シャルル、と名付けられたその青い瞳の少年は、国が有する優秀な技術者である二人の両親の元に生まれました。

    機械工学を専攻し国のマザーコンピュータの開発にすら関わった父親と、国の諜報機関の第一線で働く母親の間に生まれた彼は、類稀なる頭脳を持った明晰な子供でした。
    乾いた大地に雨が染み込むように、父親からは機械に関する知識を、母親からは諜報のイロハの手ほどきを受けて育った少年は、国が欲する「人材」として育っていきました。
    彼は優秀でした。彼の父親も母親も彼を慈しみ、愛を持って彼を育てました。彼はそれを良く享受しながら、優秀なる人材へと育ちました。
    少年はいつか自分もお国のため、国民のために働くのだと理解していました。そこに疑問などはありません。痛いのも苦しいのも嫌いですが、そういうものなのだと受け入れておりました。大きくなったら、父と母のようになるのだと、信じていたのです。
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