神谷
endoumemoP
DONE百々人と神谷の話。dust 好きなものを飲んで待っていてください、と言い残してプロデューサーは席を外したものの、花園百々人は自分が何を飲みたいのかがよく分からなかった。
冷蔵庫の中も開けて良いらしいが開けることはためらわれた。キッチンの傍らに置かれた黄色い袋が目に留まって持ち上げると、それはリプトンのティーバッグの大袋だった。
180個入りの文字が躍る表面を返して裏面を読む。紅茶の入れ方の項目を読んだ百々人の口からは、小さな声が漏れた。
「一分でいいんだ……」
「紅茶を飲むのかい?」
「!」
振り向けば、柔和な微笑を浮かべる神谷幸広がゆっくりと百々人のもとへ歩み寄るところだった。
「すまない、驚かせてしまったね。お詫びというわけではないけど、紅茶はどうかな?」
931冷蔵庫の中も開けて良いらしいが開けることはためらわれた。キッチンの傍らに置かれた黄色い袋が目に留まって持ち上げると、それはリプトンのティーバッグの大袋だった。
180個入りの文字が躍る表面を返して裏面を読む。紅茶の入れ方の項目を読んだ百々人の口からは、小さな声が漏れた。
「一分でいいんだ……」
「紅茶を飲むのかい?」
「!」
振り向けば、柔和な微笑を浮かべる神谷幸広がゆっくりと百々人のもとへ歩み寄るところだった。
「すまない、驚かせてしまったね。お詫びというわけではないけど、紅茶はどうかな?」
こむ🐋
DONEリクエストいただいたSideM神谷幸広さんと都築圭さんのお話。カプ要素ありません。もじってますがとあるお店に行きたい神谷さんのお話。他ユニットも出ます。
導入→4つの展開の小話です。
ツィーゲのショッパー〜Introduction〜
瑞々しい緑の新芽が生え始めた春のこと。日中だけなら日差しも強く半袖で過ごしても良さそうだが、あと数時間で日が落ちる。そのときのためにと神谷はカーディガンを羽織った。
「此度の試練、カミヤは乗り越えられるのか……?」
「水嶋さんと巻緒さんが街にいはるみたいやし、案内頼もか?」
出かける支度を済ませた若き店長に、厨房からは彼の身を案ずる声が上がる。
本日、彼が経営するCafe Paradeは店休日だが、神谷は溜まっていた店の書類の整理を、東雲は夏季に向けたスイーツの開発を、アスランは料理の仕込みに訪れていた。
「ははっ、心配症だなあ。大丈夫だよ、何回も行ってるんだから」
くだけた口調だが品良く聞こえる神谷の声色が蒸らし中の紅茶のようにふわりと舞う。
13126瑞々しい緑の新芽が生え始めた春のこと。日中だけなら日差しも強く半袖で過ごしても良さそうだが、あと数時間で日が落ちる。そのときのためにと神谷はカーディガンを羽織った。
「此度の試練、カミヤは乗り越えられるのか……?」
「水嶋さんと巻緒さんが街にいはるみたいやし、案内頼もか?」
出かける支度を済ませた若き店長に、厨房からは彼の身を案ずる声が上がる。
本日、彼が経営するCafe Paradeは店休日だが、神谷は溜まっていた店の書類の整理を、東雲は夏季に向けたスイーツの開発を、アスランは料理の仕込みに訪れていた。
「ははっ、心配症だなあ。大丈夫だよ、何回も行ってるんだから」
くだけた口調だが品良く聞こえる神谷の声色が蒸らし中の紅茶のようにふわりと舞う。
Roiony
MEMODX3rd『World End Juve』
著:公式様
※以下敬称略
[GM]
アジサイ
[PL]PC順
いな/五龍神田 漆葉
pikoppy/神谷 絃斗
ロイオニ/律李 留絵
いんふ/葉山 塚
パン派vsごはん派のダブクロ!!!!(え?)めちゃめちゃ楽しかったー!!ツボ浅いから永遠に笑っちゃってたしずっと楽しかった〜!!!!出目よすぎたよ店長!えらいねー!
共同お絵かき帳
DOODLE【0222】猫の日の神谷くんと時子せんせい2/20のコミティアで出したメイン二人です。
↓今ならなんとこの二人の話が通販で買えちゃう!!!(あけすけに宣伝)
https://ricoririca.booth.pm/items/3665121 4
miyoko073
MOURNING今年春頃にハマって描いたるろ剣のイラスト…😊どこにもupしてなかったので、upしてみました。
3枚目の絵は某フ○ハ○スのオープニングのネタです。一度描いてみたかった。 3
K(21)
DONE東雲と一日中一緒だった神谷くんの一人語りからのイラストと連動した文字起こし。もう少し、このまま『スタッフさんたち、なんだかぐいぐいでしたね。少し恥ずかしかったわ。あなたも調子に乗って顔近づけたりするんやから。まったく』
俺たちの特集を組んでくれた雑誌のグラビア撮影。適度な絡みもある写真を撮るのは正直興奮してしまった。照れているのを人前だから誤魔化すお前が、とにかく可愛くて。
『おいしいですね、パスタ。そういえば神谷がこのパスタは海外で食べたと言っていましたよね。またその話、聞かせてくれますか?』
いつだか話した何気ない会話も。お前はしっかり覚えていてまた聞きたいと笑顔を向けて。
『このスイーツ…見てください神谷。こちらのデコレーション。すごく参考になります』
パティシエとしての性でおいしい凝ったスイーツに出会えば声色が少し明るくなって早口で俺に聞いてくれとはしゃぐ姿が。
676俺たちの特集を組んでくれた雑誌のグラビア撮影。適度な絡みもある写真を撮るのは正直興奮してしまった。照れているのを人前だから誤魔化すお前が、とにかく可愛くて。
『おいしいですね、パスタ。そういえば神谷がこのパスタは海外で食べたと言っていましたよね。またその話、聞かせてくれますか?』
いつだか話した何気ない会話も。お前はしっかり覚えていてまた聞きたいと笑顔を向けて。
『このスイーツ…見てください神谷。こちらのデコレーション。すごく参考になります』
パティシエとしての性でおいしい凝ったスイーツに出会えば声色が少し明るくなって早口で俺に聞いてくれとはしゃぐ姿が。
Roiony
MEMODX3rd『Crumble Days』
著:公式様
※以下敬称略
[GM]
アジサイ
[PL]PC順
いな/浅茅 逞
pikoppy/神谷 絃斗
ロイオニ/律李 留絵
いんふ/葉山 塚
1日目
ずっとニヤニヤしてた。若い子たちを見守るブラック店長でした^^
2日目
今日もゲラゲラ笑ってた、楽しかった〜!ありがとう〜!これはサングラスが変に似合う自陣。
2021.10/20、10/24 2
85_yako_p
DONE神谷と都築さん。(2019/4/20)星を数えて その日、事務所は賑わっていた。原因は俺たちだ。
東雲の作る菓子は華やかで、好きだ。その色とりどりの宝石たちが、応接室のテーブルに並べられていた。
ピスタチオの緑。ラズベリーの紅。チョコレートの茶。レモンの黄。バニラの白。ごまの黒。数えるならば片手では足りなくなってしまう。思いつく限りの色を、東雲は洋菓子に閉じ込めてみせた。
そんな数々のマカロンを前に、都合のついた事務所のみんなが楽しそうに話している。
「んだこれ」
「マカロンって言ってな、洋菓子の一種だ」
「ヨウガシ……? まぁ、食えるもんなら、全部オレ様のモンだなぁ!」
「人の話を聞いてなかったのか? これは一人一個だ」
「ああ? なんでチビに指図されなきゃなんねーんだ」
5957東雲の作る菓子は華やかで、好きだ。その色とりどりの宝石たちが、応接室のテーブルに並べられていた。
ピスタチオの緑。ラズベリーの紅。チョコレートの茶。レモンの黄。バニラの白。ごまの黒。数えるならば片手では足りなくなってしまう。思いつく限りの色を、東雲は洋菓子に閉じ込めてみせた。
そんな数々のマカロンを前に、都合のついた事務所のみんなが楽しそうに話している。
「んだこれ」
「マカロンって言ってな、洋菓子の一種だ」
「ヨウガシ……? まぁ、食えるもんなら、全部オレ様のモンだなぁ!」
「人の話を聞いてなかったのか? これは一人一個だ」
「ああ? なんでチビに指図されなきゃなんねーんだ」
85_yako_p
DONEみのりさんと神谷。(2018/07/20)花に笑顔紅茶をカップに注ぐ手が綺麗だと思った。それだけが強い印象として残っている。
残念なことに、仕事で一緒になったことはなかった。だから、一緒に仕事をしたことがある人たちと比べたら、俺と幸広の間には少し距離があったかもしれない。それでも事務所で顔をあわせれば挨拶ついでに益体もない話をする程度には関係は良好だったし、そんな距離感が続くと思っていた。みのりさん、と俺を呼ぶ彼の声は好きだった。
***
だから、輝にダーツバーに誘われたとき、そのメンツに幸広がいたのには驚いた。だって、他に呼んだのは俺と次郎だと言うから、てっきりそんなに若い子は呼ばないと思っていた。雨彦あたりが呼ばれるとばかり思っていた。
幸広と話ができる。唐突に与えられた機会は嬉しいものだった。世界中を旅してきたという彼の話はきっと素敵なものだろう、そう思った。夜を待つ間、一度だけ彼が紅茶を注ぐ指先を思い出していた。
2638残念なことに、仕事で一緒になったことはなかった。だから、一緒に仕事をしたことがある人たちと比べたら、俺と幸広の間には少し距離があったかもしれない。それでも事務所で顔をあわせれば挨拶ついでに益体もない話をする程度には関係は良好だったし、そんな距離感が続くと思っていた。みのりさん、と俺を呼ぶ彼の声は好きだった。
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だから、輝にダーツバーに誘われたとき、そのメンツに幸広がいたのには驚いた。だって、他に呼んだのは俺と次郎だと言うから、てっきりそんなに若い子は呼ばないと思っていた。雨彦あたりが呼ばれるとばかり思っていた。
幸広と話ができる。唐突に与えられた機会は嬉しいものだった。世界中を旅してきたという彼の話はきっと素敵なものだろう、そう思った。夜を待つ間、一度だけ彼が紅茶を注ぐ指先を思い出していた。