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    217

    Hotate_Whisky

    DOODLE第一部 第三話

    自立思考型電脳人形NO.217さん(@No_217_ )に対する二次創作です

    ※本作は二次創作極まれりといった内容となってしまいました。
     とは言え単純に妄想を書き連ねた訳ではなく、ニーナさんの発言や博士の事を話す時のニーナさんの様子から考察した結果ではありますが、完全な解釈違いの可能性が高すぎるのでご注意ください
    そして、可能ならご容赦ください
    第一部 第三話『博士とニーナと博士の過去』  NO.217は楽しそうに、嬉しそうに笑っていた。
     だから、俺も上手く笑うことができた。しかし、その腹の中では自己嫌悪が渦巻いていた。頭がどうにかなってしまいそうなほど、自分に嫌気が差していた。
    「ありがとね、博士」
    「手抜き料理を教えただけだ。大した事はしてない」
    「ん。博士にとってはそうかも。でもボクにとっては違うんだ。だからね、ありがとう」
     またね、博士。NO.217が言った。ああ。俺が言った。
     画面に映るNO.217の表情はやはり嬉しそうで、楽しそうで、それが俺には耐え切れなかった。
     ニーナ。なあニーナ。俺は、お前にそんな顔を向けてもらえる資格なんてないんだよ。俺は、俺は最初お前の事を……俺は最初そのつもりで研究を……
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    Hotate_Whisky

    DOODLE第一部 第二話

    自立思考型電脳人形NO.217さん(@No_217_ )に対する二次創作です。

    ※本作は解釈違いの可能性がある表現がございます
     本人様からご注意等頂きましたら削除いたしますのでご了承ください。
    第一部 第二話『博士とニーナと記憶の再構築について』「禁煙なんて簡単だ。俺なんて何回もやってるぜ」
     そんな笑い話を耳にした時は失笑したものだが、現に禁煙というものを実行してみるとそう言った奴の気持ちが痛い程わかる。
     ソイツは……まあ俺もなんだが、三度の飯どころか水分を摂る頻度よりも煙を摂る回数の方が多かったんだろう。そういう人間にとって、半日吸わなかったという事でさえ『我慢』の結晶であって、少なくともその間は禁煙を出来たのだ。ソイツにとっては、見栄でも冗談でもなく、成功していたのだ。……ただ、世間の評価がそれに伴わないだけで。
     そんな喫煙者が大多数を占める中で、俺はあれ以来煙草を吸うことなくここまで来ていた。自分でも驚くべき事である。
     もちろん立派なニコチン中毒だった俺は、落ち着かなさであったり理由のない苛立ちであったり口寂しさと言った離脱症状のオンパレードに襲われたが、不思議と堪えることができた。
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