Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    テルル

    ぎの根

    DOODLE現代AUオメガバコントのコトゥ仁できてるルート。中の人のあれでとちくるったから書いたったん。ひたすら甘い。「甘い、な」
     散々貪られた仁は息も絶え絶えだと言うのに、平然とした顔でコトゥンが呟く。ソファに座っていた体からはすっかり力が抜け落ちていて、支えになっていたコトゥンの体が離れた途端にずるずると座面に倒れ込んでしまった。震える手を持ち上げて、べとついている口許を手の甲でぐいと拭う。味わっていたはずのチョコの味もすっかり薄れて消えてしまった。
    「あたり、まえ、だ」
     むう、と唇を尖らせてコトゥンを睨む。
     たしかに最後に残ったひとつをコトゥンの承諾なしに食べたのは、仁の落ち度だ。とは言えテーブルに置かれた高級そうなチョコレートの箱に興味を示した仁に、貰い物だから食べても良いと告げたのもコトゥンなのだから、仁は悪くない、はずだ。
     しかしコトゥンは仁が食べたと知った途端、いきなり仁に口付けて口のなかのチョコを奪ったのだ。重ねられた口のなかでチョコがすっかり溶けてなくなってもコトゥンに解放されることはなく、唇から舌、喉までも余すところなくしつこく舐めつくされた。抗議しようにも唇は塞がれていたし、コトゥンの大きな手に顎を掴まれた上に後頭部も掴まれてのし掛かられては、身動ぐことすらできなかった。 1775

    sainokawarasoba

    TRAINING復活時空のルシサンで少し寂しがり屋なル様の話。フォンがみんなに人気者で嬉しいけど、二人の時間ももっと欲しいなって思ってるル様。騎空団という集団の中で、彼は実に人の子らに好かれている。共に過ごした時間だろうか。はたまた苦楽を共にした経験からだろうか。彼の周りにはいつも人がいる。それはそうだろう、彼は誰よりも凛として美しく、優しいから、と納得がいくからこそ、またこの感情は行き場をなくしてしまうのだ。
    再顕現して数週間程は常に行動を共にしていたが、ここ最近各々で日々を過ごすことになってから、彼と二人きりで過ごす時間はめっきりと減った。同じ部屋で寝起きするため、朝目を覚ませばまだ眠っている彼が隣で健やかな寝息を立てているし、夜挨拶代わりのキスをすれば、然程経たないうちに彼が腕の中で眠りにつく。日々は確かに穏やかで、幸せであるというのに、足りないのだ。彼ともっと二人きりの時間が欲しい。そう思ってしまう。
    かと言って、どれだけ強くそう思ったとて彼にはとても伝えることはできない。自分がこの空になかった間も彼はこの騎空団の仲間と毎日を共に過ごし、同じ時間を共有してきた。最近この艇に乗るようになった自分とは比べ物にならないほど沢山の者と親しくしているはずである。だとしたら、彼が他の者と過ごす時間を、自分のわがままひとつで独占し 2261