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    ミトコンドリア

    DONE『お前が隣に居る日々を』

    🦊が👹から逃げる話
    ミスタ・リアスの逃亡/帰還「エッ」

     ヴォックス・アクマは心の底から驚いて言った。昨日の夜中にたしかに腕に抱いて眠ったはずの恋人が、朝日が昇るのと同時に忽然と姿を消していたのである。 びっくりした猫ちゃんみたいな顔のまま空っぽのスペースをしばらくジッと見つめ、ノソノソベッドから降りた。脱ぎ散らかした服を適当に洗濯機に突っ込んで、早足で家中を回る。ベランダにもトイレにもミスタの姿はなく、ヴォックスは右手にティーカップを 持ってリビングのソファにドッカリ座り、なんとなくテレビを付けて、ついでに煙草にも火をつけてキャスターが滑舌良く話すのをぼうっと聞き流した。
     こういうことは前にもあった。朝起きたらミスタがいなくて、ほとんど半狂乱で探し回っていたら当の本人がビニール袋を引っ提げてケロッと帰ってきたのだ。起こすかメモくらい残せと詰め寄ったが、「疲れてると思って」「忘れてた」とかわゆく謝られたもんだから うっかり美味しい朝食を拵えてしまった。他にも小さい喧嘩をしてプチ家出を決め込んだりだとか、漫画だかゲームだかの発売日だったりだとか、マアしばしば あることだった。それでもこうして毎回律儀に驚いてしまうから、ヴォックスからすれば釈然としないこと ではあるのだが。
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    mia

    MOURNING作業通話で書いたものです。
    おそらくティカクロ。
    クロエくん≠花嫁さんという前提で、しかしクロエくんはもうすでにティカさんにとって大切な人であり、手放し難い存在になっているのでは?という妄想から生まれた話です。自由でいて、その上で隣にいて欲しいというのがティカさんの想いなのかなと。
    君がいる幸せ「それでねルチル達が──」
    「それは素敵だね」
    とある日の午後三時半を回った頃、西の魔法使いであるクロエとラスティカは魔法舎にあるクロエの部屋に集まってお茶会をしていた。魔法舎の廊下には二人の楽しげな話声が響き、中庭には小鳥の優しいさえずりだけが聞こえている。いつもは賑やかな魔法舎だが、今日はどうやら様子が違うようだ。南の魔法使いや東の魔法使いは賢者と共に依頼先へ。中央の魔法使いは皆で市場へ買い物に。北の魔法使いは各々できまぐれに出掛けていき、シャイロックとムルは西の国にあるシャイロックのバーへと戻っている。そうして気がついたら魔法舎にはクロエとラスティカだけが残っていた。魔法舎に二人きりなんてことは始めてで、誰かと一緒に過ごすことを好むクロエとラスティカは自ずとお互いに会いに行っていた。そこからラスティカが午後にはお茶会をしよう、と提案し今にいたる。お茶会のために用意したティーテーブルは窓辺に置かれていて、窓側にはクロエが、その向かいにはラスティカが座っていた。話のお供にルージュベリーの紅茶を淹れて、会話は続いていく。
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    Psich_y

    PROGRESS2024/2/11カヴェアルwebオンリー「Perfect Asymmetry 2」展示。

    遺跡探索中メラと入れ替わりでやってきた学生時代カヴェを持ち帰り甘やかすゼンと、情緒(と性癖)を滅茶苦茶にされている二人のカヴェの心が猛スピードですれ違ったりぶつかったりする話です。
    (未完:進捗展示)

    ※過去カヴェ+現カヴェ×現アル
    ※“メラ←→過去カヴェ”のため、カヴェの隣にメラが不在(重要)
    Won't be spoiler K-1

     カーヴェがこれまで経験してきた人生には、“最悪”と名付けられる出来事が既にいくつもある。そういった事実を鑑みたとしても。今のカーヴェの目の前に広がる光景は、間違いなく新たな最悪として数え上げられそうなものだった。
    「メラックをなくした?!!?」
    「手元にない、というだけだ。約束は三日だった」
    「本当に帰ってくるんだな?」
     妙に秘密主義なところのあるこのかわいくない後輩――アルハイゼンの、錆びついた沈黙に潤滑油をしこたま流し込み、どうしても調査したい遺跡があるらしいということを聞き出したまでは、多分、良かった。だから、問題はその後にある。……いや、“前”というべきか。まあ、前か後かはこの最重要じゃない。重要なのは、問題はそこにはないということだけだから。
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    kimitsu_bll

    PROGRESSマシュマロでリクエストいただいた、バツ1子持ち蜂楽親子とお隣の凛ちゃん with 何も知らない潔さん、の途中の章です。
    CP指定はなかったため、蜂凛で進めています。
    進捗報告、尻叩きのためアップします。
    感想いただけたら嬉しいです。
    バツ1子持ちの蜂楽くんとお隣の凛ちゃん with 潔さん(途中の章)夜中、凛はドンドンと何かを叩く音で目を覚ました。
    明日は遠征のため、朝が早い。できれば気づかないふりをしてもう一度寝てしまいたかったが、玄関の方から聞こえるドアを叩く音は一向に止む気配がない。近所から苦情がくることを覚悟して無視するか、きっと今夜は一睡もできなくなるだろうが様子を見に行くか。前者を選ぼうとした凛だったが、聞こえるはずのない泣き声が耳に入った気がして、小さく舌打ちをして布団から出た。

    玄関へ向かうと、やはり外側から誰かが扉を叩く音が響いていた。このマンションはセキュリティーが高く、外部の人間がコンシェルジュを通さずに各戸の玄関まで来ることはできない。迷惑な客はインターフォンを押すことをせず、ひたすらにドアを殴打している。なぜインターフォンを鳴らすことをしないのか。答えは簡単、手が届かないからだ。
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