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    トマス

    ゆきこ

    DOODLE幼少期ロイド君と警察学校を卒業したての兄貴の話。これを読んでから1個前の話を読むとますますつらい、かもしれない(汗)
    例によって色々捏造してるし妄想度合いが高めです。だって幼少期については想像、というか妄想で補うしかないからね! ということで、呼び方とかもちょっと変えてますので突っ込みはなしでお願いしますm(_ _)m
    「ねえ、おばちゃん。僕に、料理をおしえてください」

    たったひとりの肉親であるガイが警察学校の寮に入り、まだ十にも満たない子供をひとりだけにしておく訳にはいかないと(ロイド自身はひとりでもだいじょうぶ、ちゃんとお留守番できるからと主張した。だが物盗りが入ったら危ない、あるいはロイドは可愛いから人浚いが来るかもしれないと兄とレイテ、セシルに却下され、マイルズに諦めろと言われたのだ)ノイエス家でロイドを預かってからしばらく経った頃。真剣な顔でそう言い出したロイドに、レイテは少しだけ驚き、瞬きをしながらどうして? と尋ねる。

    「それは構わないけれど。……ねえ。ロイド君は、どうして料理を覚えたいの?」
    「えっとね、兄ちゃん、けーさつ学校でがんばってるんでしょ? だから、帰ってきたら、おいしいものを食べさせてあげたいなって思ったの」
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