Recent Search
    Create an account to bookmark works.
    Sign Up, Sign In

    odgr

    SPOILERWebオンリーイベント『キミとじゃなければ』開催おめでとうございます。
    メイン申し込みコンビじゃないんですが、オムニバスの他コンビで登録していたルーク&ジェイスン警部の話を掲載します。
    国家警察に採用されてから刑事課に行き先が決まるまでのジェ警部の話ですがルークは不在です。
    ルーク・エドワード・ジェイスンの国家警察組中心本『剣と翼とプレアデス』より書き下ろし分のWeb掲載となります。
    どこにも行けない「ジェイスン警部、ちょっとよろしいですかね」
     大会議室に向かう途中、廊下で呼び止められた。振り向くと、ファイルを手にして立っていたのは警務部所属の警部だった。
    「会議がある。手短に済ませて欲しい」
    「ああ、はいはい。──異動の件なんですが。実は少し、厄介な新人がいましてね。刑事部志望らしいんですが、周囲から浮いた変わり者のようで」
    「ほう?」
    「論文と面接で熱弁したらしいんです。国家警察は、市井の人々を守るヒーローたるべきだ、と」
     ヒーロー。
     久しく聞かなかった単語に、ジェイスンは眉を寄せた。書類を見ていてジェイスンの反応には気づかなかったのか、警部が書類を指先で叩きながら鼻で笑う。
    「警察学校の成績はまあ、悪くはないんですがね。洞察力や分析力、推理力も十分なレベルです。まあ、キャリア組の中じゃそこまで光るわけでもないですが……」
    1867

    a_ru_CHAN_B

    MOURNING素敵なお題をいただいたのに書き始めたら全然違う方向に向かっていき自分でも驚いて没にしたのですが、今日ちょうどこの㌃チャン垢3周年ということもありせっかくなので供養として載せます!
    自分でも不完全燃焼なので、これはあくまで没供養ということでもっかい書かせてください…今度こそ素敵なお題に沿った可愛いりんねちゃん書きたい😭😭

    ※配信を見ているモブ女視点のお話です。
    明日の夕食はお赤飯『っつーわけでェ!俺っちたちのゲリラ配信聞いてくれてありがとな!』
    『みんなもびっくりしただろうけど僕もびっくりしたんすよ!いきなり配信すンぞ〜とか言い出すからさぁ…』
    『しょうがねえだろォ?俺っちやりたくなっちまったんだもん』
    『かわいこぶったって気持ち悪いだけなんでやめてもらっていっすか?…ってイダダダ!!足踏むのやめろぉ!!』

    軽快な掛け合いが繰り広げられている様子を画面越しに眺めながら私は何度目かわからない安堵のため息を吐いていた。
    珍しく定時で上がれたため、家で最近気に入っている酎ハイを煽りながらのんびりとサキイカをしゃぶっていた時に突如スマホの通知が飛び込んできたのだ。
    『【ゲリラ生配信(燐音、ニキ)】が配信開始されました。』
    4018

    ナンナル

    DOODLE魔王様夫婦の周りを巻き込む大喧嘩、というのを書きたくて書いてたけど、ここで終わってもいいのでは無いか、と思い始めた。残りはご想像にお任せします、か…。
    喧嘩の理由がどーでもいい内容なのに、周りが最大限振り回されるの理不尽よな。
    魔王様夫婦の家出騒動「はぁあ、可愛い…」
    「ふふん、当然です! 母様の子どもですから!」
    「性格までつかさくんそっくりで、本当に姫は可愛いね」

    どこかで見たことのあるふわふわのドレスを着た娘の姿に、つい、顔を顰めてしまう。数日前に、オレも類から似たような服を贈られた気がするが、気の所為だろうか。さすがに似合わないので、着ずにクローゼットへしまったが、まさか同じ服を姫にも贈ったのか? オレが着ないから? オレに良く似た姫に着せて楽しんでいるのか?

    (……デレデレしおって…)

    むっすぅ、と顔を顰めて、仕事もせずに娘に構い倒しの夫を睨む。
    産まれたばかりの双子は、先程漸く眠った所だ。こちらは夜中に起きなければならなくて寝不足だというのに、呑気に娘を可愛がる夫が腹立たしい。というより、寝不足の原因は類にもあるのだ。双子を寝かし付けた後に『次は僕の番だよ』と毎度襲ってくるのだから。どれだけ疲れたからと拒んでも、最終的に流されてしまう。お陰で、腰が痛くて部屋から出るのも億劫だというに。
    6142