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    義勇

    まさのりoni

    MAIKING【ぎゆさね】白銀の世界、ゲレンデで出会う二人、一目ぼれから始まるベッタベタなBL設定の話、どっかに落ちてるよなぁ!?て思ったけど書いてみた。
    スノーボード初心者の義勇くん、いっけなーい、ぶつかっちゃう!!!
    雪だるまに恋して【前編】 空は雲一つない快晴、ここ数日続いた吹雪がウソのように晴れ渡って、雪山のゲレンデはこれ以上ないほどのベストコンディションだ。早朝から動き始めたリフトに乗り、山頂までやってきた実弥の頬を、澄んだ冷たい空気がすり抜ける。大きく吸い込んで肺を満たすと、自然とイヤなことを頭の隅に追いやることができた。周囲の木立からキラキラと落ちてきた粉雪は、実弥の白い頬の上で溶けて、消えていく。
     朝の陽光が新雪に反射して、眩しいほどの銀世界。実弥の銀髪は太陽の光に透けてふわりと輝いて見えた。全身は上下が黒、わずかにシルバーのラインの入ったウェア姿で雪上に立つ。
    「せっかくのシーズン、こうでなくちゃなァ」
     実弥はひとりそう呟いて、長めの前髪をかきあげてゴーグルをつけると、ブーツをスノーボードに手早く装着した。ポンとひと跳ねして斜面に飛び出すと、まだ人のほとんどいない山頂の上級コースを颯爽と滑り出した。
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    koto0622yuuhi

    DONEバーテンダー×フロントのうずぎゆ
    義勇さんの誕生日の話
    真夜中のHappyBirthday2月8日、冨岡の誕生日は俺も冨岡も仕事だが、翌日は揃って休みだったので仕事が終わったらうちに来る約束になっていた。昼までの勤務を終えて自宅に帰った俺は夜8時までの勤務を終えてからうちに来る冨岡を迎えるための準備の真っ最中だ。俺も冨岡も甘い物が特別好きというわけではないのでホールケーキを買ったところで処理に困るだろうとホテルのレストランでテイクアウト出来るケーキを2つ買ってきている。甘すぎないのできっとお2人でも食べやすいと思いますとカットケーキにも乗せられるくらいの小さなバースデープレートを作ってくれた甘露寺が勧めてくれたので大丈夫だろう。

    「あれ、メッセージ来てる。」

    夕飯の準備を終えてリビングに戻って来たらテーブルの上のスマホが光っていた。メッセージアプリを起動すれば送り主はもうすぐ仕事を終えてここに来るはずの冨岡。なんとなく内容を察することが出来てしまって溜め息と共にトーク画面を開く。新人が起こしたトラブルに巻き込まれてしまったために時間通りに上がれないことと、時間が遅くなるから今日訪ねるのはやめたほうがいいかという問いかけのメッセージが送られてきているトーク画面に、時間が遅くなることへの了解と遅くなっても良いからおいでというメッセージを送っておく。見る時間は無いだろうがメッセージを送ってきているので帰るときにはスマホを確認するだろう。トラブルの対処で忙しいだろうにその合間を縫ってメッセージを送ってくれただけで、冨岡が俺との約束を気にかけていてくれたことがわかる。夜ふかしは苦じゃないし時間が遅くなってもここに来てくれるだけで充分だ。
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