Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    お父さん

    yukuri

    DONE🦁🖋
    ボスになりたての🦁くんが🖋くんと一緒に「大切なもの」を探すお話です。
    ※捏造注意(🦁くんのお父さんが登場します)
    題名は、愛について。「うーーん」
    「どうしたの。さっきから深く考えてるみたいだけど」
     木陰に入り混じる春の光がアイクの髪に反射した。二人して腰掛ける木の根元には、涼しい風がそよいでいる。
    「ボスとしての自覚が足りないって父さんに言われて」
    「仕事で何か失敗でも?」
    「特に何かあったとかではないんだけど。それがいけない?みたいな」
     ピンと来ていない様子のアイクに説明を付け加えた。
     ルカがマフィアのボスに就任してから数ヶ月が経った。父から受け継いだファミリーのメンバー達とは小さい頃から仲良くしていたし、ボスになったからといって彼らとの関係に特別何かが変化することもない。もちろん、ファミリーを背負うものとして自分の行動に伴う責任が何倍にも重くなったことは理解しているつもりである。しかし実の父親、先代ボスの指摘によると「お前はまだボスとしての自覚が足りていない」らしい。「平和な毎日に胡座を描いていてはいつか足元を掬われる」と。説明を求めると、さらに混乱を招く言葉が返って来た。
    8660

    kumaneko013

    DONE弊里のハン×ハン小話。いつものアラタと、年上ハンターくん。ハンターくんの概要は一応こんな感じです。

    名前:チハル
    23歳/184cm・79kg

    髪型5のボイス8。髪色は白で目の色は琥珀。褐色肌。使用武器は弓がメイン。
    女の子みたいな名前がちょっぴりコンプレックス。両親は健在だけど、ツリキくんのお父さんみたいに里の外に出ていてほとんど帰ってこない。父親はカムラ外の生まれ。
     静かに吹く風。
     川の流れる音と、水の匂い。
     集会所の奥の席は、いつもながら心地良い。
     青空の下で飲む淹れ立ての茶も美味かった。小さな吐息が自然と零れる。
     しかし──である。
     俺の隣に腰掛けている英雄殿は、先程からとてもご機嫌斜めだ。
     目の前にうさ団子が置かれたその一瞬だけは、嬉しそうにしたものの。すぐにむくれた顔つきに戻り、無言でうさ団子を頬張り始める。
    「まだ怒ってるのか」
    「……だって……」
     俺の問いにアラタは言い淀み、表情にも少し翳りを見せたのだった。


     話は少し前に遡る。
     アラタと共に集会所へ向かうべく、並んで里を歩いていた時の事だ。
    「あっ! あんたがカムラの里の英雄か!?」
     背後から急に掛けられた声。振り向いてみれば、そこには余所のハンターと思しき若い男の姿があった。見た目は20歳そこそこ──俺と同年代ぐらいだろうか。
    5342