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    ターン

    menhir_k

    REHABILI最終ターン!一応アシュクロアシュ最終ターン!!アシュトンのターンタターンッ!!!
    章を断ち君をとる ハーリーを発ったアシュトンは、南へ急いだ。途中、紋章術師の集落に補給に立ち寄る。緑の深い村はひっそりと静まり返り、余所者のアシュトンは龍を背負っていないにも関わらず白い目を向けられた。何処か村全体に緊張感のようなものが漂っているようにも感じられる。以前訪れたときも、先の記憶で龍に憑かれてから立ち寄ったときにも、ここまで排他的ではなった筈だ。アシュトンは首を傾げながらマーズ村を後にした。
     更に数日かけて南を目指す。川を横目に橋を渡り、クロス城の輪郭を遠目に捉えたところで不意に、マーズ村で起きた誘拐事件を思い出した。歩みが止まる。誘拐事件を解決したのはクロードたちだ。マーズ村の不穏な空気は、誘拐事件が起きている最中だったからだ。どうしよう。戻るべきだろうか。踵が彷徨う。来た道を振り返っても、マーズは見えない。もう随分と遠くまで来てしまった。今戻っても行き違いになるかも知れない。それに、ギョロとウルルンを放って置くことも出来ない。龍の噂はハーリーにまで広まっていた。アシュトン以外の誰かに討ち取られてしまうかも知れない。時間がない。
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    mhks_dora

    CAN’T MAKE「ヴェくんがランちゃんの身長を越した日のヴェランって何度嚙んでも味がするよなあ」と常日頃から呟いているので、自分用に妄想を形にすべきだなと思い、身長を越した日1人アンソロでもやるかと何パターンかネームまで描いたんですけど、画力と時間が果てしなく足りないことに気づきました。もったいないのでそのうちのひとつを文章にしました。あくまでも自分用なので本当につたないです。
    初恋の瞬間遠征に出ていた訓練兵たちが今日帰還するらしい。その噂を聞いてから、ランスロットは浮足立つ心を抑えられなかった。訓練兵たちが王都に帰ってくるのはおおよそ半年ぶりで、その中には幼馴染のヴェインもいる。
    幼い頃は毎日ずっと一緒にいたけれど、ランスロットが黒竜騎士団に入団してからはさすがにそうはいかなかった。それでも何かと理由をつけてはたびたび会っていたから、半年も離れるのは初めてだ。ヴェインのいない半年間は想像以上に寂しかった。いつも自分についてきてくれた可愛いヴェイン。最近は成長して青年らしくなり、むにむにだったほっぺたもだんだんと固くなってきてしまったが、やはり愛おしさに変わりはない。お隣の家に生まれた、まだ赤ちゃんだったヴェインの小さな手を初めて握ったその時から、ランスロットにとってヴェインは守ってあげたい存在で、本当の弟のように思っている。
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