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    ファースト

    amgoenir

    DOODLEロスモ 原作軸、スモーカーがG5に移動する前の話です。ピアス描写あり。通常ファーストピアスには16Gを使います。
    子供とピアスだらだらとしたピロートーク。一字一句に意味はなく、セックスの余韻と微妙な眠気が言葉を紡いでいた。無駄に頭が冴えているから、腹の上に散った細胞のこととか、起きた時のこととか、G-5支部に持っていく荷物のこととか、少し先のことが頭の中に浮かんでは"今じゃなくていい"と先送りにして、また新たな何かを考えていた。
    「なんでピアス開けねえの?」
    「開ける意味もないだろ」
    ローは細くてぶ厚い耳たぶをいじりながら、頬のあたりに軽く口ずけをした。空いた手が下に降りて、ももの内側にを焦らすように撫でている。スモーカーは悩んだ後、どうでもいいと思っていた起きた時ことを優先してベッドから降りた。だいぶ減ってしまった吸い差しを口に戻せば、目の前にあるシャワーに向かうための気力が湧いてきた。後ろから舌打ちが聞こえてこないからローもあまりやる気がなかったのだろう。窮屈なシャワールーム。干からびた体液を洗い流した。ローとセックスするようになってからは、次に女を抱く時は体にかけないようにしようと思うようになった。ロギアだからか、煙だからか、何かがまとわりついているのは不快だ。服とは違って他人のものだからなのかもしれない。前に寝た女はそのまま眠っていたが、その前の女はシャワーを浴びていた。結局のところ人によって違うのだろう。そのまま中に出せる袋のようなものが開発されればいいと思ったがそれはそれで滑稽だ。どちらにせよ、踏みとどまらなければいけないのは挿入するほうだというのは未来永劫変わらないのだろう。
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    常夏🐠

    DONEペトショ軸とらふゆ┊とらふゆワンドロライお題「夏の終わりに」「泣き虫」「ファーストキス」┊一虎への恋心を自覚する千冬の話┊※モブ女が出る
    蝉に勝った(ペトショ軸とらふゆ) 一虎君に女ができた。
     それを知ったのは蝉の大合唱がうるさいくらいに聞こえる真夏の日。肌を焦がすような陽射しに照らされながら歩いていたオレは、見知らぬ派手な女と並んで歩く一虎君の姿を街で見かけてしまったのだ。一虎君は暑いからか適当に髪を縛っていて、店にいるときと違って首に飼っているデカい虎を惜しげもなく見せびらかしていた。女はその虎を怖がるでもなく、一虎君と楽しそうに談笑している。
     女の背は160センチくらいで、髪の毛は明るい色をしていた。中坊の頃のオレみたいに金髪というわけではなく、ベージュ色の髪に赤いメッシュが入っているのだ。派手な色をした髪を綺麗に巻いて、腰より少し上まで伸ばしたその女に見覚えはない。XJランドに来店した客、ということは多分ないと思う。そりゃあ一回か二回しか来ていない客であれば顔なんて覚えているわけもないが、とは言えあんなに派手な人が店内にいたら忘れはしないだろう。肩だけでなくヘソまで見えそうな服を着て、サンダルの底はだいぶ分厚い……ってことは、本人の身長は150くらいかもしれなかった。ギャル……とは、ちょっと違うような気がする。ギャルが成長して、ちょっと大人びた感じ? オレの大学の友達にはいなかったタイプ。どっちかって言うと原宿や新宿辺りにいそうなタイプで――すごく、一虎君とお似合いだった。
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