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    紳士

    kinoko12069

    MAIKINGどうやらワンナイトしちゃったらしいルク監の話。かきかけです。

    卒業後設定、女監督生、捏造過多にご注意ください。まだまだ全年齢ですが、この手の話題が苦手な方はご注意ください。

    今回の狩人:相手から許可をもらうまでは絶対に自分からは触れないが、しかし一度許可を貰うとヤバいタイプの紳士狩人。
    目が覚めた時、いつもより太陽の光を強く感じた気がした。せせこましい住宅街にあり、東向きで日当たりのちょっと微妙な自宅では、朝にこれほどの陽光を浴びるという経験がなかったのだ。お隣の古い空き家がついに崩落したのかな……そんな寝ぼけたことを考えながら、気怠い身体をベッドから起こす。

    そこで私はもう一つの違和感に気が付くことになる。身を起こすと同時に、掛け布団が肩からお腹の辺りまで滑り落ちていく。瞬間、とんでもない寒気を感じた。
    風邪でも引いたのかな? いや、それにしては感覚が違うような……寝ぼけ眼を開いて自分の身体を見やれば、今朝の私はシャツ一枚を着ているだけだった。
    一般的な寝間着としては、特別おかしい格好でもないかもしれない。けれど、この季節は妙に花冷えがしていたので、冷え性の私はもっと着込んで寝ているはずだった。それが、今朝に限って薄手のワイシャツたった一枚きり……しかも妙にサイズが大きいような……それに、いつも同じベッドで寝ているはずのグリムもいない。ちょうどいい湯たんぽにしているというのに……違和感はまだまだ続く。
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    Kakitu_prsk

    MENU1/15頒布予定の🎈🌟再録本「死がふたりを分かてるものか」の後日談書きおろしサンプルです。
    恋愛経験0故にあの夜の姿が嘘みたいに奥手全開な🌟と、あの日みたいな🌟をもう一度見てみたい紳士(内心もだもだ)な🎈。そんな中、🎈がまた怪奇現象に巻き込まれてしまい……?なお話
    そのうち支部にも上げると思います。
    君想う 故に僕ら在り 互いの想いとその重さを確かめ合ったからといって、何かセカイが一変する訳でもない。

     今日もワンダーステージは平和だし、ワンダーランズ×ショウタイムのハチャメチャさもいつも通りだ。そして、晴れて恋人同士となった変人たちも、特に人前で変わった姿や砂糖吐くほどの甘い様子を見せることなどなく……今日も類は司を振り回し、司はそんな類に振り回される。そんなありふれた日常が世界を彩っていた。というのも、あの日奈落の底で重い愛をぶちまけ、あまつさえ唇を強引に奪っていった魔性の男は……しかしその実、人へと戻れば想像以上に初心な心を持っていたのだ。
     これは付き合い始めて気づいたことだが、司は人前で『恋人同士の営み』を行うことに羞恥があるらしく、そっと手が触れたぐらいでも顔を真っ赤に慌てるほど恋愛に耐性が無かったのである。類を一生離さないと宣言した人間と同一人物だとはとてもじゃないが思えない。実際、類は司の慌てふためく姿に、最初こそにこやかな笑みを浮かべ楽しんでいたものの、流石に一か月経つ頃には「そろそろ慣れてくれないかなぁ」と少しのもどかしさを覚えていたほどだった。とはいえ、進展が皆無かといえばそうでもない。例えば周囲に人がいない帰り道であれば、互いの暖かい手をさりげなく繋いで帰れたし、控室に二人で隣り合って座っていれば、司は無言で類に寄りかかり、その頭を肩に乗せてきたりもしたのであった。
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