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    恐怖

    shirataki_himo

    PAST恐怖!何年前かわからない文章
    るりちぇり 初夏、うんざりする程の日ざしが肌をじりじりと照り向ける。気付かぬ間に肌を濡らしていた汗が、防水性の絆創膏をするっと避けて流れ落ちる。まだ夏は本番では無いというのに、この調子では来月の自分がちゃんと生きているかすら、ひどく不安になってしまう。

    「ねぇ、どうしてこんなに暑いんでしょうかね…」

    「知らなぁい……」

     きっちりまとめられたヘアアレンジから長く伸びている蒼髪が風に吹かれて揺らぐ。頼れる相方のヤヨイが動きを止めて、それはそれは暑そうに手を団扇みたいにして動かす。我慢強い方である彼女が愚痴をこぼすのは珍しい、きっとこの暑さには勝てなかったのであろう。
     それでも絶対に休んだりしないのはいつも通りだ。魔法少女としてのこだわりが強い故に、見つけた仕事は全てこなそうとする姿勢にはちょっぴり尊敬するけど、本当に無理をしていそうに見えるときがあるから直してもらわないとそろそろ困る。自分ならめぼしい報酬の依頼だけ受けて、他は全部無視するのにヤヨイは対照的に片っ端から受けていく。人助けにやりがいを感じる程まっすぐな人間ではないからと流しているが、いつも一緒に行動する相方として少々肩身が狭い思いをするのは、少なくはない。
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    金柑🍛

    MEMOエンゲージクリアしました!ノーマル、カジュアルで87時間かかった!次はハードでやりたいですな。
    キャラも派手で、最初は属性と意外性の2面のみで乗り切る気か?と物足りなく感じたけどストーリーは分かりやすいし(説明も情緒がないほどに言葉でしっかりしてくれる)紋章士とか特撮ヒーローっぽくて全体的に若年層を意識してるのかなと思うと気にならなくなりました。分かりやすくていい。戦闘が楽しくて遭遇戦たくさんしてこんなプレイ時間になってしまいました。あと武器が壊れないのが最高に良かったので今後もこれで頼むと強く願います。ストレスなんだよ武器壊れるの…。

    あとここから無理だったとこメモなので嫌な人は読まなくていいのですが、若年層に向けてる割に言葉選びが雑で相応しい言葉かどうか吟味してるのか疑問に思うところもあり大分残念でした。分かりやすい例だと蛮族とかお里が知れるあたりですね。次世代には使って欲しくない言葉とは思わんか??他にもチラホラ。あとルッキズム言及が多すぎるのも風花では意識的に排除してるのを感じたのでそんなところ退化さすなと思いました。神竜すごいを強調したかったのかもしれないけどメリンさんも支援Aまで見るには見たんですが内容がしんどかったな…。あとはもうとにかくルイの趣味が駄目でした…。親しくない男に観察される恐怖がわからないのか??というのと本人が花畑と表現して相手を人間扱いしないことで加害性に向き合うつもりがなさそうなのもかなり駄目だなと思ってとっても強かったけど序盤で使うのやめてしまいました。支援Bまで下げておいてAで巻き返すパターンが多いのでもしかしたらなんか…いい感じにまとめてるのかもしれないけども…。最初重装だしこの人好きだなーと思っただけに大変残念なキャラ作りされちゃったなと思いました。全体的に倫理観が風花より退化した印象で(製作チームが違うのか?)ゲームは面白かったけどその辺は私には受け入れられませんでした。

    なまたまご

    TRAININGラノベ作家大倶利伽羅さんと家事代行にょたんばちゃん⑤恐怖の看病編前半です!
    注:大倶利伽羅さんがダサい
    この話はますおさん考案の設定を元にした三次創作です。
    大切なものは失ってからその大切さがわかる。俺は今までに彼女を二人失ったが、二度目ともその実感はわかなかった。だが今の俺はこの陳腐な言葉を理解できる。悪寒のない背中はどんなに快適で、頭痛のない頭はどんなに晴れやかだったろう。俺は布団の中で蓑虫のようになって、関節の痛みとシベリアにいるかのような悪寒に顔を顰めた。
     異変が起きたのは突然だった。蟹汁の蟹を山姥切に多めに食わせ、定時より前に帰らせた後、まずやってきたのは頭痛だ。俺はそれについては不思議に思わなかった。普段の不摂生に加えて、運動不足の身体での全力疾走、雨で冷えた身体。不調を来さないはずがない。しかしいつもより早く就寝すれば支障はないと思っていた。翌朝には快適に目覚め、朝日を浴びて鳥の囀りを耳にしながら珈琲を入れる。しかし俺のその予想は大きく外れた。それはまるで、夏の台風の進路図のようにだ。なぜなら俺は蟹汁を食った日に床に伏せ、それから今日まで、つまり丸二日も寝込んでいるのである。
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