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    SOUYA.(シメジ)

    MOURNING📕彼春寄り? 彼ただも少し
    酒が絡むとポンコツになる猫がとてもとてもかわいい(盲目)
    十又「…………風流じゃのぉ」
    美冬「何を酒飲みながら花火見てんですか」
    十又「何じゃ、宿のもんが言うておったじゃろう、今日は十年に一度の祭りじゃと」
    美冬「……それは、そうですけど」
    十又「祭り会場に行かずに宿の窓から見る花火もいいもんじゃのぉ」
    美冬「ところでその酒、次に行く村の長に届けるとか言ってませんでしたか?」
    十又「」
    美冬「…………十又さん?」
    十又「……酒が旨いのぉ……」
    美冬「いや、誤魔化し方下手くそですか」
    十又「何をぅ!?呑みたいと思った時に呑まんと酒が泣くわい!」
    美冬「じゃあ届ける酒どうすんですか」
    十又「…………一肌脱ぐかのぉ」
    美冬「あ、すいません急用思い出しました」
    十又「行くぞい美冬」
    美冬「ぐぇ、どこ銜えてんですか、首、首締まってんですけど!十又さん!!」
    十又「祭り参加賞がいい酒じゃったと記憶しておるのだ」
    美冬「十又さんだけで行けばいいじゃないですか!!」
    十又「祭りに一人で行く老耄なんぞ笑い者じゃ、ついてこい若造」
    美冬「俺ももう子供じゃないんですけど!」
    十又「アヤカシ共の祭りじゃ、美冬なんぞ子供と大差ない」
    美冬「…………」
    十又「ぁ 602

    甘味。/konpeito

    TRAINING本日の800文字チャレンジ
    Ⅳ後両片思いクロリン/エリオット視点
    恋は盲目
    「なあ。エリオットは知ってるか。リィンの好きなヤツが誰か」
     一瞬思考が止まったエリオットは思わず、それってクロウのことだよねと口走りそうになった。
    「え、っと。なんでそんな話になったの」
     今日は、クロウと喫茶店で待ち合わせていた。そこに現れた彼があんまり悲壮な雰囲気を醸し出していたので、見事な肩透かしを食らってしまう。
     ふたりの微妙な関係に周囲は歯噛みしつつも、温かく見守っていこうと決めていた。ふたりとも大切な友人だ。幸せになってほしかった。
     巨イナル黄昏によって引き起こされた大戦終結後、リィンは忙しいながらも平和な日々を過ごしているようだった。クロウもまた、一度終わった生をふたたび歩みはじめたところだ。彼らなりの速度というものがあるだろう。
    「このあいだ、バレンタインがあっただろ。リィンはもらったのかって話になったんだが、新Ⅶの連中が、アイツは本命がいるからチョコは全部断ったって」
     はあ、と気のない相槌をしてしまった。注文していたカフェオレが美味しい。
    「しかも、よくよく聞いたらいい加減でお調子者で? 頼りがいがあって面倒見はいいらしいが、今はあっちこっちをフラフラしている 858