koukohikawa
DONEこちらは「愛の鎖」のおまけページです。後書きにあるパスワードを入力してご覧ください。
公開期間20241215~20251231
愛の鎖(本編)のサンプルはこちら
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松本ロンギヌス
MENU2024/12/1 大観覧車の頂上で DR2024東6 ゆ39a『Endeng note』で赤安初参加します。同人誌購入の方へはサイン入りインスタント風フォトカードをお付けします。若干余るのでサインなしVerを無配します。 2
松本ロンギヌス
INFO脱稿したのでサンプルあげその1。12/1 DOZEN ROSE FES 2024 発行の漫画本です。正しい薄い本(P.16)。
趣味×趣味本を作ってみたかった!のでカメラネタの本です。ページ後半に載せているカメラ沼のすすめについてはイベント掲載後に作例写真と一緒にポイピクに掲載予定。 4
花月ゆき
DONE秀零の日。記憶喪失&身体だけ縮んだ赤安(中学生)が、工藤邸で一緒に住んでいる設定です。
①https://poipiku.com/1436391/9417680.html
【最終話】Heartfelt Memories(旧題:記憶は心の底に)⑬―コナンSide 10月―
十月十日。
コナンが工藤邸を訪れると、赤井と降谷の二人の声が玄関まで漏れ聞こえてきた。
昼間はトロピカルランドに遊びに行くと言っていたが、もう帰宅し、二人で夕食を作りはじめているようだった。コナンは二人に誘われて夕食を食べにきたのだが、今回もとてつもないボリュームの料理が作られているような気がする。
ちょうど一年前。二人がカレンダーを見ながら、「今日は何の日だろう」と首を傾げていたことをコナンは思い出す。
先月、解毒薬を受け取った二人がこの家に帰ってきたあと、赤井、降谷の順番に解毒薬を飲んだのだと聞いた。薬を飲んだあと、しばらくは発熱もあったようだが、再び身体が縮むこともなく、無事に一ヶ月が経過した。
1778十月十日。
コナンが工藤邸を訪れると、赤井と降谷の二人の声が玄関まで漏れ聞こえてきた。
昼間はトロピカルランドに遊びに行くと言っていたが、もう帰宅し、二人で夕食を作りはじめているようだった。コナンは二人に誘われて夕食を食べにきたのだが、今回もとてつもないボリュームの料理が作られているような気がする。
ちょうど一年前。二人がカレンダーを見ながら、「今日は何の日だろう」と首を傾げていたことをコナンは思い出す。
先月、解毒薬を受け取った二人がこの家に帰ってきたあと、赤井、降谷の順番に解毒薬を飲んだのだと聞いた。薬を飲んだあと、しばらくは発熱もあったようだが、再び身体が縮むこともなく、無事に一ヶ月が経過した。
花月ゆき
DONE秀零の日。記憶喪失&身体だけ縮んだ赤安(中学生)が、工藤邸で一緒に住んでいる設定です。
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Heartfelt Memories(旧題:記憶は心の底に)⑫―赤井Side 9月―
解毒薬が完成したとの報せが、コナンから届いた。
身体が元に戻れば、中学校に通う必要はなくなる。九月の半ばに転校するよう学校側と調整がついたのは九月に入ってからだった。
夏休みが明けてまだ間もない時期。突如決まった転校に、クラス中がざわついた。
クラスから一度に二人も転校するのは異例のことだからだろう。「赤井君と降谷君ってどんな関係なの?」と質問されることが増えた。転校の理由はあらかじめ考えていたので、二人で決めた設定通り、「親が同じ職場の同じ部署で……」と、あくまで親の出張が理由だと伝えた。嘘を重ねながら作り上げられてゆく“転校”に、「さみしくなるね」と声をかけられるたび、降谷も赤井も複雑な気持ちになった。
4967解毒薬が完成したとの報せが、コナンから届いた。
身体が元に戻れば、中学校に通う必要はなくなる。九月の半ばに転校するよう学校側と調整がついたのは九月に入ってからだった。
夏休みが明けてまだ間もない時期。突如決まった転校に、クラス中がざわついた。
クラスから一度に二人も転校するのは異例のことだからだろう。「赤井君と降谷君ってどんな関係なの?」と質問されることが増えた。転校の理由はあらかじめ考えていたので、二人で決めた設定通り、「親が同じ職場の同じ部署で……」と、あくまで親の出張が理由だと伝えた。嘘を重ねながら作り上げられてゆく“転校”に、「さみしくなるね」と声をかけられるたび、降谷も赤井も複雑な気持ちになった。
花月ゆき
DONE秀零の日。記憶喪失&身体だけ縮んだ赤安(中学生)が、工藤邸で一緒に住んでいる設定です。
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Heartfelt Memories(旧題:記憶は心の底に)⑪―赤井Side 8月―
赤井と降谷は、記憶を失くし身体が縮んだ日のことを、記録として書き起こしはじめた。
降谷と自分との記憶に不整合はなかった。
毒ガスのようなものを吸い込んだあと、瓦礫の中で一度意識を取り戻すまでの間に、記憶を失くし、身体が縮んだことは間違いなさそうだ。公安とFBIのデータベースから自分たちの情報が消えていることを考えると、自分たちの状況は各々の機関が把握していると考えて良いだろう。
だが、おそらく自分たちが記憶を取り戻したことを知る者はいない。学校では中学生を演じているし、この家にも、外部の人間が置いて行ったような盗聴器らしきものは何も仕掛けられていないからだ。
自分たちが手に入れたデータには二重でパスワードがかかっていた。パスワードはそれぞれ別のパソコンに残されていたので、一つ目のパスワードは降谷が、二つ目のパスワードは赤井が記憶していた。
4732赤井と降谷は、記憶を失くし身体が縮んだ日のことを、記録として書き起こしはじめた。
降谷と自分との記憶に不整合はなかった。
毒ガスのようなものを吸い込んだあと、瓦礫の中で一度意識を取り戻すまでの間に、記憶を失くし、身体が縮んだことは間違いなさそうだ。公安とFBIのデータベースから自分たちの情報が消えていることを考えると、自分たちの状況は各々の機関が把握していると考えて良いだろう。
だが、おそらく自分たちが記憶を取り戻したことを知る者はいない。学校では中学生を演じているし、この家にも、外部の人間が置いて行ったような盗聴器らしきものは何も仕掛けられていないからだ。
自分たちが手に入れたデータには二重でパスワードがかかっていた。パスワードはそれぞれ別のパソコンに残されていたので、一つ目のパスワードは降谷が、二つ目のパスワードは赤井が記憶していた。
花月ゆき
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Heartfelt Memories(旧題:記憶は心の底に)⑩―赤井Side 7月―
まだ梅雨の終わりが見えない、七月七日。七夕の日。
隣の阿笠博士の家で、子どもたちも一緒に、ささやかな七夕パーティーをした。その場でも赤井は、“ただの中学生”を演じた。
暗くならないうちに解散となったので、夜空を一緒に眺めることができるのは、降谷とだけ。ずっと曇り空が続いているが、時折、雲と雲の間からうっすらと星が見えるので、降谷は辛抱強く空を眺めていた。
二階にある、降谷の部屋で二人きり。
一緒に星を見ようと約束をしたわけでもないが、赤井は降谷の隣に並ぶように立った。ふたりで同じものを見ていたいと思った。
しばらく会話はなかったが、降谷が静かな口調で言った。
「……僕、何か大事なことを忘れている気がするんですよね」
5850まだ梅雨の終わりが見えない、七月七日。七夕の日。
隣の阿笠博士の家で、子どもたちも一緒に、ささやかな七夕パーティーをした。その場でも赤井は、“ただの中学生”を演じた。
暗くならないうちに解散となったので、夜空を一緒に眺めることができるのは、降谷とだけ。ずっと曇り空が続いているが、時折、雲と雲の間からうっすらと星が見えるので、降谷は辛抱強く空を眺めていた。
二階にある、降谷の部屋で二人きり。
一緒に星を見ようと約束をしたわけでもないが、赤井は降谷の隣に並ぶように立った。ふたりで同じものを見ていたいと思った。
しばらく会話はなかったが、降谷が静かな口調で言った。
「……僕、何か大事なことを忘れている気がするんですよね」
花月ゆき
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Heartfelt Memories(旧題:記憶は心の底に)⑨―赤井Side 6月―
修学旅行の最後の夜。
赤井は、これまで経験したことのないようなひどい頭痛を覚えるのと同時に、自分が“本当は中学生ではない”ことを思い出した。
いや、正確には、小さな頭痛を伴い何度も思い出しかけたことはあった。
これまで何度か訪れた、記憶違いかと思われた“小さな違和感”が、まさか失くした記憶の断片だったとは思いもよらなかった。
降谷も自分と同じように、何度も小さな違和感に首を傾げていたのを思い出す。
しかし、降谷はまだ記憶を取り戻してはいないようだった。
六月七日、金曜日。朝、目が覚めると家の中に降谷の気配がなかった。
『日直なので、僕は早めに学校に行きます』
RX-7の裏にあるボタンを押すと、降谷の声が聞こえてくる。その声は、自分が良く知るそれよりも幼くて可愛らしい。
5635修学旅行の最後の夜。
赤井は、これまで経験したことのないようなひどい頭痛を覚えるのと同時に、自分が“本当は中学生ではない”ことを思い出した。
いや、正確には、小さな頭痛を伴い何度も思い出しかけたことはあった。
これまで何度か訪れた、記憶違いかと思われた“小さな違和感”が、まさか失くした記憶の断片だったとは思いもよらなかった。
降谷も自分と同じように、何度も小さな違和感に首を傾げていたのを思い出す。
しかし、降谷はまだ記憶を取り戻してはいないようだった。
六月七日、金曜日。朝、目が覚めると家の中に降谷の気配がなかった。
『日直なので、僕は早めに学校に行きます』
RX-7の裏にあるボタンを押すと、降谷の声が聞こえてくる。その声は、自分が良く知るそれよりも幼くて可愛らしい。
花月ゆき
DONE秀零の日。記憶喪失&身体だけ縮んだ赤安(中学生)が、工藤邸で一緒に住んでいる設定です。
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Heartfelt Memories(旧題:記憶は心の底に)⑧―降谷Side 5月―
五月に入り、クラスメイトたちは浮足立っていた。
理由は、まごうことなく修学旅行である。
今年は、九日、十日、十一日の二泊三日で、京都へ行くことが決まっていた。
赤井とはクラスは同じだが、修学旅行のための班分けで、別々のグループになってしまった。赤井と一緒がよかったが、五十音順でグループ分けをされてしまったので仕方がない。グループは男女混合だったので、赤井と一緒のグループになった女子たちは見るからに嬉しそうにしていた。
移動も宿泊先の部屋も自由時間も、すべてグループ行動になるため、旅行中は赤井とほとんど離れ離れで過ごすことになる。記念日である十日も旅行真っ只中なので、今月は旅行を楽しもう、ということになった。
7897五月に入り、クラスメイトたちは浮足立っていた。
理由は、まごうことなく修学旅行である。
今年は、九日、十日、十一日の二泊三日で、京都へ行くことが決まっていた。
赤井とはクラスは同じだが、修学旅行のための班分けで、別々のグループになってしまった。赤井と一緒がよかったが、五十音順でグループ分けをされてしまったので仕方がない。グループは男女混合だったので、赤井と一緒のグループになった女子たちは見るからに嬉しそうにしていた。
移動も宿泊先の部屋も自由時間も、すべてグループ行動になるため、旅行中は赤井とほとんど離れ離れで過ごすことになる。記念日である十日も旅行真っ只中なので、今月は旅行を楽しもう、ということになった。
花月ゆき
DONE秀零の日。記憶喪失&身体だけ縮んだ赤安(中学生)が、工藤邸で一緒に住んでいる設定です。
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Heartfelt Memories(旧題:記憶は心の底に)⑦―降谷Side 4月―
四月に入り、赤井と降谷は中学二年生になった。
先月催された卒業式は、感動的な式として幕を下ろした。特に赤井の演奏した『旅立ちの日に』は、イントロ部分から会場にいた多くの人々の涙を誘った。
会場は中学校の体育館。ピアノもスタインウェイなどの高級ブランドではなく、どこにでもあるタイプのグランドピアノ。
特別なものは何ひとつないのに、すべてが特別に感じられる[[rb:一時 > ひととき]]だった。
優しくも切ない旋律にはじまり、躍動感溢れる音の波が広がってゆく。力強い音の奔流に、ピアノの音色が体の奥にまで響き渡るような心地がした。
演奏の技術だけではない、どこかミステリアスな雰囲気が興味を煽るのか、保護者が座っている体育館の後ろ側でも、「ピアノを弾いてる男の子は、何年何組の子?」と噂になっていたと聞いた。
7079四月に入り、赤井と降谷は中学二年生になった。
先月催された卒業式は、感動的な式として幕を下ろした。特に赤井の演奏した『旅立ちの日に』は、イントロ部分から会場にいた多くの人々の涙を誘った。
会場は中学校の体育館。ピアノもスタインウェイなどの高級ブランドではなく、どこにでもあるタイプのグランドピアノ。
特別なものは何ひとつないのに、すべてが特別に感じられる[[rb:一時 > ひととき]]だった。
優しくも切ない旋律にはじまり、躍動感溢れる音の波が広がってゆく。力強い音の奔流に、ピアノの音色が体の奥にまで響き渡るような心地がした。
演奏の技術だけではない、どこかミステリアスな雰囲気が興味を煽るのか、保護者が座っている体育館の後ろ側でも、「ピアノを弾いてる男の子は、何年何組の子?」と噂になっていたと聞いた。
花月ゆき
DONE秀零の日。記憶喪失&身体だけ縮んだ赤安(中学生)が、工藤邸で一緒に住んでいる設定です。
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Heartfelt Memories(旧題:記憶は心の底に)⑥―降谷Side 3月―
三月十日、日曜日。
三年生の卒業式を間近に控え、赤井のピアノの練習も佳境に入っている。平日も毎日練習しているので日曜日くらいは休んでもよいのではないかと思ったが、赤井は朝からずっと部屋でピアノの練習をしていた。寝室から遠い部屋にピアノを置いているので、ピアノの音色はほんの少しだけ聞こえる程度だ。ある程度、防音の施された部屋のためか、何を弾いているのかまではわからない。
この家にはもともとピアノはなかったので、練習するときには学校の音楽室へ通っていた。当然、音楽室が空いている日中の時間しか練習できない。卒業式の日から逆算し、練習の時間が足りないと踏んだらしい赤井は、電子ピアノをレンタルしたいと降谷に相談してきた。コナンの知り合いからレンタルさせてもらえる目途が立ったのだという。
6477三月十日、日曜日。
三年生の卒業式を間近に控え、赤井のピアノの練習も佳境に入っている。平日も毎日練習しているので日曜日くらいは休んでもよいのではないかと思ったが、赤井は朝からずっと部屋でピアノの練習をしていた。寝室から遠い部屋にピアノを置いているので、ピアノの音色はほんの少しだけ聞こえる程度だ。ある程度、防音の施された部屋のためか、何を弾いているのかまではわからない。
この家にはもともとピアノはなかったので、練習するときには学校の音楽室へ通っていた。当然、音楽室が空いている日中の時間しか練習できない。卒業式の日から逆算し、練習の時間が足りないと踏んだらしい赤井は、電子ピアノをレンタルしたいと降谷に相談してきた。コナンの知り合いからレンタルさせてもらえる目途が立ったのだという。
花月ゆき
DONEライ時代、催眠術をかけられてしまった赤井さん。組織壊滅作戦前、赤井さんが降谷さんへの恋心を自覚するのと同時に催眠の効果があらわれはじめ…というお話の後編です。
前編:https://poipiku.com/1436391/8302545.html
ヒトフリの魔法(後編)-降谷Side-
医師の診断と治療を受けて、降谷は待合室に戻った。想像していたよりも傷は深かったが、まだ軽傷といえる類のもので、誰かの介助を必要とするものではなかった。しかし赤井は、まるで重傷者を扱うように自分に接しようとする。服の上から、幾重にも重なった包帯が透けて見えているせいだろう。
組織壊滅作戦を間近に控えているこの時期に、この負傷。病院を出てすぐ、赤井の愛車の中で、ひとり行動は避けるようにと赤井に言い渡されてしまう。日常生活や事務作業に支障はないが、敵と相対するのは難しい状況――つまり、自分の身を自分で護れるほどの十分な余力がないことを、赤井には見抜かれてしまっていた。
今日手に入れたデータの中身は、組織の機密事項だ。あらゆるリスクを承知の上で、倉庫内に保管されている組織のサーバから直接データを抜き取った。
26511医師の診断と治療を受けて、降谷は待合室に戻った。想像していたよりも傷は深かったが、まだ軽傷といえる類のもので、誰かの介助を必要とするものではなかった。しかし赤井は、まるで重傷者を扱うように自分に接しようとする。服の上から、幾重にも重なった包帯が透けて見えているせいだろう。
組織壊滅作戦を間近に控えているこの時期に、この負傷。病院を出てすぐ、赤井の愛車の中で、ひとり行動は避けるようにと赤井に言い渡されてしまう。日常生活や事務作業に支障はないが、敵と相対するのは難しい状況――つまり、自分の身を自分で護れるほどの十分な余力がないことを、赤井には見抜かれてしまっていた。
今日手に入れたデータの中身は、組織の機密事項だ。あらゆるリスクを承知の上で、倉庫内に保管されている組織のサーバから直接データを抜き取った。
すいまー
DONE虎翼の寅ちゃんの爆裂感動激エモ告白セリフがあまりにも降谷零だったので勝手にひとり置き換えて萌え滾ってしまい気の迷いと勢いだけでパロ小説を書いてしまいました
ポイピクで小説投稿機能はじめて使った😊
虎翼パロ小説「僕にとってずっと、恋や愛は二の次、三の次でした。」
【ままならない恋情】
合同捜査の捕物騒動の後処理のため、庁舎に残っていた俺と降谷君。
引き上げようか、と言う頃合いに突然降り出した雷雨に足止めを喰らっていた。
執務室で二人きり。急ぎでは無い書類を繰る、静かな物音。降谷君との沈黙の時間はいつもどこか心地よい。
「ねぇ、赤井。今…少し話をしても?」
雨の音にかき消されそうな声で、ポツリとポツリと降谷くんが話し出す。
僕は心からこの国を守りたいと思っている。今も、そして、これからも。
僕はこの国以上に、愛するものは作れない男です。
赤井のことは、今は、誰よりも大切に想っている。
心から想っているけど。
だから、きちんと、気持ちには線を引きたいんです。
2801【ままならない恋情】
合同捜査の捕物騒動の後処理のため、庁舎に残っていた俺と降谷君。
引き上げようか、と言う頃合いに突然降り出した雷雨に足止めを喰らっていた。
執務室で二人きり。急ぎでは無い書類を繰る、静かな物音。降谷君との沈黙の時間はいつもどこか心地よい。
「ねぇ、赤井。今…少し話をしても?」
雨の音にかき消されそうな声で、ポツリとポツリと降谷くんが話し出す。
僕は心からこの国を守りたいと思っている。今も、そして、これからも。
僕はこの国以上に、愛するものは作れない男です。
赤井のことは、今は、誰よりも大切に想っている。
心から想っているけど。
だから、きちんと、気持ちには線を引きたいんです。
つぶあん
DONEライバボ期にバボの着換えてる所をうっかり見ちゃったラッキースケベなライ。それが忘れられなくて飲みに行った勢いでれーくんに聞いちゃうシュ(付き合ってない赤安) 7/5はビキニの日!🩲たいした事ないけど肌色多めなのでワンクッション。
hanayouakam
INFO6/30JUNE BRIDE Fes.両片想い赤安本。
文庫p146/R18部分抜粋サンプルです。
あらすじ、R18以外のサンプルはXと部数アンケートリンク先に入れてます。🔑は赤安の年齢4桁 1915
hanayouakam
DONEtlにアップしたツリー。喧嘩する赤安のその後のえっちを書きました。
これで完結です。
🔞、攻めふぇ、🐳噴き、赤井のスラングあり。
お付き合いありがとうございました😊
パスワードは赤安の年齢4桁。 3860
でこちゃそうどん!
MOURNING怖井のネタ。最初は純粋な赤安→怖井になったら面白そうだなってのと、転生ネタ混ぜたらアッ…いいなこれ…と思ったのでまとめてみました。
最後の部分だけ描きたかったと供述しており。。。
Xに載せるのはなんとなく気が引けたのでこちらで供養🙏 401
すいまー
DONE現代陰陽師×九尾の狐☯️🦊妄想です〜いいよね、キスで憑依合体……🥺💕
私が大好きな宮田先生の『犬神姫にくちづけ』のパロなんですが、こちらの漫画めちゃくちゃ萌えるから…ぜひ読んで…🥰→https://t.co/5o70A3NfJJ) 10
花月ゆき
DONE秀零の日。記憶喪失&身体だけ縮んだ赤安(中学生)が、工藤邸で一緒に住んでいる設定です。
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Heartfelt Memories(旧題:記憶は心の底に)⑤―降谷Side 2月―
毎月十日は、赤井と自分の記念日となった。
特に決まりはないが、その日は普段はしないようなことをするようになった。
手の込んだ料理を作ったり、どこかへ遊びに行ったり。毎月思い出がひとつひとつ増えていく。
先月は、阿笠博士からプレゼントをもらった。
赤色の車は赤井に。白色の車は自分に。コナンから手渡されたそれは、自分たちにとっての宝物だ。
ネットで調べると、赤色の車はマスタング、白色の車はRX-7というらしい。車のフォルムが美しいからだろうか。理由ははっきりしないが、心惹かれる車だ。
二月九日、金曜日。
目を覚ますと、家の中に赤井はいなかった。
降谷はリビングへ行き、自分たちの宝物の前に立つ。阿笠博士のくれたプラモデルは、ただのプラモデルではない。ボイス機能付きだ。
4031毎月十日は、赤井と自分の記念日となった。
特に決まりはないが、その日は普段はしないようなことをするようになった。
手の込んだ料理を作ったり、どこかへ遊びに行ったり。毎月思い出がひとつひとつ増えていく。
先月は、阿笠博士からプレゼントをもらった。
赤色の車は赤井に。白色の車は自分に。コナンから手渡されたそれは、自分たちにとっての宝物だ。
ネットで調べると、赤色の車はマスタング、白色の車はRX-7というらしい。車のフォルムが美しいからだろうか。理由ははっきりしないが、心惹かれる車だ。
二月九日、金曜日。
目を覚ますと、家の中に赤井はいなかった。
降谷はリビングへ行き、自分たちの宝物の前に立つ。阿笠博士のくれたプラモデルは、ただのプラモデルではない。ボイス機能付きだ。
花月ゆき
DONEツンツンな降谷さんのデレが見たい赤井さんの話。お題「♡」 交際をはじめてからの降谷は、ずっとツンツンだ。ツンデレではない。デレがないので、ツンツンである。
赤井は降谷から届いたメッセージを見て、思わず微笑んでいた。
『たまたまその日は空いているので、いいですよ』
これは、赤井が送ったデートの誘いに対する降谷の返事である。
赤井がデートに誘うと、降谷は、“たまたま空いていたから”という言い訳を枕詞にして返事をしてくる。もちろん、それは嘘だ。多忙な彼がたまたま暇になることなど、まずあり得ない。その証拠に、降谷の部下である風見から、「赤井さんとの約束を守るために、降谷さんは鬼のように仕事してますよ」と、たびたび密告がある。
自分に対する言葉、態度とは裏腹に、降谷は自分とのデートの時間も大事にしてくれようとしているのだ。そんな降谷の様子を、彼の周囲にいる人間から聞くたびに、赤井は嬉しくてたまらなくなる。と同時に、なぜ、自分の前ではツンツンした様子しか見せてくれないのだろうかと、疑問に感じてもいた。
3396赤井は降谷から届いたメッセージを見て、思わず微笑んでいた。
『たまたまその日は空いているので、いいですよ』
これは、赤井が送ったデートの誘いに対する降谷の返事である。
赤井がデートに誘うと、降谷は、“たまたま空いていたから”という言い訳を枕詞にして返事をしてくる。もちろん、それは嘘だ。多忙な彼がたまたま暇になることなど、まずあり得ない。その証拠に、降谷の部下である風見から、「赤井さんとの約束を守るために、降谷さんは鬼のように仕事してますよ」と、たびたび密告がある。
自分に対する言葉、態度とは裏腹に、降谷は自分とのデートの時間も大事にしてくれようとしているのだ。そんな降谷の様子を、彼の周囲にいる人間から聞くたびに、赤井は嬉しくてたまらなくなる。と同時に、なぜ、自分の前ではツンツンした様子しか見せてくれないのだろうかと、疑問に感じてもいた。
花月ゆき
DONE秀零の日。記憶喪失&身体だけ縮んだ赤安(中学生)が、工藤邸で一緒に住んでいる設定です。
①https://poipiku.com/1436391/9417680.html
⑤https://poipiku.com/1436391/9895567.html
Heartfelt Memories(旧題:記憶は心の底に)④―コナンSide 1月―
一月十日。コナンは阿笠邸を訪れていた。目的は、赤井と降谷の解毒薬の進捗を聞くためだ。
「……三十パーセントってところかしらね」
「……そうか。やっぱり、俺が飲まされた薬とは違うのか?」
「ええ。成分は似ているけれど、同じものではなさそうよ。ああ、それから、薬によって記憶が失われたどうかはまだわからないわ」
赤井と降谷は毒薬によって身体が縮み、今は中学生として学生生活を送っている。
二人の身体は健康そのものだ。姿形さえ気にしなければ、FBIとして、公安として、職務に復帰することもできるだろう。しかし、それぞれの機関の回答はNOだ。理由は様々だが、二人が記憶を失くしていることも大きな理由のひとつに違いない。
2741一月十日。コナンは阿笠邸を訪れていた。目的は、赤井と降谷の解毒薬の進捗を聞くためだ。
「……三十パーセントってところかしらね」
「……そうか。やっぱり、俺が飲まされた薬とは違うのか?」
「ええ。成分は似ているけれど、同じものではなさそうよ。ああ、それから、薬によって記憶が失われたどうかはまだわからないわ」
赤井と降谷は毒薬によって身体が縮み、今は中学生として学生生活を送っている。
二人の身体は健康そのものだ。姿形さえ気にしなければ、FBIとして、公安として、職務に復帰することもできるだろう。しかし、それぞれの機関の回答はNOだ。理由は様々だが、二人が記憶を失くしていることも大きな理由のひとつに違いない。
花月ゆき
DONE駆け落ちっぽいことをする赤安。赤→安。何でも許せる方向け。いずれハピエンになる前提で書いています。お題「夢」 組織が壊滅したあと、まだ後始末に追われている頃のことだ。
ある日。降谷は赤井とふたりきりでいた。赤井に連れて来られたのは、夜景の見える洒落たバー。男二人で行くのには場違いとも思えるような場所である。その証拠に、カップルと思しき男女ばかりが視界に入ってきた。
しかし、杯を重ねてゆくうちに、そんな些細なことはどうでもよくなってくる。酒に酔うことを自分自身に禁じ、ある程度の緊張感は保っていたはずだが、隣に赤井がいることで、その緊張感とやらもいくらかやわらいでいた。赤井と一緒ならば、何が起きてもきっと大丈夫。そう思ってしまうほどには、自分は赤井を信頼していた。
度数の高い酒を口にしたせいだろうか。身体がぽかぽかとして心地よい。身も心もほぐれてゆくにつれて、自制心も砕けてゆく。
3186ある日。降谷は赤井とふたりきりでいた。赤井に連れて来られたのは、夜景の見える洒落たバー。男二人で行くのには場違いとも思えるような場所である。その証拠に、カップルと思しき男女ばかりが視界に入ってきた。
しかし、杯を重ねてゆくうちに、そんな些細なことはどうでもよくなってくる。酒に酔うことを自分自身に禁じ、ある程度の緊張感は保っていたはずだが、隣に赤井がいることで、その緊張感とやらもいくらかやわらいでいた。赤井と一緒ならば、何が起きてもきっと大丈夫。そう思ってしまうほどには、自分は赤井を信頼していた。
度数の高い酒を口にしたせいだろうか。身体がぽかぽかとして心地よい。身も心もほぐれてゆくにつれて、自制心も砕けてゆく。
花月ゆき
DONEDay1、2のお題からの続き。恋人未満だった赤安の恋が成就するまで。捏造多々。Day1:https://poipiku.com/1436391/9730263.html
Day2:https://poipiku.com/1436391/9733562.html
Day3お題「空港」 赤井がアメリカへ渡ったあと。アメリカで起きた凶悪事件はすぐに大きな動きを見せはじめた。
そして、主犯格の人間がすべて逮捕されたと日本でも報道されはじめた頃。降谷のもとには一通のメールが届いた。
『今夜、九時頃にそちらに着くよ』
「今夜」
思わず叫んでしまうと、向かいの席で定食を食べていた風見がびっくりした様子で身体を跳ねさせた。間抜けな体勢を誤魔化すように、くい、と眼鏡を持ち上げて、風見は言う。
「どうかしましたか? 降谷さん」
「それが……赤井がこちらに戻って来るそうだ」
「それはよかったです。こちらも人手不足が続いてましたからね。それで、いつ戻って来られるんですか?」
「今夜」
「今夜」
風見が自分と同じような反応をするので、降谷は笑ってしまう。
3167そして、主犯格の人間がすべて逮捕されたと日本でも報道されはじめた頃。降谷のもとには一通のメールが届いた。
『今夜、九時頃にそちらに着くよ』
「今夜」
思わず叫んでしまうと、向かいの席で定食を食べていた風見がびっくりした様子で身体を跳ねさせた。間抜けな体勢を誤魔化すように、くい、と眼鏡を持ち上げて、風見は言う。
「どうかしましたか? 降谷さん」
「それが……赤井がこちらに戻って来るそうだ」
「それはよかったです。こちらも人手不足が続いてましたからね。それで、いつ戻って来られるんですか?」
「今夜」
「今夜」
風見が自分と同じような反応をするので、降谷は笑ってしまう。
花月ゆき
DONEDay1のお題からの続き。恋人未満(赤→安)の赤安。恋心を自覚してゆく降谷さん。捏造多々。
Day1:https://poipiku.com/1436391/9730263.html
Day3:https://poipiku.com/1436391/9736950.html
Day2お題「雪」 赤井がアメリカへと旅立った。FBIの上層部からの指示で、急遽、アメリカで起きている凶悪事件の解決のために呼び戻されたのだ。組織が壊滅し、残党処理に明け暮れる昨今。残党の動きもけっして軽視はできない状況だが、アメリカで起きている事件は日本でも連日報道されるほどの大事件となっている。
一刻の猶予もないことは、降谷にもよくわかっていた。これ以上、犠牲者を増やしてはならないと、日本に滞在中の赤井にお呼びがかかったのも理解できる。
最後に赤井と会ったのは、とある喫茶店だ。初めて二人でその喫茶店に行ったのは、ひどく寒い日。電車が止まり、運行が再開するまでの滞在場所として選んだ場所だ。赤井が気に入ったこともあり、仕事帰りや休憩したいときに、その喫茶店には二人でよく訪れるようになっていた。
3075一刻の猶予もないことは、降谷にもよくわかっていた。これ以上、犠牲者を増やしてはならないと、日本に滞在中の赤井にお呼びがかかったのも理解できる。
最後に赤井と会ったのは、とある喫茶店だ。初めて二人でその喫茶店に行ったのは、ひどく寒い日。電車が止まり、運行が再開するまでの滞在場所として選んだ場所だ。赤井が気に入ったこともあり、仕事帰りや休憩したいときに、その喫茶店には二人でよく訪れるようになっていた。
花月ゆき
DONE恋人未満(赤→安)の赤安。降谷さんは自覚なし。捏造多々。Day2、3に続きます。
Day2:https://poipiku.com/1436391/9733562.html
Day3:https://poipiku.com/1436391/9736950.html
Day1お題「体温」 定時過ぎ。帰り支度をする自分のもとに、赤井がやってきた。赤井はあの赤色の愛車で来ていたはずだが、今日は電車を使って帰ると言い出した。自分と同じように赤井も徹夜が続いていたため、運転は危険と判断してのことだろう。
傘をさすほどではないが、小雨が降りはじめている。吐く息が白色に染まり、ぐっと外気の寒さが増した気がした。防寒対策はしっかりしているので気持ちの問題かもしれないが、身体の底から温もりが失われてゆくような心地がする。
駅に着くと、電車が止まっているようで、駅構内が大混雑していた。復旧見込みは現時点では不明。寒さと人の混雑。徹夜続きの身体には、なかなか堪える状況だ。
「電車が動くまで、僕は喫茶店にでも入ろうかと思います。あなたはどうします?」
2779傘をさすほどではないが、小雨が降りはじめている。吐く息が白色に染まり、ぐっと外気の寒さが増した気がした。防寒対策はしっかりしているので気持ちの問題かもしれないが、身体の底から温もりが失われてゆくような心地がする。
駅に着くと、電車が止まっているようで、駅構内が大混雑していた。復旧見込みは現時点では不明。寒さと人の混雑。徹夜続きの身体には、なかなか堪える状況だ。
「電車が動くまで、僕は喫茶店にでも入ろうかと思います。あなたはどうします?」