らのじ
DOODLEいちさに風味。感情のなまえ 姿勢が綺麗、体幹がしっかりしている。所作が丁寧で美しい。
いくつかは、他の男士にも共通していること。刀を扱うにあたって必要な素養とも言えるものは、この世によんだ時点で身についている。
たいへんうらやましい、というのはさておき。
私の想いびとたる刀--一期一振について考えるなら、そこになにを足せばいいのだろう。よく分からないままに落下した恋心に、これと気持ちを添えるのは難しい。
面立ちに関して言えば正直、誰が整っていると並べつらうのも目が痛い。柔和、温厚……ちょっと正しい。でも彼の刀の場合、それを意識して浮かべているような感じもする。
短くない付き合いで言えることといえば、実直だが四角四面ではなく、責任感が強い……だろうか。粟田口吉光、生涯の傑作と銘打たれた彼は、その顔役のような存在なのだ。たぶん。
3784いくつかは、他の男士にも共通していること。刀を扱うにあたって必要な素養とも言えるものは、この世によんだ時点で身についている。
たいへんうらやましい、というのはさておき。
私の想いびとたる刀--一期一振について考えるなら、そこになにを足せばいいのだろう。よく分からないままに落下した恋心に、これと気持ちを添えるのは難しい。
面立ちに関して言えば正直、誰が整っていると並べつらうのも目が痛い。柔和、温厚……ちょっと正しい。でも彼の刀の場合、それを意識して浮かべているような感じもする。
短くない付き合いで言えることといえば、実直だが四角四面ではなく、責任感が強い……だろうか。粟田口吉光、生涯の傑作と銘打たれた彼は、その顔役のような存在なのだ。たぶん。
らのじ
DONE※うちの本丸とどこかの本丸についてのはなし夢……? 「ありあわせではないタベモノと、食にまつわるはなし」
縁食う刀 糧を分けることで縁を繋ぐ儀礼は、古き時代より伝わるもののひとつである。満足に腹を満たせぬ頃、それは慈悲であり度量の証であった。
神であるならばなお、そういった心持ちは強いだろうと思ったところで、ふとお節介な審神者はそれを口にしてしまったのだ。
与えるということは慈悲で、縁を深くしたいという隠喩でもあるのではないのかと。特に厨に行きがちな刀の二振りにそう問えば、彼らは顔を見合わせた。
もともと”物神”のような彼らにとって、食事とは知るに遠い娯楽だったはずだ。供儀として血肉を捧げられるような神ならまだしも、刀の付喪神である彼らにとっては縁遠いものようだと。
ずけずけと神の真意に踏み込まんとする人の子に比べれば、その滑稽さはマシなようでもあったが。
1558神であるならばなお、そういった心持ちは強いだろうと思ったところで、ふとお節介な審神者はそれを口にしてしまったのだ。
与えるということは慈悲で、縁を深くしたいという隠喩でもあるのではないのかと。特に厨に行きがちな刀の二振りにそう問えば、彼らは顔を見合わせた。
もともと”物神”のような彼らにとって、食事とは知るに遠い娯楽だったはずだ。供儀として血肉を捧げられるような神ならまだしも、刀の付喪神である彼らにとっては縁遠いものようだと。
ずけずけと神の真意に踏み込まんとする人の子に比べれば、その滑稽さはマシなようでもあったが。
mct_ichi
TRAININGワンライと言いながら70分かかっちゃった。フォロワーさんの素敵なイラストから連想させていただきました。
ご本人に書かせてください、はしてありますー。
本当に本当に素敵な御前でした……(イラスト思い出し悦)
夜、御前の部屋に飲みに誘われた審神者の話。
まだ無自覚な審神者と御前。 2807
rossankudasai
DONE※極突然の雨に降られてしまい、自分の手荷物を探せど傘も無く、ろくに雨宿り出来るような場所もない。これは詰んだ。服がどんどん雨を吸って肌に張り付いていく。
「(天気予報見とくべきだった…寒い)」
ーくしゅん
あぁ、これはまずい。早く帰ってお風呂入らなきゃ本格的に引いてしまう。
「髭切、悪いんだけど…」
伴に来てくれていた彼にゲートまで抱えて走ってもらえれば、と口を開けば髭切がこちらをじっと見つめて