merutaroooo
PROGRESSこういう作品書いてます。のお知らせみたいな導入しかありません。よろしければどうぞ。
〈追記2/27〉お見合いカキスグ進んでます!!タイトルも付きました🎵
彼の面影に浸潤す姉が異国に旅立ち、姉弟が離れ離れとなって過ごす、初めての夏。
スグリは仰向けで寝転がり、キタカミの地に息づく虫ポケモンたちのざわめきを聞いていた。自宅の縁側はひんやりとしていて、触れた素肌は心地良い。窓に重なる簾が日除けとなって強い日差しを遮っているのだ。
簾の傍には風鈴が下がっている。風鈴の外身は、雪のように真っ白のまろい陶器。表面は、紫色の花を咲かせた植物で彩られている。時折、微かに風が吹く。風鈴は、ゆらゆらと短冊を棚引かせながら、慎ましくも涼やかな音を奏で続けている。
じわりとかいた汗は滴ることなく、スグリの体から離れては纏わりつくことを繰り返す。ぼんやりと初夏の爽やかな熱っぽさに浮かされていれば、細やかな音色と共に、坂下の田畑から湿った気配が漂ってきた。
4780スグリは仰向けで寝転がり、キタカミの地に息づく虫ポケモンたちのざわめきを聞いていた。自宅の縁側はひんやりとしていて、触れた素肌は心地良い。窓に重なる簾が日除けとなって強い日差しを遮っているのだ。
簾の傍には風鈴が下がっている。風鈴の外身は、雪のように真っ白のまろい陶器。表面は、紫色の花を咲かせた植物で彩られている。時折、微かに風が吹く。風鈴は、ゆらゆらと短冊を棚引かせながら、慎ましくも涼やかな音を奏で続けている。
じわりとかいた汗は滴ることなく、スグリの体から離れては纏わりつくことを繰り返す。ぼんやりと初夏の爽やかな熱っぽさに浮かされていれば、細やかな音色と共に、坂下の田畑から湿った気配が漂ってきた。
merutaroooo
DONEカキスグWEBオンリー掲載作品⑤kawaiiの教室エントランスロビーの空は灰色の雲が綿埃のように溜まり、海と空の境をくっきりと分けていた。陽光は少なく、時折上空では轟々と音を立て、突風が吹き荒れている。地下鉄の出入口と学園を繋ぐ通路に打ち寄せるのは、青黒く波高の高い波ばかりだ。荒波は青い防波壁にぶつかっては砕け散ることを繰り返す。一歩外に出れば、偉大な自然の動静がうねりを上げて、若い体躯を厳寒の奥底へと誘っていた。通学を余儀なくされる生徒たちは、制服の上に厚手の防寒着を羽織って我が身を守る。学内に至れば、皆がほっと息を付き、各々、それらを外す姿が日常になりつつあった。
定期考査明け。この学園内では数日間の部活動停止期間が設けられていた。僅かな日数だが、勉学に精を出した学生たちを労う為だという。
12950定期考査明け。この学園内では数日間の部活動停止期間が設けられていた。僅かな日数だが、勉学に精を出した学生たちを労う為だという。
merutaroooo
DONEカキスグWEBオンリー掲載作品④優しさと真実の色
番外編後に、おさなご好き疑惑をかけられるkk先輩と思春期のsgrくんのお話。一応、深海の~の時空で書いておりますが、前回の作品を読まなくても単話として読める仕様となっております。
優しさと真実の色「カキツバタってさ、その、元々……自分より小さい子が好きなんだべか? 」
「…………はい?」
カキツバタは思わず、マメパトが豆鉄砲でも食らったような顔になる。
それもそのはずだ。この場所はリーグ部の部室。会議用スペースとして設けられた長机。いつも通り机と椅子に絶大な信頼を置き、ただのんびりと過ごしていただけなのだ。
人口の空が橙に染まる頃、リーグ部の部室は授業を終えた生徒たちで溢れかえっていた。
部屋の中央から、僅かに左角に寄せて置かれた長机。会議用に設けられたその内の一席に腰を落ち着け、カキツバタは学生たちの喧騒に耳を傾けている。
入り口の側で、寄り合っていた一年生たちが、ブルレク目的で人員を募っているらしい。入ってくる人間を威勢よく口説いている。背後にいる生徒は、別の生徒に基礎ポイントの手解きをしているようだった。砕けた言葉から、それらは後輩に対し、向けられているらしいことを悟る。
8304「…………はい?」
カキツバタは思わず、マメパトが豆鉄砲でも食らったような顔になる。
それもそのはずだ。この場所はリーグ部の部室。会議用スペースとして設けられた長机。いつも通り机と椅子に絶大な信頼を置き、ただのんびりと過ごしていただけなのだ。
人口の空が橙に染まる頃、リーグ部の部室は授業を終えた生徒たちで溢れかえっていた。
部屋の中央から、僅かに左角に寄せて置かれた長机。会議用に設けられたその内の一席に腰を落ち着け、カキツバタは学生たちの喧騒に耳を傾けている。
入り口の側で、寄り合っていた一年生たちが、ブルレク目的で人員を募っているらしい。入ってくる人間を威勢よく口説いている。背後にいる生徒は、別の生徒に基礎ポイントの手解きをしているようだった。砕けた言葉から、それらは後輩に対し、向けられているらしいことを悟る。
merutaroooo
DONEカキスグWEBオンリー掲載作品③「深海で星を抱く」の時空。nrnとkktbtの会話。
弊社のkk先輩はノンデリ気味。
とある日の彼と彼女の会話「なぜ、ネリネなのですか」
雪風の舞うバトルコートの片隅で、ネリネはカキツバタに問いかけた。
二人は既に試合を終えていて、コートを囲ったギャラリーたちは、今や散り散りになっていた。
数日前の放課後。リーグ部の部室で、カキツバタはネリネに対しバトルの相手をして欲しい、と願い出ていた。他の部員とやりとりを終えた彼女を呼び止め、机に全信頼を置いたポーズで見つめる。到底、人にものを頼む態度とは言えない。
ネリネはカキツバタのだらけた姿を一瞥すると、「今日は予定があるので……」と一度は断ったが、暫く黙り込んだのち、別日を指定した。
ネリネの提案に、二つ返事で了承したカキツバタは、部室にも関わらずそのままの体勢で堂々と寝入っていった。
2698雪風の舞うバトルコートの片隅で、ネリネはカキツバタに問いかけた。
二人は既に試合を終えていて、コートを囲ったギャラリーたちは、今や散り散りになっていた。
数日前の放課後。リーグ部の部室で、カキツバタはネリネに対しバトルの相手をして欲しい、と願い出ていた。他の部員とやりとりを終えた彼女を呼び止め、机に全信頼を置いたポーズで見つめる。到底、人にものを頼む態度とは言えない。
ネリネはカキツバタのだらけた姿を一瞥すると、「今日は予定があるので……」と一度は断ったが、暫く黙り込んだのち、別日を指定した。
ネリネの提案に、二つ返事で了承したカキツバタは、部室にも関わらずそのままの体勢で堂々と寝入っていった。
defi
PAST過去のカキスグ漫画ログです。会話内容や設定や匂わせ等がえっちなものが多いのでR15程度かもしれません。
全部漫画の画像なのでページの境目と話の区切れがかなり分かりにくいです。すみません。
大体1〜2ページで一話終わってます。 42
risa50882145651
PASTkksgのwebオンリーで期日終了後に謎に遅刻アップした(今は一応非公開)、8p折本の中身の再掲です。
※付き合っている番外編後カキスグです
(考えてみると付き合ってる設定のカキスグ書いたの初めてかも)
縦書き印刷用に書いたので、文字が詰まっていてすみません。
※言わずもがなですが、他のも含め全て公式や各権利者等とは一切関係ない妄想です。
仲間の証「……えっ⁈ カキツバタ、なに俺のヘアバンドさ勝手にしてんだべ‼︎」
入浴を終えたパジャマ姿のスグリが自室に戻って見たものは、先に風呂から上がった、同じくパジャマ姿のカキツバタが、黄色いヘアバンドで髪を上げている姿だった。
「いやぁ、元チャンピオン様のトレードマーク、一回オイラも使ってみたかったんだよねぃ」
「だからって、無断で……」
「だってぃ、元チャンピオン様に貸してっつったって、どうせ嫌がるだろい⁈」
「まあ……そうだけど、そもそも人の嫌がること、……今更か、何度言っても嫌な呼び方してくるし……」
はぁ〜、と溜息を吐くスグリの横で、カキツバタが嬉しそうに手を叩いて笑う。
「……で、満足したなら返してくれる?」
1679入浴を終えたパジャマ姿のスグリが自室に戻って見たものは、先に風呂から上がった、同じくパジャマ姿のカキツバタが、黄色いヘアバンドで髪を上げている姿だった。
「いやぁ、元チャンピオン様のトレードマーク、一回オイラも使ってみたかったんだよねぃ」
「だからって、無断で……」
「だってぃ、元チャンピオン様に貸してっつったって、どうせ嫌がるだろい⁈」
「まあ……そうだけど、そもそも人の嫌がること、……今更か、何度言っても嫌な呼び方してくるし……」
はぁ〜、と溜息を吐くスグリの横で、カキツバタが嬉しそうに手を叩いて笑う。
「……で、満足したなら返してくれる?」
久音だよ
DOODLEキスの日カキスグちゃん。その後は
①モブ部員がねーちゃんに報告&ツが締められる
②kktbtとキスしちまった…///となる乙女ス(していない)
③リーグ部でファーストキッスの味の話になったときに「マシュマロの味だべ」っていうスの発言からkktbtとの交際バレ
④マシュマロでした~!!というツバタに不満たらたらで胸倉掴んで引き寄せて「足りねえ」とキッスかますスグリ様
どのルートも美味しいね!
elpk_kksg
DONEキスの日とラブレターの日のカキスグです竜の便り「ほい、スグリ」
休み時間の廊下のど真ん中。わざわざ一年のクラスの前までやってきたカキツバタから手渡されたのは、おそらくノートのページを千切った四つ折りの白い紙だった。
きょとんと首を傾げ、スグリはカキツバタをじっと見る。金の瞳が楽し気に揺れていた。
「何、これ」
「オイラからのラブレターだぜぃ♡」
「は!? ら、らぶ……っ!?!?」
ただの紙だったそれが急に重たくなったような気がして、スグリはぐっと手に力を込める。
「反応良すぎだろ。かわいいやつー。お子ちゃまにゃ、ちょーっと刺激が強すぎたかー?」
「わぎゃっ!?」
くつくつと笑うカキツバタにくしゃりとかき混ぜられ、束ねた髪がぱらりと解けた。視界が髪で遮られるのを掻き分けていると、カキツバタが軽く肩を抱き寄せてくる。
4132休み時間の廊下のど真ん中。わざわざ一年のクラスの前までやってきたカキツバタから手渡されたのは、おそらくノートのページを千切った四つ折りの白い紙だった。
きょとんと首を傾げ、スグリはカキツバタをじっと見る。金の瞳が楽し気に揺れていた。
「何、これ」
「オイラからのラブレターだぜぃ♡」
「は!? ら、らぶ……っ!?!?」
ただの紙だったそれが急に重たくなったような気がして、スグリはぐっと手に力を込める。
「反応良すぎだろ。かわいいやつー。お子ちゃまにゃ、ちょーっと刺激が強すぎたかー?」
「わぎゃっ!?」
くつくつと笑うカキツバタにくしゃりとかき混ぜられ、束ねた髪がぱらりと解けた。視界が髪で遮られるのを掻き分けていると、カキツバタが軽く肩を抱き寄せてくる。
久音だよ
DONEわちゃわちゃリーグ部カキスグ風味。たぶん番外編後。S0のうえに性格補正により鈍足仕様(ツバッさんと交換するジュラを参考にした)
いい感じにネリネさんが描けてわーい!褐色肌はトーン処理が難しい! 2