逢河 奏
DOODLE23巻あかじゃ2日目が凄かったので書いた。愛のような甘さ(Δジョンドラ) 憤懣やるかたない様子でドラルクさまが隊室に戻って来た。威圧するような鋭い足音に、ふんふんと荒い鼻息。普段の高貴さは迷子のようだ。
「誰か地獄のようなコーヒーを淹れてくれたまえ!」
投げやりな、おおよそ人に物を頼む言い方ではなかったが、そんな傍若無人な要望にも、はいはい、と涼しい顔で応じるのは希美さん。流石、慣れたものだ。
ドラルクさまはカッカッカッ、と無闇に靴を鳴らして自席に辿り着くと、ひっくり返りそうな勢いで乱暴に着席した。普段なら絶対やらないのに、ノースディンが絡むといつもこうだ。こないだも怒りに任せて椅子ごと倒れ、痛みと羞恥に悶えたばかりだというのに、懲りない人。でもそんなところも愛おしい。
606「誰か地獄のようなコーヒーを淹れてくれたまえ!」
投げやりな、おおよそ人に物を頼む言い方ではなかったが、そんな傍若無人な要望にも、はいはい、と涼しい顔で応じるのは希美さん。流石、慣れたものだ。
ドラルクさまはカッカッカッ、と無闇に靴を鳴らして自席に辿り着くと、ひっくり返りそうな勢いで乱暴に着席した。普段なら絶対やらないのに、ノースディンが絡むといつもこうだ。こないだも怒りに任せて椅子ごと倒れ、痛みと羞恥に悶えたばかりだというのに、懲りない人。でもそんなところも愛おしい。
15saihasaikou
DONEΔジョンドラ15←モブ(都合のいい能力者の語り手モブ注意)スケッチブックに描かれたドに惚れたモブがドファンクラブの人たちから情報収集をしようとする話
ファンクラブの人たちはフォロワ~さんたちから案をお借りして書かせていただきました。気分はフォロワ~二次創作です(不快なところがあったら教えてください…)
「ドラルクくんはジョンさまの主食」を読んでいないと意味不明な箇所が一部あります 13543
逢河 奏
MOURNINGジョンドラに惚れちゃったロナルド君の話。ドラロナ、ジョンロナになるんだろうけど続かない。ジョンドラに惚れちゃったロナルド君の話 最近気付いたことがある。ジョンとドラルクに対して、他の人とは違う感情を抱いてしまうことだ。ジョンはあの可愛さだからドキドキしてしまうのは皆そうだろうと思う。けれどドラルクにまで似たような感覚があるのだ。ちょっとした優しさや気遣いを感じた時、ドキリと心が弾む。
恋、してるんだ、とようやく観念した頃、俺はジョンとドラルクがキスしているのを見てしまった。おやすみのキスとかじゃなくて、大人のキスだった。すぐに隠れて逃げてしまったけど、見間違いなんかじゃない。
ふたりは付き合ってるんだろうか、という疑問はやや検討違いな気もするが、どうしてもその考えは過る。ジョンとドラルクは使い魔と主人の関係であることは大前提であるが、傍目から見た時、ふたりの関係性は様々なものに例えられる。親子のようだったり、夫婦のような、恋人のような甘いものだったり。
2446恋、してるんだ、とようやく観念した頃、俺はジョンとドラルクがキスしているのを見てしまった。おやすみのキスとかじゃなくて、大人のキスだった。すぐに隠れて逃げてしまったけど、見間違いなんかじゃない。
ふたりは付き合ってるんだろうか、という疑問はやや検討違いな気もするが、どうしてもその考えは過る。ジョンとドラルクは使い魔と主人の関係であることは大前提であるが、傍目から見た時、ふたりの関係性は様々なものに例えられる。親子のようだったり、夫婦のような、恋人のような甘いものだったり。
逢河 奏
DONE歌うジョンが好き過ぎたので書きました。ジョンドラベースで、気持ちジョンロナが香る感じのにっぴき小話です。ジョンのうた ドラルクさまは歌がとてもお好きだ。
でも音痴である。
良くいろんな歌を歌っては、酷く音程を外していた。それでもドラルクさまは歌が好きだし、音程が外れてようがお構いなしで気持ちよく歌う。
そしてたまに即興で歌を作る。作詞作曲ドラルクさまの歌だ。あの音程で作曲、と呼ぶと色々苦言を呈したくなるかもしれないが、ドラルクさまが旋律の元を作ってるのだから、作曲と呼ぶ他ない。
そうしてぽんぽんと気軽に生まれた曲は、大抵ヌンのことを歌っていた。今日はいい天気だねジョン、と語り掛けるような歌詞だったり、雨の日は憂鬱でもジョンがいるから大丈夫、と自慢するような歌詞だったり。本当に多種多様、たくさんのヌンのテーマ曲が作られていく。
1838でも音痴である。
良くいろんな歌を歌っては、酷く音程を外していた。それでもドラルクさまは歌が好きだし、音程が外れてようがお構いなしで気持ちよく歌う。
そしてたまに即興で歌を作る。作詞作曲ドラルクさまの歌だ。あの音程で作曲、と呼ぶと色々苦言を呈したくなるかもしれないが、ドラルクさまが旋律の元を作ってるのだから、作曲と呼ぶ他ない。
そうしてぽんぽんと気軽に生まれた曲は、大抵ヌンのことを歌っていた。今日はいい天気だねジョン、と語り掛けるような歌詞だったり、雨の日は憂鬱でもジョンがいるから大丈夫、と自慢するような歌詞だったり。本当に多種多様、たくさんのヌンのテーマ曲が作られていく。
逢河 奏
MAIKING「ジョンドラです。ちゅーしたいヌって耳打ちしたら、いいよ、って耳打ちで返してくれて、台所でしゃがんでこっそりちゅーしてて欲しい。リビングからはテレビの音とかロナルド君の笑い声がする陰でちゅーするジョンドラ。ロナルド君には刺激が強すぎるからないしょヌ。」というツイートを小説にするヌ。 1550
逢河 奏
DONEあなたは6RTされたら「お前は俺にとって光だ」の台詞を使って逢河のジョンドラを描(書)きましょう。shindanmaker.com/528698
あなたは5RTされたら「俺がぼーっとしちゃうのは、あなたのせいだからねっ」の台詞を使って逢河のジョンドラを描(書)きましょう。
shindanmaker.com/580294
という結果が出たので書きました。
お城引きこもり時代のジョンドラ。
【ジョンドラ】貴方に捧ぐ台詞 映画を観ていた。
ジョンリクエストの、所謂ロードムービーというやつだ。旅の道中、様々な出会いと別れが繰り広げられる。ジョンがおすすめするだけあって、面白い映画だった。アクションも、脚本も、キャストやカメラアングル、映像編集にCG技術と、文句の付け所がない。
なのに私は眠気に襲われ、うっかりほんの少しだけうたた寝をしてしまったら、もう話について行けなくなった。何か感動的な出来事が起きたようなのだが、肝心なところを見逃したせいで、どうにも感情移入出来ず、ただ淡々と流れていく景色を眺めるだけとなる。
いや、そもそもだ。この少年は何を経て、何を知り、どこへ向かうのか。その不安も期待もいまいち理解出来ず、最初から大して集中出来ていなかったのだと思う。
1638ジョンリクエストの、所謂ロードムービーというやつだ。旅の道中、様々な出会いと別れが繰り広げられる。ジョンがおすすめするだけあって、面白い映画だった。アクションも、脚本も、キャストやカメラアングル、映像編集にCG技術と、文句の付け所がない。
なのに私は眠気に襲われ、うっかりほんの少しだけうたた寝をしてしまったら、もう話について行けなくなった。何か感動的な出来事が起きたようなのだが、肝心なところを見逃したせいで、どうにも感情移入出来ず、ただ淡々と流れていく景色を眺めるだけとなる。
いや、そもそもだ。この少年は何を経て、何を知り、どこへ向かうのか。その不安も期待もいまいち理解出来ず、最初から大して集中出来ていなかったのだと思う。
逢河 奏
MAIKINGセンシティブジョンドラを見たら、センシティブジョンドラが書きたくなって。これは、センシティブ……? 着地点はどこだろか。何となくだけど、お城時代のジョンドラな気がします。 2053逢河 奏
PASTアイコンジョンドラなのにジョンドラないのは寂しいので、過去作もあげてみる。○に出会ったばかりの頃のドがパペットを使って○を元気づけようとする話。ジョンドラというより主従、と思って書いてたけど最終的にジョンドラになった。
【吸死】はじめてのおともだち。【ジョンドラ】 ちいさなちいさなアルマジロ。テニスボールみたいなまあるい子。ひとりぼっちのはかない子。
私のとっときのたからもの。
ある日私の手のひらに転がり込んできたその子は、最近よく泣いていた。傷の痛みは癒えてきたし、日に日に目は開き、私の言葉への理解もしっかりしてきていたが、ニューニューと悲しげに独り泣いていることが増えた。
お父様に相談してみれば、親と離れて心細いのではないか、と。御祖父様に相談してみれば、ともだちがいなくて寂しいのかもしれないね、と。
私は暫し考えた。
それから屋敷中の余り布を掻き集め、針と糸を手にすると、小さなアルマジロのパペットを作った。出来がいいとは言えないが、指を入れて動かせるし、大切なあの子に似せて作れたと思う。
2653私のとっときのたからもの。
ある日私の手のひらに転がり込んできたその子は、最近よく泣いていた。傷の痛みは癒えてきたし、日に日に目は開き、私の言葉への理解もしっかりしてきていたが、ニューニューと悲しげに独り泣いていることが増えた。
お父様に相談してみれば、親と離れて心細いのではないか、と。御祖父様に相談してみれば、ともだちがいなくて寂しいのかもしれないね、と。
私は暫し考えた。
それから屋敷中の余り布を掻き集め、針と糸を手にすると、小さなアルマジロのパペットを作った。出来がいいとは言えないが、指を入れて動かせるし、大切なあの子に似せて作れたと思う。
srirnss
DONE世界一dr II主従つよつよのロド(付き合ってない)
マニキュアの短いお話
君を彩る 机の上に並べたのは色とりどりの――ではなく赤ばかりのマニキュアたち。
勿論色味は全部違う。手に入れた経緯も全部違う。
自分で買ったもは百均プチプラ高級ブランド分け隔てなく、これはジョンが選んだもの、お父様からのプレゼントにお母様とのお揃い、あぁこれはシーニャさんから戴いたやつだな、これは畏怖民からのプレゼント、それからそれから――。
説明しながら一つずつかざして見せるも、目の前の男は眉を顰めて明るいか黒っぽいいかくらいしかわからねぇとぼやくばかり。
全く君が最近爪塗ってないのは何故だなどとソワソワしたことを言うから付き合ってやってるというのに協力しがいのないやつだな。
最近塗ってないのはどっかのゴリラがすぐ殺しにかかるわご飯はねだるわで暇がないからだよと教えてやれば、邪魔しないし殺さないからなどと殊勝なことを言って塗るのを強いてきたのは向こうである。断じて私が勝手にオシャレ☆ドラドラちゃんのネイルショーを開催して若造を巻き込んでいるわけではない。まぁそんなに言うなら君が色を選べとこうして並べ始めたのは私だが。
2190勿論色味は全部違う。手に入れた経緯も全部違う。
自分で買ったもは百均プチプラ高級ブランド分け隔てなく、これはジョンが選んだもの、お父様からのプレゼントにお母様とのお揃い、あぁこれはシーニャさんから戴いたやつだな、これは畏怖民からのプレゼント、それからそれから――。
説明しながら一つずつかざして見せるも、目の前の男は眉を顰めて明るいか黒っぽいいかくらいしかわからねぇとぼやくばかり。
全く君が最近爪塗ってないのは何故だなどとソワソワしたことを言うから付き合ってやってるというのに協力しがいのないやつだな。
最近塗ってないのはどっかのゴリラがすぐ殺しにかかるわご飯はねだるわで暇がないからだよと教えてやれば、邪魔しないし殺さないからなどと殊勝なことを言って塗るのを強いてきたのは向こうである。断じて私が勝手にオシャレ☆ドラドラちゃんのネイルショーを開催して若造を巻き込んでいるわけではない。まぁそんなに言うなら君が色を選べとこうして並べ始めたのは私だが。
15saihasaikou
DONEジョンドラ🐚🐙なんちゃってファンタジー世界
人間として生まれた〇×魔女ド♂
⚠️ドが陽の光を浴びても生きてる いろいろ都合いい えちが無い
青年の願いを叶える対価として魔女は永遠を求めた ――声をだしてはいけないよ。これからずっとなにがあっても声をだしてはいけない。もし声をだしてしまったら、人魚姫みたいに、魔女に声を奪われてしまうからね!
とある国の少年はそう言い聞かされて育ちました。やわらかい茶髪にやさしげな細目をもつその少年は、不幸なことに幼いころ家族と離れ離れになり、血のつながらない人々によって育てられていました。
魔女についての真偽は不明でしたが……、少年のまわりにいるのはあまり優しい人々ではなく、少年は生き残るために、彼らの言うことを聞く必要があると判断していました。そのため長いこと声を出さずに生きていました。
だから有事にあっても声を出すことができませんでした。それは少年が大人たちに連れられて、生まれて初めて船へ乗ったときのことでした。天気が急に悪くなったかと思うと、波がおおきくなって、船を呑み込もうとしはじめたのです。大人たちは我先にと緊急避難用の転移魔法陣のところへ走り出しました。少年も後に続こうとしました――が、横転しかけていた船へ入り込んでいた海水に足をとられて、転んでしまったのでした。
7307とある国の少年はそう言い聞かされて育ちました。やわらかい茶髪にやさしげな細目をもつその少年は、不幸なことに幼いころ家族と離れ離れになり、血のつながらない人々によって育てられていました。
魔女についての真偽は不明でしたが……、少年のまわりにいるのはあまり優しい人々ではなく、少年は生き残るために、彼らの言うことを聞く必要があると判断していました。そのため長いこと声を出さずに生きていました。
だから有事にあっても声を出すことができませんでした。それは少年が大人たちに連れられて、生まれて初めて船へ乗ったときのことでした。天気が急に悪くなったかと思うと、波がおおきくなって、船を呑み込もうとしはじめたのです。大人たちは我先にと緊急避難用の転移魔法陣のところへ走り出しました。少年も後に続こうとしました――が、横転しかけていた船へ入り込んでいた海水に足をとられて、転んでしまったのでした。
15saihasaikou
DONEジョンドラ15がイチャつくのをロが遠目に見る話です途中でジョンは「生まれ変わっても見つけ出すヌ」的なことを言っています
ごっこ遊びを膝に受けて原稿ができないロナルド先生 その日ロナルドはロナ戦の締め切り間近だった。まだ天ぷらになる危険はないが、そろそろ本腰をいれて原稿を進めなければならない頃だ。事務所の扉に本日は休みであるというお知らせを貼り、原稿するときの服装になって、ロナルドはパソコンとにらみ合っていた。
「おい若造」
そこに声をかけられたが、ロナルドはパソコンから顔をあげなかった。
「なんだよクソ砂」
「今日はジョンとイチャつくだけの日にしたから。邪魔するなよ」
「するか、オメーこそ邪魔すんな、よ……」
ロナルドはふとその声に違和感を覚えて顔をあげた。なんだかいつもよりも高い声のような気がしたのだ。
そして目線を向けたそこには、十代半ばほどまで若返ったドラルクがいた。いつもより背が低く、頬がふっくらとし、目の下の隈や眉間の皺もない。首元には赤いリボンがひとつだけかけられている。腕にはいつものようにジョンが抱えられていた。
3607「おい若造」
そこに声をかけられたが、ロナルドはパソコンから顔をあげなかった。
「なんだよクソ砂」
「今日はジョンとイチャつくだけの日にしたから。邪魔するなよ」
「するか、オメーこそ邪魔すんな、よ……」
ロナルドはふとその声に違和感を覚えて顔をあげた。なんだかいつもよりも高い声のような気がしたのだ。
そして目線を向けたそこには、十代半ばほどまで若返ったドラルクがいた。いつもより背が低く、頬がふっくらとし、目の下の隈や眉間の皺もない。首元には赤いリボンがひとつだけかけられている。腕にはいつものようにジョンが抱えられていた。
15saihasaikou
DONE海のいきものとして転生したドラルクがジョンを探し求める話です※この海はファンタジーですので現実とは異なる現象が起こります
海の魔女は丸いものが足りない あるところに、人魚たちのつくった楽園がありました。それはそれは美しい海底の王国で、色とりどりの珊瑚に囲まれて、人魚たちが鮮やかな尾びれを優雅に揺らしながら泳ぎ、暮らしていました。
その王国の魔女の一族にドラルクという名前の男人魚がおりました(魔女とは悪魔を信奉する者たちのことでしたので男でも魔女と呼ばれていました)。上半身は人の体で、下半身は魚の人魚であり、尾びれは幻想的なほどに美しい、きらめく紫色をしていました。そしてドラルクの歌声はどの人魚よりも美しく、楽園にふさわしい、悪魔ならぬ天使の調べと褒めたたえられていました。ドラルクは両親を筆頭とする一族から非常に愛されて、何不自由なく暮らしていました。
1987その王国の魔女の一族にドラルクという名前の男人魚がおりました(魔女とは悪魔を信奉する者たちのことでしたので男でも魔女と呼ばれていました)。上半身は人の体で、下半身は魚の人魚であり、尾びれは幻想的なほどに美しい、きらめく紫色をしていました。そしてドラルクの歌声はどの人魚よりも美しく、楽園にふさわしい、悪魔ならぬ天使の調べと褒めたたえられていました。ドラルクは両親を筆頭とする一族から非常に愛されて、何不自由なく暮らしていました。