芦緖(あしお)
DONEハロウィン小話(ハンボブ)さわマル展示の馴れ初めが気に入ったので、その時間軸でのハロウィン話。ノリノリのハングマンに翻弄されるボブ。
まさかチェスの勝敗でハングマンと付き合うことになるとは考えてなかったボブは、自分の迂闊な発言に頭を悩ませていた。
本来であれば今の関係を崩す気などなかったのに、急かされてつい言った言葉が「付き合って欲しい」とは墓穴を掘るにも程がある。しかも予想に反してハングマンは受け入れ、さらにキスまでしてきた。ここまででボブの頭の中はいっぱいいっぱいだった。
ハングマン相手にどう接していいのか分からずここ数日は徹底的に接触を避けていた。訓練がある時も終われば速攻で部屋に戻っているので、他の仲間からも訝しげな目で見られている。
そこまでしていたのに、なんと今日はハロウィン。基地が開放され、訪れた子ども達に菓子を渡すのは憧れの対象であるパイロット達の役目だ。つまり、ハングマンとの接触は避けられない。
1273本来であれば今の関係を崩す気などなかったのに、急かされてつい言った言葉が「付き合って欲しい」とは墓穴を掘るにも程がある。しかも予想に反してハングマンは受け入れ、さらにキスまでしてきた。ここまででボブの頭の中はいっぱいいっぱいだった。
ハングマン相手にどう接していいのか分からずここ数日は徹底的に接触を避けていた。訓練がある時も終われば速攻で部屋に戻っているので、他の仲間からも訝しげな目で見られている。
そこまでしていたのに、なんと今日はハロウィン。基地が開放され、訪れた子ども達に菓子を渡すのは憧れの対象であるパイロット達の役目だ。つまり、ハングマンとの接触は避けられない。
芦緖(あしお)
REHABILIさわマル4の展示小説(ハンボブ)です。お付き合いする前なのでハン+ボブって感じですが、初々しい二人が書けたかなと思っています。 訓練がお休みになったある日の出来事です。
いつだってお前には敵わない ハングマンは自分が頭が悪いと思ったことはない。むしろ優秀だ。それは決して自称ではなく、自分の立場が、残した成績が語っている。
自分の前に座っている男も馬鹿ではないだろう。ハングマンと同じくトップガンを卒業し、面倒なWSOをしている。それなのに食べ物はこぼすし、変なところで躓くし、忘れ物もよくする。時々本当に優秀なんだろうかと疑わしくなる。
「あ、チェック」
「はぁ?」
ほんの少し、違うことを考えていたらチェスの盤面が怪しいことになっていた。だいぶボブが優勢になっている。
「この野郎……」
「君は調子がいいとすぐ油断するよね」
「はっ、まだまだこんなのはひっくり返せる」
「そうかな」
いつもは控えめなくせに、カードゲームやボードゲームの時はやたらと強いので表情も言葉も強気だ。
2592自分の前に座っている男も馬鹿ではないだろう。ハングマンと同じくトップガンを卒業し、面倒なWSOをしている。それなのに食べ物はこぼすし、変なところで躓くし、忘れ物もよくする。時々本当に優秀なんだろうかと疑わしくなる。
「あ、チェック」
「はぁ?」
ほんの少し、違うことを考えていたらチェスの盤面が怪しいことになっていた。だいぶボブが優勢になっている。
「この野郎……」
「君は調子がいいとすぐ油断するよね」
「はっ、まだまだこんなのはひっくり返せる」
「そうかな」
いつもは控えめなくせに、カードゲームやボードゲームの時はやたらと強いので表情も言葉も強気だ。
yukiamagurisuki
DOODLE⚠️ファンボがバーテンをするバーで出会ったリーマンングマンくんとボブ…みたいなAUのつもりが気づいたらわけわからん事になってたシリーズ⚠️全体的にボブ→ハン
⚠️ボブが宇宙人ぽい 21
Peridod_yellow
DONE《Just a ----》という題名でハンボブのSSを3つ書きました。コピー本を作るためにこしらえたのでどれも短めですが個人的にはかなりお気に入りです。そのうちしっかり書くのも楽しいかなって思ってます。まぁ緩くお楽しみください。よしなに。
🗝 Under18?+「ベイビーオンボード」の略称は?+優秀な彼が好きな曲は?(基本的に全て大文字) 6
芦緖(あしお)
DONEさわやかMDRマルシェ2_2305展示作品。あぶ空展示の続き。
「LOVELESS」という漫画のパロです。
生まれつき耳と尻尾が生えていて、性交渉を行うと耳と尻尾がなくなるという設定を使わせていただいてます。
今回はハングマン視点。本にするつもりでちょいちょい書いてます。
追記:時系列問題発生したので一部修正しました。
A Midsummer Night’s Dream 2 ハングマンは優秀だ。トップガンでの成績も1位であったし、そこに至るまでの学生生活でも学業・スポーツともに常にトップ。やんちゃな時期ももちろんあったが、ふざけているようでも成績を落とすことはなかった。
唯一、優秀さに加え恵まれた容姿のおかげでミミを落とすのが早かったせいか、アナポリスに入学する前の年まで遊び回らないようにサマー・キャンプに強制参加させられていた。しかし自分から相手を探すほど性的なことにハマっていたわけではないので、親の思惑とは反対にキャンプを満喫していた。夜中に出歩いて洞窟の中を探索してみたり、滝壺に飛び込んで遊んでみたり、星空が反射して見える湖を見つけたり……。最近は思い出すことも滅多にないがハングマンにとって良い記憶だった。
1425唯一、優秀さに加え恵まれた容姿のおかげでミミを落とすのが早かったせいか、アナポリスに入学する前の年まで遊び回らないようにサマー・キャンプに強制参加させられていた。しかし自分から相手を探すほど性的なことにハマっていたわけではないので、親の思惑とは反対にキャンプを満喫していた。夜中に出歩いて洞窟の中を探索してみたり、滝壺に飛び込んで遊んでみたり、星空が反射して見える湖を見つけたり……。最近は思い出すことも滅多にないがハングマンにとって良い記憶だった。
芦緖(あしお)
DONEいきなりあぶないスカイゾーン展示作品「LOVELESS」という漫画のパロです。
生まれつき耳と尻尾が生えていて、性交渉を行うと耳と尻尾がなくなるという設定を使わせていただいてます。
今後長編として書きたいので、書き出し程度ですがよかったらお読みください!
A Midsummer Night’s Dream まだ暑さの残る初夏の夜、テントを抜け出したボブは湖の畔に向かって駆け出した。
月の光を反射して輝く湖はとても美しかったが、ボブの目当てはこの景色ではない。ある人と待ち合わせをしているのだ。
「ロバート」
「ジェイク!」
後ろから声をかけられ振り返ると、待ち人が笑みを浮かべて立っていた。高校生だけどミミのない「大人」のジェイク。ボブが駆け寄ると、軽くミミに指を這わせて頭を撫でてくる。
「待ったか?」
「全然。……ちょっと、僕小さい子じゃないよ」
「まだ中学生だろ」
子ども扱いは不服だが頭を撫でる手は気持ち良くて、ボブは少し唇をとがらせた。
「……ねぇ、今日はどこ行くの?」
「去年のキャンプで見つけた穴場があるんだ。すっげぇきれいな洞窟。ロバートも気に入ると思うぜ」
1538月の光を反射して輝く湖はとても美しかったが、ボブの目当てはこの景色ではない。ある人と待ち合わせをしているのだ。
「ロバート」
「ジェイク!」
後ろから声をかけられ振り返ると、待ち人が笑みを浮かべて立っていた。高校生だけどミミのない「大人」のジェイク。ボブが駆け寄ると、軽くミミに指を這わせて頭を撫でてくる。
「待ったか?」
「全然。……ちょっと、僕小さい子じゃないよ」
「まだ中学生だろ」
子ども扱いは不服だが頭を撫でる手は気持ち良くて、ボブは少し唇をとがらせた。
「……ねぇ、今日はどこ行くの?」
「去年のキャンプで見つけた穴場があるんだ。すっげぇきれいな洞窟。ロバートも気に入ると思うぜ」
芦緖(あしお)
MAIKING死神ボブの話②少しずつハンとボブの絡みを増やしていきます!
誰も知らない、君を知らない 死神というのは本来好かれやすい。人間に溶け込み、強い印象を残さず、仕事が終われば記憶から消えていく。そのためには適度に好感を持たれる方が都合がいい。
神がそう造っているはずなのにあの『ハングマン』という男は何かとつけてボブに絡んできた。こういう人間がまれにいることはいるが、ハングマンはこれまでの人間の中でダントツでしつこかった。知り合いであるフェニックスと組んでいるせいもあるかもしれないが、一人の時も声をかけてくる。
「よぉ、ベイビー。一人で大丈夫か?」
「問題ないよ」
流せばそれで終わりだが、一日に何度もあると流石に面倒だ。
「機嫌悪いな。お子ちゃまは甘いもん不足か?」
「違う。原因は目の前にいるんだけど?」
1525神がそう造っているはずなのにあの『ハングマン』という男は何かとつけてボブに絡んできた。こういう人間がまれにいることはいるが、ハングマンはこれまでの人間の中でダントツでしつこかった。知り合いであるフェニックスと組んでいるせいもあるかもしれないが、一人の時も声をかけてくる。
「よぉ、ベイビー。一人で大丈夫か?」
「問題ないよ」
流せばそれで終わりだが、一日に何度もあると流石に面倒だ。
「機嫌悪いな。お子ちゃまは甘いもん不足か?」
「違う。原因は目の前にいるんだけど?」
芦緖(あしお)
MAIKINGだいぶ前にTwitterでした死神ボブの話。ボブはマーヴの魂回収を任されたエリート死神。ハンボブになる予定、だけど続くかも未定な感じ。
誰も知らない、君を知らない ピート・“マーヴェリック”ミッチェルという人間は光り輝いていた。輝いているといってもその光は人間に見えるわけではない。死神たちにだけ見える、いわば生命力のようなものだ。
よくあんな輝いている人間が死神のリストに載っているものだと、ボブはポップコーンを頬張りながら考えていた。
現に彼は何度も死神の手を逃れここまで生き抜いている。不死身、という言葉がぴったりの人間だが、自分の評価のためにも魂を回収しなければならない。出世には興味がないが、降格して仕事が辛くなるのは望むところではなかった。
マーヴェリックを眺めながらまたポップコーンを口に運ぶ。現世の食べ物は美味しい。天界では腹が空かないのでこうして食事を楽しむのは仕事の時だけの特権だ。死神という仕事の唯一の楽しみかもしれない。
910よくあんな輝いている人間が死神のリストに載っているものだと、ボブはポップコーンを頬張りながら考えていた。
現に彼は何度も死神の手を逃れここまで生き抜いている。不死身、という言葉がぴったりの人間だが、自分の評価のためにも魂を回収しなければならない。出世には興味がないが、降格して仕事が辛くなるのは望むところではなかった。
マーヴェリックを眺めながらまたポップコーンを口に運ぶ。現世の食べ物は美味しい。天界では腹が空かないのでこうして食事を楽しむのは仕事の時だけの特権だ。死神という仕事の唯一の楽しみかもしれない。
chakokuroaji
DONEイベント会場で見れないみたいなのでこちらにもあげます💦笑ってはいけないTGMです
オールキャラギャグ漫画です!
ルースターがはっちゃけてます!
うっすらハン→ボブ、ルス→ボブ描写があります!
よろしくお願い致します🙏✨ 9
芦緖(あしお)
DONE出遅れ過ぎたグレパ誕のハンボブ小話(付き合ってる)ハングマン自分の誕生日とかあんま気にしてなさそう。
実際は任務前だけど創作の世界では何でもありですよね!
救世主に祝福を ハングマンは自分のことに関して無頓着なことが多い。周りからどう思われても構わないというあの性格もそうだが、軍人としてのジェイク・「ハングマン」・セレシンという部分以外は基本的に自分に興味がないように思える。
ボブと付き合いだしてからは興味の対象に恋人枠ができたが、ボブのことは色々と聞いてくるのに自分のことに関してはほとんど語らない。語るほどの興味がないのだ。だからボブがハングマンの誕生日を知ったのは、本当に偶然だった。
「おや、ハングマンの誕生日明日なんだね」
任務の報告書をまとめていたマーヴェリックが広げていた書類を集めながら声を上げた。集められたメンバーのプロフィールにでも目が留まったのだろう。
1849ボブと付き合いだしてからは興味の対象に恋人枠ができたが、ボブのことは色々と聞いてくるのに自分のことに関してはほとんど語らない。語るほどの興味がないのだ。だからボブがハングマンの誕生日を知ったのは、本当に偶然だった。
「おや、ハングマンの誕生日明日なんだね」
任務の報告書をまとめていたマーヴェリックが広げていた書類を集めながら声を上げた。集められたメンバーのプロフィールにでも目が留まったのだろう。
芦緖(あしお)
DONE前回書いたハングマンとボブの話(マヴェ達帰還直後の話)の続き。今回はハン側の視点で。ハンボブの民ですが、まだまだそこに至るまでの道が長い。
※ポイピクの話をもとに書いた「それは雫のように」はオンイベなどで頒布してます!
それは雫のように ほっとした瞬間、ハングマンの視界がぐらついた。周囲の音が聞こえなくなって、代わりに自分の鼓動だけが耳に大きく響いて、今いるこの場が現実なのか分からなくなった。
本当に自分は二人を救えたのか? もう手遅れで、何もできず自分も撃墜されて死ぬ間際に都合のいい夢を見ているんじゃないか? そんな疑問がハングマンの思考を支配する。
そのうち歓喜に湧くデッキにいるのが耐えられなくなり、悟られないように人混みを抜けた。一人になると少し冷静になって、現実と悪夢の区別がつくようになってくる。それでも身体の震えが止まらなかった。
ハングマンにとってこんなことは初めてだった。危険な任務はこれまでもあったしパイロットとして命の危機に瀕したこともあった。きっと今までのハングマンであればこんな状態にはならなかっただろう。しかしマーヴェリックに教えられる中で知ってしまった。パイロットとしての生き様だけでなく、チームが、仲間がどういうものなのか。そしてそれを失う恐怖も。
1319本当に自分は二人を救えたのか? もう手遅れで、何もできず自分も撃墜されて死ぬ間際に都合のいい夢を見ているんじゃないか? そんな疑問がハングマンの思考を支配する。
そのうち歓喜に湧くデッキにいるのが耐えられなくなり、悟られないように人混みを抜けた。一人になると少し冷静になって、現実と悪夢の区別がつくようになってくる。それでも身体の震えが止まらなかった。
ハングマンにとってこんなことは初めてだった。危険な任務はこれまでもあったしパイロットとして命の危機に瀕したこともあった。きっと今までのハングマンであればこんな状態にはならなかっただろう。しかしマーヴェリックに教えられる中で知ってしまった。パイロットとしての生き様だけでなく、チームが、仲間がどういうものなのか。そしてそれを失う恐怖も。
芦緖(あしお)
DONEハン+ボブ小話。マーヴとルースターの帰還後の話。二人が恋に落ちたきっかけみたいなイメージ。
マーヴェリックとルースターが乗ったF−14が着艦し大勢のクルーが歓喜に湧くなか、ボブはすっと物陰に消えて行くハングマンに気づいた。
先程までルースターと握手を交わし自分達とも帰還の喜びを分かち合っていたのに、周囲に何も言わず消えていく姿が妙に気になってその後を追いかけた。機材に囲まれて死角になっている場所にハングマンの後ろ姿を見つけて、ボブは声をかける。
「……よぉ、ベイビーじゃねぇか。救世主にまだ礼がしたりないのか?」
ハングマンはいつもの表情に、いつもの言い回しをしながらボブの方に振り返った。けれどボブは見逃さなかった。後ろに回された彼の手が小さく震えていたことを。
「おい、どうした? 俺が凄すぎて言葉もでな」
1276先程までルースターと握手を交わし自分達とも帰還の喜びを分かち合っていたのに、周囲に何も言わず消えていく姿が妙に気になってその後を追いかけた。機材に囲まれて死角になっている場所にハングマンの後ろ姿を見つけて、ボブは声をかける。
「……よぉ、ベイビーじゃねぇか。救世主にまだ礼がしたりないのか?」
ハングマンはいつもの表情に、いつもの言い回しをしながらボブの方に振り返った。けれどボブは見逃さなかった。後ろに回された彼の手が小さく震えていたことを。
「おい、どうした? 俺が凄すぎて言葉もでな」