misa10
PROGRESS多分ホワイトデーリンゼル ちょっと不敬な近衛リンク✕巫女服ゼルダラフに描くつもりだったのに近衛兵の服が難しすぎる…所々清書と下描きを混ぜながら描いてます
今回は水彩風に塗りたい
misa10
PROGRESSブレワイ8周年ラフです微妙に間に合わないかもしれない…
もう一度見たかった姫様の笑顔をウツシエに収めるリンクです。BGMは『愛をこめて花束を』
リンゼルはじめどの推しカプにも当てはまる大好きな曲です
misa10
DONE近衛兵リンク ブレワイDLCプレイ記念に描きました第1弾は見事に頓挫してますが第2弾はクリアしました!英傑たちの日記とムービーやっと見られて嬉しい。しかしこれを見るのに相当な試練が要るとは知りませんでした😂
また感想絵など描きたいです
misa10
PROGRESSブレワイDLC購入記念に近衛服リンクまずは近衛一式から!と勢い込んで取りに行きましたが、久々のプレイすぎてガーディアンにやられまくりました
全体的に高難度の戦闘イベントばかりで、こんな内容だったのか…と愕然としております
英傑たちの詩だけは何とかクリアしたい…(剣の試練は諦めた😂)
また感想など書きます
四 季
MAIKING感動的なストーリーで綴られるリンゼル二次創作ももちろん大好きですが、何も考えず頭空っぽにして読めるイチャラブリンゼル(男性向けR指定)が読みたい今日この頃です。マスワ、ざっくり読んだだけですが、情報過多なので尚更頭空っぽにしたいですね😅
※ブレワイED後設定で、続きはがっつりR指定になる予定
※姫のナレーション
※来月中には書き上げたいなァ……☘️ 1332
四 季
MAIKING書きかけのものばかり溜まっていきます……(ティアキンやっているのにブレワイ百年前の話を書いている)。家路 東の空から徐々に迫り来る夕闇の気配に、騎士は顔を上げ、東の空を仰ぎ見た。
そんな騎士の様子に、姫も立ち止まり、彼に倣って空を見上げる。空には数多の鳥たちが群れをなし、飛んでいくのが見えた。
「鳥たちが巣へ戻って行く……。
もう、そんな時間なのですね」
傾きかけた西陽に目を細めながら、姫が小さく呟いた。
ハイラルに暮らす鳥は、地方によって色も姿もさまざまだが、多くの鳥が夜になるとねぐらに戻り、ハイラルの空から姿を消す。夕暮れ時はムクドリ、夜になればフクロウの鳴き声もわずかに聞こえるが、鳥が帰る頃が夕暮れ時で、その頃になれば広場で遊んでいる子どもたちも家に帰り、大人たちもめいめいが帰途に着く。鳥が空から姿を消し始める頃、それがハイラルの夜の始まりの目安だった。
5411そんな騎士の様子に、姫も立ち止まり、彼に倣って空を見上げる。空には数多の鳥たちが群れをなし、飛んでいくのが見えた。
「鳥たちが巣へ戻って行く……。
もう、そんな時間なのですね」
傾きかけた西陽に目を細めながら、姫が小さく呟いた。
ハイラルに暮らす鳥は、地方によって色も姿もさまざまだが、多くの鳥が夜になるとねぐらに戻り、ハイラルの空から姿を消す。夕暮れ時はムクドリ、夜になればフクロウの鳴き声もわずかに聞こえるが、鳥が帰る頃が夕暮れ時で、その頃になれば広場で遊んでいる子どもたちも家に帰り、大人たちもめいめいが帰途に着く。鳥が空から姿を消し始める頃、それがハイラルの夜の始まりの目安だった。
もけもけこけこ
MEMOコロナでぶっ倒れているときに浮かんだ妄想を忘れないように補完しておくものですただのクソガキなリンクしかいません
独自の設定があります
BotW、ハイラル城の図書室でのくだらない話、
ギャグではありますがリンクが助平なのでワンクッションです
それでもいい人向けです 7
四 季
DOODLEティアキン2周目をやっているんですけど、ブレワイのあの「リンクにとっての姫様ってどういう存在なんだろう?」「リンクはどこまで思い出しているんだろう?」「『覚えていますか?』に対して、リンクは何て答えたんだろう」みたいな関係も甘酸っぱくてたまらない……と思いながら書きました。one heart「私を、覚えていますか?」
貴方に問いかけた。問いかけずにはいられなかった。
貴方が生きていてくれて、私のことを知っていて、この世界を救ってくれて、私を助けに来てくれた、それだけで十分だった。そのはずだった。女神の心でそう思った。けれど、百年ぶりに思い出した少女の思いは迸り、その問いかけを口に出した。
貴方は黙って私を見つめていた。その様子は、何と答えようとしているのか考えあぐねているようでもあったし、回生の眠りから目覚めて初めて出会う私の正体を、見定めようとしているようでもあった。
問いかけのかたちをしたことばは、けれども本当は答えを求めてはいなかった。ただ、ひたすらに、問いかけずにはいられなかった。
4529貴方に問いかけた。問いかけずにはいられなかった。
貴方が生きていてくれて、私のことを知っていて、この世界を救ってくれて、私を助けに来てくれた、それだけで十分だった。そのはずだった。女神の心でそう思った。けれど、百年ぶりに思い出した少女の思いは迸り、その問いかけを口に出した。
貴方は黙って私を見つめていた。その様子は、何と答えようとしているのか考えあぐねているようでもあったし、回生の眠りから目覚めて初めて出会う私の正体を、見定めようとしているようでもあった。
問いかけのかたちをしたことばは、けれども本当は答えを求めてはいなかった。ただ、ひたすらに、問いかけずにはいられなかった。
四 季
MAIKING気楽に読めるようなよくありがちな媚薬の話(もちろんR18)のつもりで書き始めた話。ティアキンクリア後設定なので大人プルアやワープマーカーが登場します☺️今年中には書き上げたい……。
媚薬の話「あ〜、極楽、極楽」
熱い湯に肩まで浸かるなりそう言った後、「いや、今時の若い娘はこんな言い方しないか……」と自分に突っ込んだのは、シーカー族の研究者・プルアだった。二十代の女性という見た目に反し、どこか老成したプルアの様子を、ゼルダは微笑んで見つめた。
アンチエイジングの効果で、プルアは見た目こそ二十代の女性の姿をしているが、実年齢は百歳をゆうに超えている。その実年齢は、ゼルダやプルアの妹のインパを除いては誰も知らず、ひみつの多いシーカー族の中においてすら最重要機密となっていた。
研究は楽しいが、肩凝りがひどいと嘆いていたプルアの、言葉通り「極楽」そうな表情を見て、一緒にお湯に浸かったゼルダも、嬉しそうに微笑んだ。
3705熱い湯に肩まで浸かるなりそう言った後、「いや、今時の若い娘はこんな言い方しないか……」と自分に突っ込んだのは、シーカー族の研究者・プルアだった。二十代の女性という見た目に反し、どこか老成したプルアの様子を、ゼルダは微笑んで見つめた。
アンチエイジングの効果で、プルアは見た目こそ二十代の女性の姿をしているが、実年齢は百歳をゆうに超えている。その実年齢は、ゼルダやプルアの妹のインパを除いては誰も知らず、ひみつの多いシーカー族の中においてすら最重要機密となっていた。
研究は楽しいが、肩凝りがひどいと嘆いていたプルアの、言葉通り「極楽」そうな表情を見て、一緒にお湯に浸かったゼルダも、嬉しそうに微笑んだ。
四 季
DONEリンクが姫様に自分の家を譲ったことに対する自分なりの考えを二次創作にしようという試み。(改題前:『ホームカミング』)帰郷「本当に、良いのですか?」
ゼルダの問いかけに、リンクははっきり頷き、「はい」と言葉少なに肯定の意を示した。
リンクのその、言葉少ないながらもゼルダの拒絶を認めない、よく言えば毅然とした、悪く言えば頑ななその態度が、百年と少し前の、まだゼルダの騎士だった頃の彼の姿を思い起こさせるので、ゼルダは小さくため息を吐いた。
ハイラルを救った姫巫女と勇者である二人がそうして真面目な表情で顔を突き合わせているのは、往時の面影もないほど崩れ、朽ち果ててしまったハイラルの城でも、王家ゆかりの地でもなく、ハイラルの東の果てのハイリア人の村・ハテノ村にある、ごくありふれた民家の中だった。
家の裏手にあるエボニ山の頂で、いつからか育った桜の樹の花の蕾がほころび始め、吹き下ろす風に混じる匂いや、ラネール山を白く染め上げる万年雪の積もり具合から春の兆しを感じたハテノ村の人びとが、芽吹の季節に向けて農作業を始める、ちょうどそんな頃のことだった。ゼルダの知らないうちに旅支度を整えたリンクが、突然、ゼルダにハテノ村の家を譲り、しばらく旅に出かける──そう告げたのは。
12481ゼルダの問いかけに、リンクははっきり頷き、「はい」と言葉少なに肯定の意を示した。
リンクのその、言葉少ないながらもゼルダの拒絶を認めない、よく言えば毅然とした、悪く言えば頑ななその態度が、百年と少し前の、まだゼルダの騎士だった頃の彼の姿を思い起こさせるので、ゼルダは小さくため息を吐いた。
ハイラルを救った姫巫女と勇者である二人がそうして真面目な表情で顔を突き合わせているのは、往時の面影もないほど崩れ、朽ち果ててしまったハイラルの城でも、王家ゆかりの地でもなく、ハイラルの東の果てのハイリア人の村・ハテノ村にある、ごくありふれた民家の中だった。
家の裏手にあるエボニ山の頂で、いつからか育った桜の樹の花の蕾がほころび始め、吹き下ろす風に混じる匂いや、ラネール山を白く染め上げる万年雪の積もり具合から春の兆しを感じたハテノ村の人びとが、芽吹の季節に向けて農作業を始める、ちょうどそんな頃のことだった。ゼルダの知らないうちに旅支度を整えたリンクが、突然、ゼルダにハテノ村の家を譲り、しばらく旅に出かける──そう告げたのは。
四 季
MAIKING書きかけ③。これも『旅路』シリーズ(どれだけ放置しているのか……)。ラブポンドです。ティアキンで姫が夕暮れ時? よく行っていた、という話を聞いて、夕暮れ時に何かイベントが起きるのかな……💓💓 と思っていました。……何も起きなかったですね。
ティアキンでワビスケとペディと娘さんが登場してくれたのは嬉しかったですけども☺️
旅路(ラブポンド) リンクがフィローネ地方、カール山の山頂にあるハート型の池──地図には載っていないが、通称を「ラブポンド」という──に行くと、そこには以前リンクがこのラブポンドで仲を取り持ったハイリア人男性のワビスケと、ゲルド族の女性のペディがいた。
運命の女性に出会えたら、自分が一番好きな花であるしのび草を渡したいと思っていたワビスケ。彼は、ここラブポンドで偶然出逢ったペディに一目惚れした。それを聞いたリンクが、たまたま持っていた(実はラブポンドの斜面を下りた所に生えている)しのび草をワビスケにあげたのはいいが、ワビスケはその花をペディに渡す勇気もないという。結局、ワビスケに代わって、リンクがしのび草をペディに手渡すことになった。
3972運命の女性に出会えたら、自分が一番好きな花であるしのび草を渡したいと思っていたワビスケ。彼は、ここラブポンドで偶然出逢ったペディに一目惚れした。それを聞いたリンクが、たまたま持っていた(実はラブポンドの斜面を下りた所に生えている)しのび草をワビスケにあげたのはいいが、ワビスケはその花をペディに渡す勇気もないという。結局、ワビスケに代わって、リンクがしのび草をペディに手渡すことになった。
四 季
MAIKINGブレワイ書きかけシリーズその②。『旅路』シリーズ、リバーサイド馬宿です。リンクさんは姫に食べさせるために色々な料理を作れるようになって欲しい。
そしてティアキンの肉丼は、リンクさんのためを想って姫が考案した料理なのではないかと思っています☺️
旅路(リバーサイド馬宿) リバーサイド馬宿は、本日も平和だった。
リバーサイド馬宿は、その名の通り、ハイリア川のすぐ側にある馬宿だ。そして、ハイリア川より西側は、北にハイラル城が聳えるハイラル平原にあたる。
そのため、例えばハイラルの東部にあるハテール地方を旅立った旅人が一山当てようとハイラル城を目指そうとした場合、必ず一度はリバーサイド馬宿に立ち寄ることになる。リバーサイド馬宿より先のハイラル平原には、人が宿泊できるような場所がないからだ。
そして、ハイラル城を目指した旅人のほとんどが、城下町周辺をうろつく数多のガーディアンに恐れをなし、城への立ち入りを諦め、再びリバーサイド馬宿に戻って来ることになる。リバーサイド馬宿は、そんな場所だった。
2717リバーサイド馬宿は、その名の通り、ハイリア川のすぐ側にある馬宿だ。そして、ハイリア川より西側は、北にハイラル城が聳えるハイラル平原にあたる。
そのため、例えばハイラルの東部にあるハテール地方を旅立った旅人が一山当てようとハイラル城を目指そうとした場合、必ず一度はリバーサイド馬宿に立ち寄ることになる。リバーサイド馬宿より先のハイラル平原には、人が宿泊できるような場所がないからだ。
そして、ハイラル城を目指した旅人のほとんどが、城下町周辺をうろつく数多のガーディアンに恐れをなし、城への立ち入りを諦め、再びリバーサイド馬宿に戻って来ることになる。リバーサイド馬宿は、そんな場所だった。
四 季
MAIKINGブレワイの話を書き終えていないのにティアキンが発売してしまって書きかけになってしまったものを少しずつ出していこうと思います(ティアキン何回かクリアしてブレワイに戻ったらまた続きを書くかも……)支部に掲載している『旅路』シリーズ、平原外れの馬宿の話。
旅路(平原外れの馬宿) 馬宿には色々な人が通る。
多くはハイリア人の旅人や行商人で、「馬宿」とはいうものの、馬を所有している人間がそれほど多くない今のハイラルにあっては、その大半の人びとの交通手段は徒歩であり、今の馬宿はどちらかといえば、そういった、徒歩で旅するハイリア人の宿屋としての役割が大きい。
馬を所有している人間が少なくなってしまったのは、ひとえに馬を捕まえるのが大変だからだ。百年前のハイラルであれば、マリッタ地方などにあった牧場で馬が育てられていたが、大厄災で主を失った馬たちはその後野に放たれ、彼らの子孫も多くが野生馬となってしまった。
馬の主人となるためには、警戒心の強い馬に近づき、彼らを宥めた上で馬宿に連れて来なければならない。馬宿の周辺に野生馬が多い──というより、野生馬の多い場所に馬宿が建てられているのは、そういった理由による。
2672多くはハイリア人の旅人や行商人で、「馬宿」とはいうものの、馬を所有している人間がそれほど多くない今のハイラルにあっては、その大半の人びとの交通手段は徒歩であり、今の馬宿はどちらかといえば、そういった、徒歩で旅するハイリア人の宿屋としての役割が大きい。
馬を所有している人間が少なくなってしまったのは、ひとえに馬を捕まえるのが大変だからだ。百年前のハイラルであれば、マリッタ地方などにあった牧場で馬が育てられていたが、大厄災で主を失った馬たちはその後野に放たれ、彼らの子孫も多くが野生馬となってしまった。
馬の主人となるためには、警戒心の強い馬に近づき、彼らを宥めた上で馬宿に連れて来なければならない。馬宿の周辺に野生馬が多い──というより、野生馬の多い場所に馬宿が建てられているのは、そういった理由による。
四 季
MAIKINGお盆休みにリンゼル二次創作をupする予定だったのですが、他人様のリンゼル二次創作小説読んだり、ティアキンで遊んだり、寝たり食べたりするのに忙しくってェ……🍀ブレワイ〜ティアキンに至るまでのハテノ村リンゼル(書きかけ)。
(仮)fu ru sa to「貴方の故郷は、どんな所ですか」
姫の問いかけに、騎士はいつだったか、バーチ平原で姫にカエルを勧められた時のように、驚きに目を丸くした。
【fu ru sa to】
春の気配を感じさせる風に、雪割草や福寿草が吹かれてそよいでいる。万年雪を戴くラネール山から村に時折吹き下ろす風にも、心なしか、ほのかに暖かな春の匂いが混じり始めた。
雪深いハイラルの東の果てにある村に訪れる短い春は、だからこそ萌え出る生命の、眩しいようなきらめきがそこかしこに満ち溢れていた。
清らかな雪解け水が流れる川に架かる橋の先の村外れにある一軒家では、家主である少女が窓を大きく開け放って、春の空気を胸いっぱいに吸い込んでいた。
「ああ、春ですね……!」
3827姫の問いかけに、騎士はいつだったか、バーチ平原で姫にカエルを勧められた時のように、驚きに目を丸くした。
【fu ru sa to】
春の気配を感じさせる風に、雪割草や福寿草が吹かれてそよいでいる。万年雪を戴くラネール山から村に時折吹き下ろす風にも、心なしか、ほのかに暖かな春の匂いが混じり始めた。
雪深いハイラルの東の果てにある村に訪れる短い春は、だからこそ萌え出る生命の、眩しいようなきらめきがそこかしこに満ち溢れていた。
清らかな雪解け水が流れる川に架かる橋の先の村外れにある一軒家では、家主である少女が窓を大きく開け放って、春の空気を胸いっぱいに吸い込んでいた。
「ああ、春ですね……!」
四 季
DONE新式・英傑の服にまつわるあれこれ妄想(見た目からしてい前の服より高い防御力、隠し場所等々)。7/24 (ほとんど加筆していないですが)書き終わりました!
誓い「う〜ん、何ていうか、懐かしいわね」
そう言って、プルアが楽しそうに、そして意味ありげに微笑む。
私はその、「意味ありげ」な部分にはあえて触れずに頷いた。
「そうですね。
久しぶりなので、手がきちんと覚えているか、心配だったのですが……。
案外覚えているようで安心しました」
そう言いながら、私は針を持つ手を動かし、晴れた空のように目の覚めるような青い生地に、白い糸で刺繍を描いていった。
【誓い】
そんな何気ないやりとりがあってから数日後のある日、私はプルアと一緒に、ハイラル城を訪れていた。
かつては厄災に乗っ取られたガーディアンが跋扈し、誰も立ち入ることのできなかった城と城下町だが、今となってはあんなにも恐れられたガーディアンの姿は姿形もなく、もの寂しい廃墟の町が広がっているのみだ。
8996そう言って、プルアが楽しそうに、そして意味ありげに微笑む。
私はその、「意味ありげ」な部分にはあえて触れずに頷いた。
「そうですね。
久しぶりなので、手がきちんと覚えているか、心配だったのですが……。
案外覚えているようで安心しました」
そう言いながら、私は針を持つ手を動かし、晴れた空のように目の覚めるような青い生地に、白い糸で刺繍を描いていった。
【誓い】
そんな何気ないやりとりがあってから数日後のある日、私はプルアと一緒に、ハイラル城を訪れていた。
かつては厄災に乗っ取られたガーディアンが跋扈し、誰も立ち入ることのできなかった城と城下町だが、今となってはあんなにも恐れられたガーディアンの姿は姿形もなく、もの寂しい廃墟の町が広がっているのみだ。
四 季
MAIKINGティアキン発売前に書き始めたブレワイ百年前ifラブコメ。この頃自分の中で、偽装婚姻ネタが流行していたものと思われます(ティアキンでハテノ村のお家とか井戸とか龍の泪とか見てそれどころではなくなった)。
タイトルもラブコメとついていたので、多分ラブコメになる予定。
(でもティアキンのラウソニ+姫を書き始めてしまった💦)
ブレワイリンゼル百年if設定ラブコメ「リンク。
私と婚約して下さいませんか?」
ゼルダ姫から告げられたその言葉に、退魔の騎士にして救国の勇者と称えられるリンクは、目を丸くした。
※
平和な昼下がりのハイラル城。その中で、離塔にある姫の研究室だけが、妙な緊張感で満ちていた。
やがて、室内に、こほん、と小さな空咳の音が響く。その音に、しばし思考を止めていたリンクの意識が引き戻された。
ハイラル王家を陰で支えるシーカー族らしく、ゼルダの後ろに控えて空咳をしたのは、執政補佐官のインパだった。普段は明朗快活なインパだが、今日この時ばかりはどこか気の毒そうな顔で、戸惑っているリンクの方へ視線を向けた。
「その、姫様。
もう少し詳しく説明してあげた方が……」
3967私と婚約して下さいませんか?」
ゼルダ姫から告げられたその言葉に、退魔の騎士にして救国の勇者と称えられるリンクは、目を丸くした。
※
平和な昼下がりのハイラル城。その中で、離塔にある姫の研究室だけが、妙な緊張感で満ちていた。
やがて、室内に、こほん、と小さな空咳の音が響く。その音に、しばし思考を止めていたリンクの意識が引き戻された。
ハイラル王家を陰で支えるシーカー族らしく、ゼルダの後ろに控えて空咳をしたのは、執政補佐官のインパだった。普段は明朗快活なインパだが、今日この時ばかりはどこか気の毒そうな顔で、戸惑っているリンクの方へ視線を向けた。
「その、姫様。
もう少し詳しく説明してあげた方が……」
四 季
DOODLE最終更新日がティアキン発売日前日で止まったままの「Orchid(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18980287)」続き🐬🌸不穏なところで止まっている&リンクほぼ登場しないリンゼル前提のミファゼル。
Orchid(続き) 静まり返った夜半の湖を、ミファーはひとり泳いでいた。
月に誘われるように滝を登ったミファーは、昼間姫やリンクと訪れた場所に来ていた。
高い空には月が冴え冴えとした光を放ち、眼下に見えるゾーラの里は、数刻前の広場の熱気が嘘のように静まり返っている。その一角を見つめて、ミファーは静かにため息をついた。
ミファーは昼間の、ミファーの傷を癒すという申し出を断った時の姫の表情と、夜のゾーラの里で破魔の弓について語った時の姫の表情を思い浮かべていた。
ミファーから見た姫は、常に傷ついているように見える。四英傑の中で最も親しいウルボザがかける労わりの言葉にさえ、力なく微笑みを返すだけだ。どれだけ努力しても、結果を出せないことを責め続けられる姫からすれば、努力を認められる言葉でさえつらいのかもしれない。
7666月に誘われるように滝を登ったミファーは、昼間姫やリンクと訪れた場所に来ていた。
高い空には月が冴え冴えとした光を放ち、眼下に見えるゾーラの里は、数刻前の広場の熱気が嘘のように静まり返っている。その一角を見つめて、ミファーは静かにため息をついた。
ミファーは昼間の、ミファーの傷を癒すという申し出を断った時の姫の表情と、夜のゾーラの里で破魔の弓について語った時の姫の表情を思い浮かべていた。
ミファーから見た姫は、常に傷ついているように見える。四英傑の中で最も親しいウルボザがかける労わりの言葉にさえ、力なく微笑みを返すだけだ。どれだけ努力しても、結果を出せないことを責め続けられる姫からすれば、努力を認められる言葉でさえつらいのかもしれない。
四 季
DOODLEティアキンクリアしました〜〜!!!!!!!🎉🎉といっても、ストーリーを終えただけでこれからが本番なんですが……。
そして初のティアキンタグでの投稿です。
totkで再び旅に出る前を書いていますが、龍の泪コンプした時に書き始めたものなので、totkのハテノ村に関する記述があります☺️ 5120
四 季
DOODLE昨日(5/2)upした「white」(https://poipiku.com/4663883/8691845.html)と少し関連があるようなお話。タイトルと前半が暗めですが、後半は軽いノリ(でもちょっと下品なので、苦手な方はご注意ください🚫)。
自分の中のリンクさんのイメージ、百年前はムッツリ(真面目だけど箍が外れると怖い)、百年後はオープンスケベ(野生児)です😄 2831
四 季
DOODLE百年前のリンクも孤独を抱えていたと思うので、それを、「同じ孤独を抱えていて、リンクの孤独を唯一理解できた姫が癒す」……みたいな話が読みたいです(そしてベクトルの違う話が出来上がりました🫠)。
old days 母は、自分が幼い頃に亡くなった。
父と母の結婚は、比較的早かったという。理由は単純で、父の家系が代々騎士の家柄であり、戦争などの有事によって、血の断絶が起きるのを避けるためだ。
とはいえ、父と母は恋愛結婚で、子どもの自分の目から見ても、それは仲睦まじい夫婦だった。身分はそれほど高くないが、代々王族からの信任厚い、近衛騎士の家系に生まれた勤勉な父と、地方の信心深い聖職者の娘であった母。二人の結婚は、周囲からも温かく歓迎された。
ただ、もともと身体があまり丈夫でなかった母は、二十歳を迎える前に家の後継ぎである自分を、そして自分に続いて妹を産んだことで体調を崩しがちになり、自分が物心ついた頃には、臥せりがちなことが多かったように思う。
7811父と母の結婚は、比較的早かったという。理由は単純で、父の家系が代々騎士の家柄であり、戦争などの有事によって、血の断絶が起きるのを避けるためだ。
とはいえ、父と母は恋愛結婚で、子どもの自分の目から見ても、それは仲睦まじい夫婦だった。身分はそれほど高くないが、代々王族からの信任厚い、近衛騎士の家系に生まれた勤勉な父と、地方の信心深い聖職者の娘であった母。二人の結婚は、周囲からも温かく歓迎された。
ただ、もともと身体があまり丈夫でなかった母は、二十歳を迎える前に家の後継ぎである自分を、そして自分に続いて妹を産んだことで体調を崩しがちになり、自分が物心ついた頃には、臥せりがちなことが多かったように思う。
四 季
DOODLEGW中に、書きかけのものをできるだけ書き上げたい……。星月 ──星が落ちてくる。
夜の帳を縫うように、一筋の弧を描いて。
この広い、ハイラルの大地へと。
【星月】
「この子のような馬を、『星月』と呼ぶのだそうですね」
姫の言葉に、俺は姫の方を振り向いた。俺がそのまま──俺の表情の動きが分かるダルケルやミファーから見れば、かなり呆けているように見えただろう──姫を見つめていると、餌やりの手が止まって不満だったらしい俺の馬が、鼻先で俺の肩を小突く。俺は慌てて、樹からもいだばかりの手に持っていたリンゴを、馬の口元に差し出した。
そんな俺たちのやりとりを見た姫が、陽だまりのように柔らかな笑みを浮かべた。
姫と俺は今、城の厩舎にいる。馬に乗り慣れない姫が、馬と親しくなるために馬の生態と、俺の馬との接し方を知りたいのだと俺に助言を求めたからだ。
3587夜の帳を縫うように、一筋の弧を描いて。
この広い、ハイラルの大地へと。
【星月】
「この子のような馬を、『星月』と呼ぶのだそうですね」
姫の言葉に、俺は姫の方を振り向いた。俺がそのまま──俺の表情の動きが分かるダルケルやミファーから見れば、かなり呆けているように見えただろう──姫を見つめていると、餌やりの手が止まって不満だったらしい俺の馬が、鼻先で俺の肩を小突く。俺は慌てて、樹からもいだばかりの手に持っていたリンゴを、馬の口元に差し出した。
そんな俺たちのやりとりを見た姫が、陽だまりのように柔らかな笑みを浮かべた。
姫と俺は今、城の厩舎にいる。馬に乗り慣れない姫が、馬と親しくなるために馬の生態と、俺の馬との接し方を知りたいのだと俺に助言を求めたからだ。
四 季
DOODLEゆっくりのんびりハテノ村で過ごすのも楽しいなあと思いながら書きました。white「いっそ、染めたらどう?」
と、いつもハテノ村の井戸端でアマリリとおしゃべりをしているナギコが言った。
「でも、こんなに綺麗に白い服だと、逆に染めづらそうですね。
他の服にも仕立て直しにくそうですし」
と、防具屋の娘のソフォラが、少し困ったような顔をした。
「いいじゃないの、綺麗に染めて婚礼衣装にしちゃえば。
花嫁の着るドレスだって、婚家の色に染まるようにって、あんなに白くするんでしょ?」
アマリリが少し訳知り顔で口を挟んだ。
「じゃあ、あの人はいつも青い服ばかり着ているから、青く染めたらどうさね?」
そう言って、ウオトリー村から嫁いできた風車番のロレルが穏やかに笑う。
「ちょっとみんな、待った待った。
3538と、いつもハテノ村の井戸端でアマリリとおしゃべりをしているナギコが言った。
「でも、こんなに綺麗に白い服だと、逆に染めづらそうですね。
他の服にも仕立て直しにくそうですし」
と、防具屋の娘のソフォラが、少し困ったような顔をした。
「いいじゃないの、綺麗に染めて婚礼衣装にしちゃえば。
花嫁の着るドレスだって、婚家の色に染まるようにって、あんなに白くするんでしょ?」
アマリリが少し訳知り顔で口を挟んだ。
「じゃあ、あの人はいつも青い服ばかり着ているから、青く染めたらどうさね?」
そう言って、ウオトリー村から嫁いできた風車番のロレルが穏やかに笑う。
「ちょっとみんな、待った待った。
四 季
DOODLE『orchid』(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18980287)の題材となった花についてのお話。短い。
The language of flowers ──冷たい雨が降りしきる中を、二人は走っていた。
「はぁっ、はぁっ……」
長時間走り続けた足はまるで棒にでもなってしまったかのように感覚を失い、雨に体温を奪われ冷えた身体とは裏腹に、激しい呼吸を繰り返した喉は灼けるように痛い。
ただ、繋がれた手の温もりだけが、彼女とこの世界を繋ぎ止めるよすがだった。
「はぁっ……」
何があろうと、決して、後ろを振り返ってはいけない。──
今、自身の手を引いて走る騎士から告げられ、また城に残してきた父からも、別れ際に言われた言葉が、彼女の頭の中でぐるぐると回っていた。
その言葉に従い、うつむきながらも前を向いて走っていたはずの彼女の視界の隅に、ちらりと何かが横切った。
2202「はぁっ、はぁっ……」
長時間走り続けた足はまるで棒にでもなってしまったかのように感覚を失い、雨に体温を奪われ冷えた身体とは裏腹に、激しい呼吸を繰り返した喉は灼けるように痛い。
ただ、繋がれた手の温もりだけが、彼女とこの世界を繋ぎ止めるよすがだった。
「はぁっ……」
何があろうと、決して、後ろを振り返ってはいけない。──
今、自身の手を引いて走る騎士から告げられ、また城に残してきた父からも、別れ際に言われた言葉が、彼女の頭の中でぐるぐると回っていた。
その言葉に従い、うつむきながらも前を向いて走っていたはずの彼女の視界の隅に、ちらりと何かが横切った。
四 季
DOODLE以前書いた『もうひとつのハイラル図鑑―Spring ephemeral―』(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17530142)と同じ世界線のお話。オリジナルキャラクター登場。一応、リンゼルタグを付けています。 4926
四 季
DOODLE●ブレワイリンゼルが幼い頃に出会っていたら凄く可愛い(姫と騎士ごっこしていたらたまらん) ※『Amulet』と『花冠』も同じく●コログの寸劇可愛い
●リンゼル舞踏会なんて素敵な催し(タグ)があったのね……😭
そんな想いをぶち込みました!
最近妙に忙しいので、下旬になったらもう少しちゃんとまとめてupしたいですが、とりあえず骨子だけでも!(あと1か月でtotk発売するけど)
the harvest「もうすぐ、収穫祭ですね」
姫君はそう言って、庭の色づき始めた樹々の葉が織りなす木漏れ日のタペストリーの下で微笑んだ。
姫君の小さな騎士は、姫君の話に耳を傾けながら、頬張っていたリンゴの最後の一口、リンゴの芯を飲み込んだ。
収穫祭は、ハイラルの秋の豊穣を願って催されるお祭りだ。その規模や内容は、開催される町や村によってさまざまだが、基本的には農耕を行うハイリア人のお祭りである。
最も華やかな収穫祭が催されるのは、言うまでもなくハイラル城下町で、色々な食べ物の屋台がずらりと広場を埋め尽くし、道行くすべての人に麦酒(子どもにはジュース)が振る舞われる。収穫祭は、これから冬へと向かうハイラルの人びとにとって、冬の厳しさに耐えるための心のよりどころであり、またハイラルの実りの秋を象徴する祭りでもあった。
3753姫君はそう言って、庭の色づき始めた樹々の葉が織りなす木漏れ日のタペストリーの下で微笑んだ。
姫君の小さな騎士は、姫君の話に耳を傾けながら、頬張っていたリンゴの最後の一口、リンゴの芯を飲み込んだ。
収穫祭は、ハイラルの秋の豊穣を願って催されるお祭りだ。その規模や内容は、開催される町や村によってさまざまだが、基本的には農耕を行うハイリア人のお祭りである。
最も華やかな収穫祭が催されるのは、言うまでもなくハイラル城下町で、色々な食べ物の屋台がずらりと広場を埋め尽くし、道行くすべての人に麦酒(子どもにはジュース)が振る舞われる。収穫祭は、これから冬へと向かうハイラルの人びとにとって、冬の厳しさに耐えるための心のよりどころであり、またハイラルの実りの秋を象徴する祭りでもあった。
四 季
DOODLE『Amulet』(https://poipiku.com/4663883/8183060.html)の前日譚のような話。ガノン討伐後、リンゼルが再会したとき、足元にクローバーやシロツメクサ、タンポポが咲いているのを見て、その花言葉に触発されて書きました。
花冠 ♫〜♪──……
柔らかな木漏れ日が降り注ぐ庭に、少女が口ずさむ鼻歌が響く。
上機嫌で鼻歌を歌う少女の隣には、一人の少年。少年は、つい先ほど庭で摘んだ野の花を編んでいる少女の手元と、花を編むのに夢中で下を向いている少女の横顔を、黙って交互に見守っていた。
ここ、ハイラル城の庭には、野草や野花が豊かに生い茂っている。歴代の王妃たちの好みを反映した庭は、時代と、そのあるじとともにその姿を変えていて、大輪のばらが咲くばら園だったこともあれば、各地の珍しい植物を植えた植物園、時には薬草園だったこともある。だが、現王妃は身体が弱く、あまり外に出られないこともあってか、今の城の庭は、おもに姫君の遊び場となっていて、庭のあるじである姫君の好むような、自然に任せた趣の庭となっていた。
2265柔らかな木漏れ日が降り注ぐ庭に、少女が口ずさむ鼻歌が響く。
上機嫌で鼻歌を歌う少女の隣には、一人の少年。少年は、つい先ほど庭で摘んだ野の花を編んでいる少女の手元と、花を編むのに夢中で下を向いている少女の横顔を、黙って交互に見守っていた。
ここ、ハイラル城の庭には、野草や野花が豊かに生い茂っている。歴代の王妃たちの好みを反映した庭は、時代と、そのあるじとともにその姿を変えていて、大輪のばらが咲くばら園だったこともあれば、各地の珍しい植物を植えた植物園、時には薬草園だったこともある。だが、現王妃は身体が弱く、あまり外に出られないこともあってか、今の城の庭は、おもに姫君の遊び場となっていて、庭のあるじである姫君の好むような、自然に任せた趣の庭となっていた。