ぎゅうひ
DONE去年の4月19日(だったかな?)の出番で出そうと思ってたやつです。今後出せる見通しが立たなかったので、こちらでまとめました。
よろしければ
※スクリーンショット等での保存はお止めください。
※まだ編集途中のものだったので、絵の比率がバラバラですが、ご容赦ください。 19
anemone_mama
INFO2019年12月頒布の「明日をも知れぬ僕らには」全年齢版をお持ちの方がR18解禁になったらR18版との差分が(P30あたりから)見れるようにここに載せます。
パスワードは該当本の最後のコマに現れた人の下の名前です。(ローマ字小文字)
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anemone_mama
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パスワードは該当本の最後のコマに現れた人の下の名前です。(ローマ字小文字)
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かもめ
DOODLE過去作。20200913【hrak】上耳が電車旅 座席が小刻みに揺れる振動を感じて、耳郎は浅い眠りから覚醒した。肩と腰、それに背中の筋肉が強張っている。ぐ、と背伸びをして伸ばそうとしたところで隣に座る人物に腕がぶつかり、今いる場所が電車の中だったことを思い出した。
「うー……」
「ご、ごめん、起こした?」
「んー……、うーん……」
隣の上鳴も夢の中だったようで、起こしてしまったかもと慌てて謝罪する。しかし当の上鳴は小さく呻いただけで、膝に乗せた大きなリュックを抱え直してまた眠りについてしまった。
大好きなバンドを追いかけて、片道五時間の電車旅。近場の会場でのライブは抽選に外れてしまったが、上鳴が地方公演のチケットを当ててくれたときは飛び上がって喜んだ。初めて行く街、初めて行くライブハウス。お気に入りのアーティストのライブに参戦して音楽に身も心も預けるのは、ヒーローを目指し鍛錬する日々の中で絶好のリフレッシュ方法だ。
2045「うー……」
「ご、ごめん、起こした?」
「んー……、うーん……」
隣の上鳴も夢の中だったようで、起こしてしまったかもと慌てて謝罪する。しかし当の上鳴は小さく呻いただけで、膝に乗せた大きなリュックを抱え直してまた眠りについてしまった。
大好きなバンドを追いかけて、片道五時間の電車旅。近場の会場でのライブは抽選に外れてしまったが、上鳴が地方公演のチケットを当ててくれたときは飛び上がって喜んだ。初めて行く街、初めて行くライブハウス。お気に入りのアーティストのライブに参戦して音楽に身も心も預けるのは、ヒーローを目指し鍛錬する日々の中で絶好のリフレッシュ方法だ。
かもめ
DOODLE過去作。フォロワーさんのイラストからインスピいただきました。20200823
【hrak】上耳が波打ち際で遊ぶ 上鳴は、海をあまり見たことがないと言う。
「あんまり! あんまりだから! ちょっとはあるから!!」
その弁明を聞くのは、もう三度目だ。
──「ちょっとはある」の割には、もう何時間もこれなんだけど。
耳郎は、口にするとまた諍いの種になりそうな言葉を溜息に変えて吐き出した。
砂浜の貝殻を拾って集めたり、砂の上に絵を描いたり、気まぐれに砂浜を歩くヤドカリを突いたり。小学生かと思うような遊びを延々と繰り返している。まだ海水浴には早い季節だが、本格的に泳げるようになればきっと上鳴は一日中でもビーチにいるだろう。
「ねえそろそろ帰んない?」
上鳴がスニーカーのままで波と追いかけっこを始めたところで、見るに見かねて耳郎が声をかけた。
1029「あんまり! あんまりだから! ちょっとはあるから!!」
その弁明を聞くのは、もう三度目だ。
──「ちょっとはある」の割には、もう何時間もこれなんだけど。
耳郎は、口にするとまた諍いの種になりそうな言葉を溜息に変えて吐き出した。
砂浜の貝殻を拾って集めたり、砂の上に絵を描いたり、気まぐれに砂浜を歩くヤドカリを突いたり。小学生かと思うような遊びを延々と繰り返している。まだ海水浴には早い季節だが、本格的に泳げるようになればきっと上鳴は一日中でもビーチにいるだろう。
「ねえそろそろ帰んない?」
上鳴がスニーカーのままで波と追いかけっこを始めたところで、見るに見かねて耳郎が声をかけた。
かもめ
DOODLE過去作。20201213
【hrak】上耳が夜行バスに乗る──朝の空気って、もっと清々しいものだと思ってた。
薄い霧に包まれた知らない街の景色を眺めながら、上鳴電気は思った。
お気に入りのバンドのライブツアーの地方公演に参戦すべく、生まれて初めて夜行バスに乗った。新幹線だって飛行機だってある時代、わざわざ夜行バスを選んだ理由は、単に安価だから。それに、横で欠伸をする彼女──耳郎響香が、どうせなら観光もしたいと言い出したからだった。朝のうちに現地に到着できる夜行バスならば、夕方のライブ開始までゆっくり観光できる。
「俺、夜行バス初めてなんだけど」
「え、そうなんだ」
「耳郎は乗ったコトあんの?」
「ライブの遠征で、何度か。終わるの遅いやつとか、泊まらずに帰るにはもう夜行しかない、みたいな時もあるし」
2958薄い霧に包まれた知らない街の景色を眺めながら、上鳴電気は思った。
お気に入りのバンドのライブツアーの地方公演に参戦すべく、生まれて初めて夜行バスに乗った。新幹線だって飛行機だってある時代、わざわざ夜行バスを選んだ理由は、単に安価だから。それに、横で欠伸をする彼女──耳郎響香が、どうせなら観光もしたいと言い出したからだった。朝のうちに現地に到着できる夜行バスならば、夕方のライブ開始までゆっくり観光できる。
「俺、夜行バス初めてなんだけど」
「え、そうなんだ」
「耳郎は乗ったコトあんの?」
「ライブの遠征で、何度か。終わるの遅いやつとか、泊まらずに帰るにはもう夜行しかない、みたいな時もあるし」
かもめ
MOURNING書きかけだけど、たぶん続き書けないなーと思ったのでキリのいいところまで。【hrak】上が耳にお願いをする「なぁ耳郎頼む!! この通り!!」
一体どうして、こんなことになってしまったのか。
耳郎響香は、所狭しと楽器が並んだ自室でため息をついた。目の前には、土下座でもしそうな勢いで「あること」を懇願してくる上鳴電気。
耳郎が微かに眉間に皺を寄せて首を横に振ると、その小さな仕草を察した上鳴が深く下げていた頭をおずおずと上げた。人見知りの子犬のような上目遣いでこちらの様子を伺ってくる。
「……やっぱ、無理?」
「そうじゃなくて、そこまでの勢いで頼み込むことかなって呆れてんの」
耳郎はそのすがるような瞳を直視しないように気を付けつつこめかみを揉んだ。床の上で膝を正している上鳴と、手近にあったドラムスツールに腰掛けた耳郎。この構図では、自然と上鳴を見下ろす角度になってしまって居心地が悪い。
5032一体どうして、こんなことになってしまったのか。
耳郎響香は、所狭しと楽器が並んだ自室でため息をついた。目の前には、土下座でもしそうな勢いで「あること」を懇願してくる上鳴電気。
耳郎が微かに眉間に皺を寄せて首を横に振ると、その小さな仕草を察した上鳴が深く下げていた頭をおずおずと上げた。人見知りの子犬のような上目遣いでこちらの様子を伺ってくる。
「……やっぱ、無理?」
「そうじゃなくて、そこまでの勢いで頼み込むことかなって呆れてんの」
耳郎はそのすがるような瞳を直視しないように気を付けつつこめかみを揉んだ。床の上で膝を正している上鳴と、手近にあったドラムスツールに腰掛けた耳郎。この構図では、自然と上鳴を見下ろす角度になってしまって居心地が悪い。
かもめ
DOODLE過去作。20201017【hrak】上耳のおでかけ フードコートの椅子に腰を下ろすと、耳郎は脚がずっしりと疲れているのを自覚した。外出用のとっておきのブーツがいつもの靴より重いせいかもしれない。
──って言ったって、ヒーロースーツのブーツもこれくらい重いんだから、もっと体力と筋肉つけなきゃ。それと、軽量化できる素材がないかサポート科に相談……。
日常の小さなきっかけで感じた課題点は、携帯電話に内蔵のメモ帳に書き留めておくようにしている。耳郎が鞄から携帯を取り出したところで、「お待たせー」という呑気な声と共に、目の前にタピオカミルクティーのプラカップが二つ置かれた。上鳴がどうしても飲みたいと言っていた、話題の店のイチ押し商品だ。
上鳴と二人で出かけるのは初めてだった。
2152──って言ったって、ヒーロースーツのブーツもこれくらい重いんだから、もっと体力と筋肉つけなきゃ。それと、軽量化できる素材がないかサポート科に相談……。
日常の小さなきっかけで感じた課題点は、携帯電話に内蔵のメモ帳に書き留めておくようにしている。耳郎が鞄から携帯を取り出したところで、「お待たせー」という呑気な声と共に、目の前にタピオカミルクティーのプラカップが二つ置かれた。上鳴がどうしても飲みたいと言っていた、話題の店のイチ押し商品だ。
上鳴と二人で出かけるのは初めてだった。
かもめ
DOODLE過去作。フォロワーさんのイラストからインスピをいただきました。20201011【hrak】上耳とラブレター 高校二年の夏、生まれて初めてのラブレターを貰った。差出人は、普通科の三年の先輩。付き合ってください、みたいなことは書いていなかったけれど、貰う現場に居合わせた芦戸からは、「ラブレターじゃん!」と囃し立てられた。だから、メッセージアプリのIDが書かれた小さな紙でも、「ラブレター」なのだ。たぶん。
芦戸のことだから翌日にはクラス中に噂が広まるだろうと思っていたのに、意外なことに、その日の夜の寮の談話室でも、翌朝も、学校に行っても、誰からもその話を振られることはなかった。ああ見えて案外気が利く子だから、あまり言いふらされてはいないのかも。それかもしかして、みんなとっくに知っていて、何も言わずに経過を楽しもうということになったのかも。午前中は疑心暗鬼になって周りを警戒していたが、午後にはその緊張も解けていつも通りに過ごした。ただ、まだあの手紙に書いてあるIDに何も連絡できていないことだけが、胸の奥に引っかかっていた。
2028芦戸のことだから翌日にはクラス中に噂が広まるだろうと思っていたのに、意外なことに、その日の夜の寮の談話室でも、翌朝も、学校に行っても、誰からもその話を振られることはなかった。ああ見えて案外気が利く子だから、あまり言いふらされてはいないのかも。それかもしかして、みんなとっくに知っていて、何も言わずに経過を楽しもうということになったのかも。午前中は疑心暗鬼になって周りを警戒していたが、午後にはその緊張も解けていつも通りに過ごした。ただ、まだあの手紙に書いてあるIDに何も連絡できていないことだけが、胸の奥に引っかかっていた。
かもめ
DOODLE過去作。20200927【hrak】猫と上耳「……にゃーあ、にゃーあ」
校舎から寮へと向かう帰り道、下手くそな鳴き真似を聞いた耳郎は思わず立ち止まった。妙に作った声だが聞き覚えがある。方向は右斜め前方、植え込みの茂みの向こう。集中して聞き分けるまでもない。
甘ったるい鳴き真似をからかってやろうと思い立ち、足音を殺して道の脇の植え込みに近づいた。雑草と樹木の枝葉の間をそっと覗き込むと、見慣れた黄色い頭が見える。
──やっぱり。
どうやら野良猫でもいるらしい。上鳴はこちらに気が付くことなく、「にゃあにゃあ」と下手な鳴き真似を続けている。耳郎は草木の隙間からそっと“イヤホン”を伸ばし、上鳴の肩のあたりをツンツンと突いた。
「にゃー……!? えっ、なに!?」
1794校舎から寮へと向かう帰り道、下手くそな鳴き真似を聞いた耳郎は思わず立ち止まった。妙に作った声だが聞き覚えがある。方向は右斜め前方、植え込みの茂みの向こう。集中して聞き分けるまでもない。
甘ったるい鳴き真似をからかってやろうと思い立ち、足音を殺して道の脇の植え込みに近づいた。雑草と樹木の枝葉の間をそっと覗き込むと、見慣れた黄色い頭が見える。
──やっぱり。
どうやら野良猫でもいるらしい。上鳴はこちらに気が付くことなく、「にゃあにゃあ」と下手な鳴き真似を続けている。耳郎は草木の隙間からそっと“イヤホン”を伸ばし、上鳴の肩のあたりをツンツンと突いた。
「にゃー……!? えっ、なに!?」
ぎゅうひ
DONE7.コスプレ前回の投稿から5か月近く空いてしまいました、申し訳ありません…
コスプレ悩みに悩んでKHⅢのソラカイコスにしました、描き終わってから「シカテマでもよかったな…」と思うなどした…
CPとして見てるわけじゃないですが、ラビたんとリナリーの団服の上耳もいつか描きたいです。かわいいので。
ぎゅうひ
MAIKING期間限定上耳ワンドロのやつお題【距離感・約束・ピンキーリング】
全部のお題組み合わせたの描きたかったけど描けてるかは分かりません…すみません………
ツイッターに投稿する度胸も鍵開ける度胸もなかったのでこちらで失礼します
挑戦して中途半端で申し訳ない気持ちでいっぱい…………消すかもしれません…………
完成しても載せる度胸ないかも。